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Logo column

2013年03月01日 パッケージデザイン メールマガジン 法則・ノウハウ 【第172回】(実例つき)売れるパンフレットデザインはこう作る

2014年02月04日掲載開始

 





こんにちは。




ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz





今週の水曜日に、
ある研修に出てきました。



弊社に最近入社したスタッフとともに参加したのですが、
内容は「コミュニケーション」について。



これがとてもよかったんです。
2時間程度で、ワークありの研修だったのですが、
ワークが体を使って行う「体感型」ワークだったんですね。



それまでコミュニケーションの研修というものを
私は受けたことはありませんでした。



正直、
あまり魅力的に感じたことがなかったからです。



しかし、
今回ロゴを作成させていただいたお客さまから
主催の株式会社メニーアビリティーズ代表野原さんを
ご紹介いただき一度お会いした際に、



その経歴のユニークさやお話から醸し出される雰囲気に
なにか「ほかならぬもの」を感じ、
先日のセミナーに参加した、というわけです。



そうしたら予感的中だったんですね。



代表の野原さんは
元バレエダンサーという経歴の持ち主。
今回の研修もその時のことが活きた独自性のある内容でした。



我々は常日頃、
人とコミュニケーションをとる上で
いかに言葉に頼りすぎていたか、



そして当たり前のように言葉を使っていたからこそ、
言葉をいかに軽んじていたか、



その結果、
相手に意図していないことを伝えていることがいかに多かったか
あらぬ誤解や不要なトラブルをいかに招いていたか、



こんな気づきがある研修でした。



たとえば、
他の参加者と協力しあって全員で誕生日の順番に整列する、
というワークがありました。



で、
これを言葉を使わずに(ひとことも喋らずに)やるんです。



言葉を使えなくなった途端に、
情報を伝えたい人も受け取る人もスイッチが入り
伝えたいという想い、受け取りたいという想いが強くなります。



なので、
どうすれば相手に理解してもらえるか、
どうすれば相手のことが理解できるか、
こんなことを急に真剣に考え出します。



ワークをやってみてはじめて
普段の他者とのコミュニケーションと比較ができ、
いかに普段相手に伝わるようにすることをサボっていたか、
相手を理解しようとすることをサボっていたかがわかります。



この研修は本当におすすめです。
大手企業にも導入されているらしいです。
先日も大手の人事教育担当の方が参加していました。



とにかく私は、
研修だろうとマーケティングだろうとデザインだろうと、
オリジナルのノウハウを持っている人、構築している人が大好きです。



このメルマガに登場する私のデザインの師匠、
伊吹卓先生もまったく同様で、



学問としてどうのこうのではなく、
実際に売れているデザインと売れていないデザインを
現場から調達してきてその違いは何なのか、
そこから導き出せる理論は何なのか、



そんなことを繰り返して
オリジナルのノウハウを構築していました。



こういう「活きた」ものを
これからもこのメルマガで少しでも
みなさんにお伝えしたいと思います。



ただ、
ひとつだけ少し残念なことがありました。



研修のパンフレット(A4両面1枚もの)をいただいたのですが、
そのパンフレットが私が参加して感じたすばらしさや独自性を
表現しきれていないものだったのです。



今回は、
野原さんの許可をちょうだいし、
実際にそのチラシを私ならどうデザインし直すか、
構成し直すか、などを簡単にお伝えしてみたいと思います。



なお、注意事項ですが
私はコミュニケーションのセミナーを受けたことがありません。
そして今回の研修について徹底的にリサーチしたわけではありません。



なので、
今回お伝えすることはパンフレットの紙面上のテクニックです。
そういう意味では、本質的な部分が少し足りないと思います。



それでも
エッセンスはお伝えできるのではないかなと思います。



まずはこちらの原稿をご覧ください。
実際に現在野原さんが使われているパンフレットです。
http://bit.ly/YEhSyh




私だったらこうします
(限られた情報ではありますが)。



1,
ターゲット層を明確にする



コミュニケーションの研修は
ターゲットはややもすると「すべて」ということになりかねません。



しかし、
これでは反応の取れる「刺さるパンフレット」にはなりづらいです。



大手企業なのか、中小企業なのか、
経営者向けなのかマネージャークラスなのか、
個人なのか法人なのか、



他にもあると思いますが、このパンフレットに
「誰を連れてくる役割を与えるのか」が大切です。



2.
パンフレットの目的を明確にする、ハードルを下げる



ウラ面を見ていただくとわかりますが、
お申込み部分(レスポンスデバイスといいます)があるので
何かを申し込ませたいんだな、まではわかります。



ただ、
何を申し込めるのか、もっと言えば
何を申し込むべきなのかがわかりづらいです。



また、
いきなり研修を申し込むのはハードルが高すぎるので
ほとんどありえないと思われます。
金額などもパンフレットからではわかりませんし
(「ご相談ください」になっています)。



なので、
このパンフレットにどんなミッションを持たせるのかを
再考案しなければなりません。



基本的には
「ワンツール・ワンミッション」と言って
ひとつのツールに目的はひとつ、が原則です。



私だったら、
私が受けた「無料体験セミナー」の申し込みを
このパンフレットのミッションにします。



いや、まだハードル高いかな??



3.
メインコピーを替える



メインコピーで
そのパンフレットを読むか読まないかが
決まると言っても過言ではありません。



しかし、
今のコピーですと、
研修のタイトルを伝えているだけになってしまっています。



私であれば、
あくまで一例ですがこんな感じにします。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フジテレビ「エチカの鏡」で
”5つの大人気セミナー”として紹介された
「体感型ドラマチックコミュニケーション研修」

今すぐ試してみてください。
あなたのチームでは【言葉を一切使わず】に
メンバーを誕生日順で整列させることができますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ここでの一番の役割は
「続きを読みたい!」
「詳しく知りたい!」
という感情を読み手に抱かせ、
パンフレットをよく読む決断をさせることです。



これに続いて
整列できなかった時のリスクや
できるようになった時のメリットなどを本文に書きます。



また、
現状のメインコピーはデザイン的にも弱いです。



今の紙面をパッと見た時に、
一番最初に目線が行くのは



・外人がジャンプしている写真
・研修風景の写真
・「インプロ(即興)・演劇〜〜」のコピー



のいずれかだと思いますが、
どれも「ドラマチックコミュニケーション」を
理解できるものではありません。



メインコピーは写真に負けないくらい大きく、
これでもか、というぐらいに入れます。
もしくは大きくしなくてもまわりのデザイン要素を
極力抑えて相対的に目立たせるようにします
(デザイン相対性理論)。



そして、必ず読ませます。絶対に、です。




4.
写真を替える、工夫する



まず、一番大きく使っている
外人4人がジャンプしている写真は削除します。



なぜなら、
抽象的すぎるからです。



・何かを達成した感じ
・仲間で喜びを共感している感じ
・ビジネスマンである



これくらいのことはわかりますが(デザインの無拒否性)、
それがドラマチックコミュニケーションと
どんな関係があるのかは抽象的すぎて一発で認識できません。



研修の写真を大きくします。



これも、
ワーク風景(体感型)だということが
もう少し直感的にわかる写真にします。



また、必ずキャプションを入れます。
キャプションとは、写真の近くに入れる説明文です。
その写真が何を表しているのかを言葉で説明したものです。
キャプションを入れるのは鉄則といっても過言ではありません。



もちろん、写真を配置する位置も要件等です。
どこが良いかはコピーの大きさやバランス、
全体のレイアウトによって変わるのでここでは答えられません。



5.
受講者感想を工夫する



受講者感想が弱いです。



特に、
私自身研修を受けた身として言うと、
この研修の良さは受けた人が伝えることでより臨場感がでます。



研修の内容に競合と大きな差がありますので、
極力その違いを語ってもらうようにします。



現在の感想文だと、
ほとんどが他のコミュニケーション研修でも使える
当たり障りのない文章になってしまっています。



ドラマチックコミュニケーション研修ならではの
感想をクライアントからもらうようにしなければなりません。



また、
極力(絶対にといってもいいくらい)
お客さまの写真も載せたほうがよいです。
説得が必要な人も一部いるかもしれませんが。。。



先日のセミナーでも同業者の方が研修を受けに来ていました。
それくらいオリジナリティの高い研修なので、
同業者に人にお客さまの声に出てもらい、



「同業者もすごいと思うんだ」



と読み手に感じさせるとさらによくなると考えます。




6.
レスポンスデバイスを工夫する



レスポンスデバイスとは、
前述のように見た人が次に起こすアクションを指定したものです。



今回の例であれば、
「無料体験セミナーに申し込む」というアクションを指定します。



なので、当然ながら
「無料体験セミナーのお申し込みはこちら!」
といった見出しなどが必要となります。



また、申し込み方法が
電話なのかFAXなのかメールなのかをもっとわかりやすく記載します。



例えば、
FAXであればFAX番号はもっとわかりやすく大きく載せます。



無料セミナーであれば
当然日程などもわかりやすく記載する必要があります。
会場などもですね。



このレスポンスデバイスはここには書ききれませんが
ものすごく重要だと言われています。
ここで申し込みや問い合わせの反応率が変わるのです。



7.
全体的に



全体的にデザインをもう少し
「文章の読みやすいデザイン」にします。



たとえば、
文面中は長体(文字を縦長にする)などが多く使われたり
文章と文章がくっつきすぎていて文章だらけに見えたり。



こうすると、
せっかくよいことが書いてあっても読んでもらえません。
誰も「文章を読もう!」と思ってパンフレットを見ていませんから
「ついつい読んでしまう」「さらさら読めてしまう」
という状態にしなければなりません。



極力、
「見出し+文章」というブロックを意識し、
読み手にブロックごとに構成されている、と
直感的に感じてもらうデザインにする必要があります。



また、
見出しだけの飛ばし読みでも意味が通じる
レイアウトと文章にするのも大切です。



「意味が通じる」というのは
レイアウトであればどの順番に読み飛ばせばよいか一発でわかること、
文章であれば何を言いたいのかすぐにわかるようにすることです。



このあたりは、
ホームページデザインであれば、
基本的に「上から下にスクロールする」という意識が
見る側にありますのでそれに沿っていけばよいですが、



紙面になると
必ずしもそのように目が動くとは限らないので注意が必要です。



ロゴに関しては、
会社のロゴは小さくても構いません。



ただ、
「ドラマチックコミュニケーション」のロゴは
あっても良いかもしれません。



最近私はよく
「会社ロゴと商品やサービスのロゴは分けたほうがよい」
といろいろな方に伝えています。



そもそもロゴのターゲット(見る人)が微妙に違うからです。
会社ロゴはお客さんだけでなくスタッフも見ます。
なので、お客さんだけに気に入られるロゴではダメです。



しかし、
商品やサービスのロゴはお客さんありきです。



ここのギャップを埋めるようなロゴデザインというのは
正直作ることがかなり難しいです。



今回のケースは、
メニーアビリティーズさんのロゴを大きく見せたところで
パンフレットを見た人にはわかりません。



なので、
ドラマチックコミュニケーションのほうで
「お客さんにどのような印象をもってほしいか」をもとに
ロゴマークをつくり会社名と分ける、というのはとても効果的です。



さて、
ざっくりですがこのような改良点があると考えられます。
細かい点はもっとありますし、前述のとおり
本質的なところよりも少しテクニックよりなお話でした。



もし、
あなたもパンフレットやチラシの作成を考えられていたら
参考にしてみていただければ幸いです。



また、
このドラマチックコミュニケーション研修ですが、
無料体験セミナーを3月22日にも開催するそうです。



もし
ご興味があれば参加してみてくださいませ。
私も別のスタッフと参加したいと思います。



こちらからお申し込みができます。
http://bit.ly/YEkmg5

【日時】
 ・平成25年03月22日(金)
 ・15時00分~17時00分 (受付:14時45分~)

【場所】
 ニッセイエブロ株式会社 (ニッセイエブロビル) 5階 会議室
 (JR 新橋より徒歩 10 分 ・都営三田線 御成門より徒歩 10 分)
 〒105-0004 東京都港区新橋 5-20-4
 TEL 03-5733-5151(大代表)




今回はここまでです!




津久井



【連絡先】

・お電話:03-5876-8656
   担当:津久井・菊池・林
   受付時間:平日10:00~18:00
・メール:support@biz-up.biz
   津久井・菊池宛
   24時間メール受付中










投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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