デザイナープロフィール kalo

同業他社とは一味ちがうロゴ、エンドユーザーの趣向、思考を計算したデザイン

代表作

― 代表作をご紹介ください。

< もずの魔法石鹸様 >

もずの魔法石鹸

敏感肌用の化粧石鹸です。
原料がもずくということで、わかりやすくもずくをモチーフにしました。

お客様からは「敏感肌」「ターゲットは30代女性」「まじめに作った石鹸」というキーワードをお聞きしました。
繊細でやさしいイメージを表現するために、実際のもずくよりもずっとラインを細くスマートに仕上げ、海の波と泡のなかを漂うデザインにしました。

カラーリングは「もずく」と「オーガニック」が伝わるように、
このモスグリーンを選んでいます。

おしゃれ感、女性らしさをプラスするために、
文字のところどころに角ばった装飾を入れました。

また、字間をあえて広くとり、余裕を見せることで、
「まじめに丁寧に作られた石鹸」というイメージが感じられるようになっています。今回は、私の得意なパッケージのデザインも一緒にご提案させていただき、
ご好評いただきました。

< ネイルサロンシェリエ様 >

ネイルサロンシェリエ

ネイルサロンのロゴです。
理想を追い求めて他社でいくつかロゴを作られてきたという
お客様からのご依頼でした。

コンセプトをしっかりとお持ちでしたので、念入りにヒアリングさせていただきました。お客様のご要望は「大人の女性のハッピー。
おしゃれさ、かわいらしさ、エレガントさ、この3つの要素を併せ持つデザイン」。

ポイントは、筆記体とブロック体の混ざり合ったような文字です。
何度も手描きでデザインしなおし、シャープなラインよりも、
あえて手描き感の残るタッチに仕上げました。
動きがあって楽しい雰囲気を表現しています。

色味は、全体を大人っぽく引き締めるこげ茶を選びました。
その上で、花をちりばめ、女性らしさをプラスしました。

< mamie fraise様 >

mamie fraise

横浜の住宅街の一角にある焼き菓子とパンのお店です。
大人向けで、材料にこだわり、満足のいく仕上がりになるまではお店をオープンしない、とまでおっしゃるお客様でした。

絵本の世界から飛び出してきたような、いちごを運ぶおばあちゃんは、
店名の「mamie」=「おばあちゃん」、「fraise」=「いちご」からきています。

いちごをあえて巨大に描き、インパクトをつけて、
覚えやすいロゴマークに仕上げました。

いちごのピンクには、緑ではなく寒色の青を組み合わせ、
スタイリッシュで大人びたイメージを表現しました。
輪郭に黒のラインを入れたことで、水彩画のような絵を、
はっきりとした印象に見せています。

文字の部分は、字間を広くとり、「こだわりの焼き菓子を楽しむ」という、
ゆとりとあたたかみを持たせました。

こだわりの強いお客様でしたので、パソコンのディスプレイ上で色の誤差などが出ないよう、デザイン画は郵送でやりとりさせていただきました。

時間はかかりましたが、その分、お客様ご自身のお考えをしっかりとデザインに反映させることができ、ご満足いただけるものに仕上がりました。

< 川音様 >

川音

川音茶という茶葉のブランドロゴです。

茶葉のコンセプトは
「上質なひと時をお茶ですごす」
「食卓に日常的にあがる緑茶ではなく、ゆとりを提供するお茶」。

お客様から茶葉をお送りいただき、実際に飲んでみました。
とてもまろやかで、風味の豊かなお茶でした。

お茶は和の伝統です。そこにブランドとして品格を感じさせるよう、
家紋を連想させる左右対称の型をデザインしました。

単純明快なロゴよりも、「繊細さ」や「和の文化」を表現し、日常から切り離したゆとりの時間をイメージできるものに仕上げたいと思いました。

そこで、ただの円ではなく、強弱をつけて、
切り絵のようなニュアンスを出しました。
モチーフは、茶葉とお茶の花です。

文字は、漢字の「川音」が正しい読み仮名で認知されるよう、
アルファベットの「kawane」とあわせました。

< HIRANO DENTAL OFFICE様 >

HIRANO DENTAL OFFICE

デンタルエステや歯並び矯正など、いわゆる審美外科専門の歯科医院です。

「よくある町の歯医者という生活感を払拭させ、
大人向けのイメージにしたい」とお考えのお客様でした。

院内の写真を拝見したところ、受付カウンターの背後に大きなガラスショーケースがあり、たくさんの植物が美しく展示されていました。

「緑豊かで上質な空間」というイメージを受け、
植物のシルエットをモチーフにロゴをデザインしました。

文字にはゆらぎをつけ、歯科医院の怖いイメージを取り去り、
リラックスできる空間を表現しています。

色味は、ナチュラルで落ち着いたコルクの色をベースにしました。
ライム色の葉がアクセントとなって、目を引くデザインとなっています。

kaloの「デザインの信条」

― kaloさんのデザインの信条を教えてください。

最後の仕上げに手を抜かない、というのが私の信条です。しっかり時間をとり、細部まで調整するようにしています。

アルファベット一文字とっても、ほんの少しのラインの強弱でイメージがまったく変わってしまいます。
また、仕上げがキッチリ決まっていないと、「どこがどうだかわからないけど、なんだかイマイチだな」というロゴになってしまうのです。

デザインは、アピールであり、お客様とのコミュニケーションの第一段階の場面でもあります。

細部まで徹底しているデザインは、与える印象がワンランク違います。 日常生活でも、そういった違いを目にすることはたくさんありますよ。

― kaloさんのデザインの信条を教えてください。

レストランに入ってメニューを見たときに、タッチが統一されていなかったり、
文字の間隔がばらばらだったりすると、それだけでなんとなく雑然としたお店に思えることがあります。

いつも勉強になるのは、デパ地下や化粧品売り場です。
高級な商材を扱う売り場は、デザインもやはり細部にまでこだわっています。

とても参考になるので、いいと思ったカタログやパンフレットは持ち帰って研究しています。
コンビニに入っても、お菓子やジュースの陳列棚は勉強になるなあと思って見ています。パッケージのデザインや使われている文字を見ていると、どんなデザインがどんなイメージを与えるのかがよくわかるのです。

ロゴ制作にあたって、気をつけていること

― ロゴ制作を行うにあたって、気をつけていることはなんですか。

同業他社の調査と、エンドユーザーの調査をしっかり行うことです。

お客様からのご要望をそのまま形にして成功する場合もあります。でも、ほとんどの場合はそううまくはいきません。ロゴは、社会やユーザーが認知して、親しまれて、はじめて意味を持つものです。

プロのデザイナーとして、お客様のご要望をベースにしつつ、
社会やユーザーが求めるものをとらえて、お客様の発想を超えるような、
さらによいものをお作りできればと思っています。

そのためには、やはり、調査が大切です。

ネイルサロンからのご依頼があれば、世の中にはどんなネイルサロンがあり、
どのようなロゴが使われているのかを調べます。

ネイルに興味を持っている方のブログを読んで、どんな趣味趣向があるのか、
その人のファッションや持ち物が掲載されていれば、参考にします。

― 実際の制作面で、気をつけていることはありますか。

実際に制作するときには、
初回案でなるべく色パターンやテイストなどを幅広くデザインして、
お見せするようにしています。

ポイントを絞りきってしまうよりも、幅を持たせて、
いろいろな角度からロゴを考えていただけるようにしたいと思っています。

「パンが好きすぎて困っています」

― プライベートのkaloさんについて、ちょっとだけ教えてください。

パンものすごく大好きなんです。3食全部パンでもいいぐらいです。

食パンを一斤買うと、一時間で全部食べちゃって。好きすぎて困っているので、食パンは買わないことにしているぐらいです(笑)

パンにも高級パンと普通のパンがあるんですけど、高級パンだと、日本橋にある「メゾンカイザー」で売っている栗のパン「シャテーヌ」。普通のパンだと、デイリーヤマザキの「もち食感」が大好きです。

パン屋さんのロゴ、つくってみたいです!

お客様へのメッセージ

― 最後に、お客様へのメッセージをお願いいたします。

ロゴ作りはただデザイナーがデザインするものではなく、
お客様ご本人の活動の本質を見つめなおすことでもあると思っています。

ロゴ作りを通して、ご自身の事業について深く考えてみませんか。
どうぞよろしくお願いします。

kamin∞design kalo

略歴
看板デザイン会社勤務、デザイン事務所勤務(パッケージデザイン)を経て、2008年よりフリーのデザイナーとして独立。ビズアップ協力デザイナー。

主な実績
大手製菓メーカーのパッケージデザイン、 スーパー等の室内装飾グラフィック等


※ 取材日時 2010年12月
※ 取材制作:カスタマワイズ

ご注文をご検討の場合はまずはこちらをご覧ください。