ロゴマークをみた人が、幸せな気持ちになってもらえれば嬉しいです。
代表作
馬車道内科クリニックさま

横浜の馬車道にあるクリニックです。「馬車道」の名称は地元市民に定着した伝統的な通称として親しまれています。ロゴマークは馬とイニシャルのBを組み合わせたもので、建物や土地の雰囲気に違和感なく溶け込んだ馬車道にふさわしいものとなりました。
ふくろう薬局さま

可愛らしいフクロウのマークが欲しいとのご要望があり、柔らかいタッチで表現してみました。
こちらの会社は多店舗展開で地域医療と密接に結びついた調剤薬局を運営しており、各店様々な動物を用いたマークで展開しています。
奥山こどもクリニックさま

院長先生が沖縄のご出身で、シーサーをモチーフにしてほしいという具体的なご要望をいただきました。
石像などでは恐ろしい表情をしているものも多く見かけますが、クリニックは小児科とういこともあり、可愛らしく親しみやすい表情にこだわりました。
こどもクリニックしまむらさま

クリニックの新規開業で、科目は小児科となります。近隣には一級河川が流れており、たくさんの野鳥が生息していることから、マークのモチーフをサギとしました。
Sのなかに親鳥に守られている雛を表現しています。
デザインの信条
――阿部さんのデザイン信条を教えてください。
ロゴマークをみた人が「かわいい」とか「たのしい」とか「かっこいい」とか・・・
そういう少し幸せな気持ちになってもらえれば嬉しいです。

ロゴ制作にあたって、気をつけていること
――ロゴ制作を行うにあたって、気をつけていることはなんですか?
シンプルでわかりやすいデザインを意識しています。
見る人の心に響くロゴマークは、詰め込みすぎずシンプルに言いたいことが表現できているデザイン。
どちらかというと形をいじり倒すよりもアイデアの勝負なのかなと思っています。
ロゴマークをデザインする際に気をつけていることは
・必要のないものを削ぎ落として行く思考経路を意識する
・複雑なデザインでもロゴとしてこじんまりとまとまっていること
・一番最初のアイデアは大切にする
・少し時間を置いて新ためて見たときの印象を大事にする
・こだわりは大切だが一つのデザインに時間をかけすぎない

プライベートについて
――プライベートの阿部さんについて、ちょっとだけ教えてください。
サボり気味ですがソロ登山やランニングなど。ストレスはFPSゲームで解消したり音楽を聴いたり。
最近は写真にもはまってます。特に音楽はジャンルにこだわりはなく仕事をしながらいつも聴いています。
物作りが好きなので、サインの施工など極力自分の手を動かして取り付けるようにしています。
余談ですが、苦手なのは人混みや満員電車です。


お客さまへのメッセージ
――最後に、お客さまへのメッセージをお願いいたします。
見た目はデザイナーらしくないデザイナーです。
1990年代のCIブームの恩恵にあずかった人間です。
私はといえば、社内コンペを勝ち抜くためにアイデア出しの毎日でした。
今思えば毎日が会社で生き残るためのプレッシャーとの戦いでした。
やがてCIブームは終焉を迎えましたが、斬新なロゴマークを作りたいという気持ちは
それからさらに強くなった気がしています。その証拠に以前よりもデザインが楽しいのです。
そして気づきました。「楽しい」から生まれるデザインは、お客様の心にも響くものなのだと・・・
インターネットの発展と共に変化したデザイン業界。
これからはAI(人工知能)が注入されどのような化学反応を起こすのか?
少し心配ですが、これからもデザインを楽しんでいきたいと思います。
プロフィール
阿部 展也
Nobuya Abe
略歴
主な実績
