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2012年11月02日 ターゲティング デザイン ブランディング メールマガジン 【第157回】:デザイナーにブランディングさせてはいけない!!

2014年01月24日掲載開始

 





こんにちは。




ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz






先日、歯医者さんに行ったんです。



左上奥歯に穴が空いている感じがして、
痛くはなかったんですが行ったんです。



そこの歯医者さんは、はじめてのところでした。
なぜその歯医者さんに行ったか。
ヨメに言われた一言がきっかけでした。



「あそこは歯医者さんが行く歯医者さんらしいよ」



歯医者さんが自分の歯を診てもらうほどの歯医者!
一発で技術の高さなどが想像できますよね。



これもイメージの力。



イメージを画で表したものがデザイン、
言葉で表したものが「コンセプト」です。
コンセプトがはまると強烈なイメージができます。



・本当にその歯医者さんの技術がすごいか
・設備はどうなのか
・清潔な歯科医院か



といったスペックの確認を飛び越える力がイメージにはあります。
スペックとイメージ、この両輪が大切なわけですね。
※詳しくはこちらの小冊子をご覧ください
http://bit.ly/SApqAM



で、
その歯医者さんはこだわりがものすごく強かったんです。



なにせ、
初診で治療してもらえず、
1時間説教されましたから。



私は歯が悪くて神経のない歯が多いのですが、



「まともな歯がない!」



というところからはじまって、
歯科業界の悪しき習慣やその他もろもろ、
ずーっっっっっっと話されていました。



診察台に座りながら聞いていたのですが、
先生が斜め後ろにいるもんですから
ずーっと首をひねって後ろを向いて聞かなくてはいけませんでした。



結果、
歯医者さんを出た時には歯よりも
首が気になって仕方がなかったという。。。



でも、
「歯医者さんが行く歯医者さん」
というイメージがすでに出来上がっていた私にとって、



説教してしまうほどのこだわりの強さはイヤではありませんでした。
むしろ、ご自身の信念や患者のことを考えた熱い話は好感がもてました。
治療してもらえなかったにも関わらず、です。



そんなことがあった前日の話ですが、
別の歯医者さんに行く機会がありました。
こちらは仕事の話でした。



「仕事になるかはわからない」



という前提で、
ビジネス仲間の方のご紹介で行ったその歯医者さんもまた、
一見するとこだわりが強い歯医者さんでした。



●
とあるオフィス街の歯医者さん



その歯医者さんは、
とあるオフィス街にありました。



オフィスビルの1階、
通りからもガラス張りでクリニックが見えて、
立地としては申し分なさそうでした。



その先生のこだわりは、
どうやら内装のデザイン。



歯医者さんではなく
美容院やカフェのような作りになっていて、
待合室の椅子などの小物もものすごくこだわっていました
(そしてものすごく座りづらい。。。)。



先生は女性でしたので、
そういった雰囲気がものすごくお好きな方なんだろうと。。。



でも、
ものすごくわかりづらかったんです(歯医者だということが)。



クリニックの場所は先ほど書いたとおり
申し分ないのですが、



クリニック名、ロゴ、ガラス面、外から見える内装、入口、
どれをとっても歯医者に見えない!



メリコの「リ」、理解できる、〜らしさ、が
まったくなかったのです。



それで、
実際に患者さんはどのくらいきているのか、
その内新患はどのくらいなのかなどをお聞きすると、



立地やドクターの数を考えると
とてもじゃないけどやっていけないのでは?
という数でした(歯科コンサル同行だったためわかった)。



●
デザイナーにブランディングさせてはいけない。



こういったクリニックの場合、
「らしさ」を出すだけで普通に患者さんが増えます。



ポイントはこのクリニックの「入口デザイン」である
エントランスやガラス面。



ここで、
・歯医者ですよ
・あなたもウェルカムですよ



ということを言葉と画を使って表現できればいいんです。
簡単な話なんです。



ところが、
先生にその話をすると驚きの回答が!



「このクリニックは、
すべて知り合いのデザイナーがデザインしました。
どこかをちょっとでも変えるには、そのデザイナーの許可が必要です」



なんと、内装のこだわりは先生のものではなかったのです。
先生が「こうしてほしい」といったわけでもなんでもなく、
デザイナーの趣味だったんです。



デザイナーにブランディングをさせると、
こういうことが起きてしまいます。



そのデザイナーにとって、
このクリニックは「作品」になってしまったのです。



そして、
クリニックに患者さんがどのくらいくるかも
そのデザイナーにとってはどうでもいいのでしょう。



これがデザイン業界の悪しき習慣です。



このメルマガでは何度も言ってきましたが、
デザインはブランディングとマーケティングに
必要なパーツのひとつに過ぎないんです。



なのに、世のかぶれたデザイナーは
「デザイン至上主義」です。



●
こういう場合はどうすればいい?



では、
こういう場合はどうすればいいのでしょうか。



この先生は、ハーバード大卒。
学会などでも講演するほどで、スペック的には申し分ない。
設備も最新のものを惜しみなく入れていました。



こういう方が陥りがちなのが、
「良いサービスを提供していればお客は自然に来る」
という間違った考え方です。



伝えなければダメなんです。
言葉と画を使って。



良いサービスを提供している自負があるならなおさら、
伝える努力をしなければ罪なんです。



だって人は単純に気づきませんから。



一見先生のこだわりかと思った内装も、
「良いサービスを提供していれば内装はなんでもいい」
と思ってデザイナーに好き勝手やらせたのでしょう。



結果、集患に繋がっていない。。。



デザイナーは自分のデザインが
「ブランディングになっている」と思っているでしょうが、
こんなものはブランディングでもなんでもないです。



ブランディングはデザイナーが作るものではありません。
やはりその会社、クリニック、お店の経営者がつくり上げるべきものです。



私たちでもブランディングをつくり上げるサポートはできても
お客さまの代わりにブランディングをすることはできません。



デザイナーにブランディングさせるのではなく、
経営者が作ったブランディングに最適なデザイナーを選ぶ、
これがものすごく必要なわけです。



超がつくほど大雑把に言えば、



1.
自分のサービスを一番喜んでくれるのは誰か?
これがターゲットです。



2.
そのターゲットは
どんなイメージが好きなのか?



3.
そのイメージを再現できるデザイナーは誰なのか?



このように逆算で考えるのが正しいやり方です。




というわけで今週は、
1時間説教した歯医者の先生のように
アツく語ってみました。




今回はここまでです!




津久井



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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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