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2020年08月28日 メールマガジン ロゴデザイン 【第540回】大阪万博のロゴが決定!通名が「コロシテくん」に!

こんにちは。

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz

日本ではデータ的にはコロナは完全に収束に向かっていますね。ただ相変わらずメディアはそんなふうには伝えません。いい加減にしてほしい。

そしてもうひとりいい加減にしてほしい人がいます。東京都の緑のおばさんです。

国が新型コロナウイルスを指定感染症から格下げしようとしている矢先に、飲食店自粛営業の期間を延長すると発表しました。

もはや詐欺で捕まってもおかしくないと思うし、はっきりいって自殺幇助、殺人幇助(これから増えるであろう自殺などで)といっても過言ではないというくらい個人的にはムカついています。

飲食チェーンの串カツ田中は東京都が出した8月頭からの営業自粛要請には「従わない」と堂々と言っていましたが、飲食店のみなさんはもうこんな茶番に付き合わず営業をしたほうがいいと思います。

コロナは結果(データ)だけ見るならば「ただの風邪」です。

まあ、新型コロナウイルスは人工的に撒かれたという都市伝説をわりと信じている身としては、秋冬にさらに毒性の強いウイルスを「ウイルスの変異」と称して撒き散らされるのではないかと思います。ワクチンを強制接種させるまではプランができている「プランデミック」と言われていますしね。

そのときに、「コロナは怖くない!」「マスク反対!」「自粛反対!」といま声高に叫んでいる人々はことごとく、コロナ脳の人およびメディアに「それ見たことか!」と叩かれることが想像できます。

前もお話しましたが、人間が騙されやすいのは「自分で選んだ」と思っているときです。なので今のままだと多くの国民が「ワクチンを強制接種にすべきだ!」と「選ぶ」でしょう。それこそが狙いだとも気づかずに。。。誤解を恐れずに言えば、残念ながら大衆はいつも間違っています。これこそが民主主義の最大の弱点(泣)。

ちなみに先日この本を読みました。

小林よしのり ゴーマニズム宣言 コロナ論

メディアには出ない情報も盛りだくさんで、これはコロナが怖い人も怖くない人もどちらも読んでおくべきだと思います。

というわけでコロナネタはこのへんでおしまいで、今日のお話です。

2025年に開催される大阪万博のロゴが決定しました。ご覧になりましたでしょうか?

で、このロゴがまた賛否両論。日本はほんとにロゴでよく揉めますね。

我が社もロゴ専門デザイン会社としてここはひとつ語っておかねばと思い筆を執りました。

 

●大阪万博ロゴと決定までの概要

大阪万博のロゴ、まだ見たことがない方のために、こちらです!(ドーン!!!!)

えー、賛否両論となるのもよくわかるというか。

ちなみにこのロゴはどのようにして制作され選ばれたのか。

まず、大阪万博を主催するのは「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」という社団法人のようですね。この社団法人が「一般公募」という形で広く作品を募り、選考委員会が選んだ、ということのようではあります。

選考委員会のメンバーは以下の方々のようです。

・座長
安藤 忠雄 (建築家)

・選考委員
荒木 飛呂彦(漫画家)
河瀨 直美 (映画監督)
澤  穂希 (元サッカー日本女子代表)
根本 かおる(国際連合広報センター 所長)
林  いづみ(弁護士(桜坂法律事務所))
原  研哉 (グラフィックデザイナー)
畠山 陽二郎(経済産業省大臣官房商務・サービス審議官)
二宮 雅也 (日本経済団体連合会 企業行動・SDGs委員長/損害保険ジャパン株式会社 会長)
松井 冬子 (日本画家)
ヨシダナギ (フォトグラファー)
※同協会ホームページより

「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生がいますね。あとサッカー選手を入れたがる傾向があるのか、澤穂希氏。たしか東京オリンピックのときは本田圭佑選手が入っていたような?(記憶が定かではない)

座長は大御所「あんただ」こと安藤忠雄氏。渋谷駅の東急東横線の駅をデザインした建築家です。ちなみにこのデザイン、利用者のことをぜんぜん考えていないとめっちゃ評判悪いです(笑)

選考委員会の他にも「デザイン審査 審査員」という方々が18名ほどいて、こちらの方はほとんどデザイン関係のお仕事を本業にされている方ばかりのようです。

というわけで「作品は広く募りましたがどれにするかはこちらで決めますよ」スタイルでロゴが決まったわけです。同協会のロゴマーク公募サイトには「※審査選考過程に関する個別のお問い合わせはお答えしかねますので、ご了承ください。」の一文が小さく入っていて思わず鼻で笑ってしまいました。選考のプロセスを見せないことによる失敗が東京オリンピックのロゴだったのに。せめて選考委員会の打ち合わせ風景や誰がどんな発言したかくらいは映像で見たかったところ。

ちなみに最終選考に残ったロゴがこちら。

さて、みなさんはこれらのロゴについてどう感じましたか?そして決定案についてどう感じますか?

ネットの反応はこんなことになってしまいました。

 

●ほんまかいな?ネットの反応はこのロゴにポジティブな感情をもつ

ネットの記事でこんなものを見つけました。

かわいい? 「不気味」? 大阪万博ロゴ「いのちの輝き君」、ツイッターユーザーが抱いた意外な「感情」は

この記事では、SNS分析ツールを使って調べると

「ネガティブ」な感情が全体の4.96%だったのに対し、「ポジティブ」な感情は26.5%を占めた。「ネガティブ」の5倍以上の差をつける形で、「ポジティブ」が圧倒したのだ。

と書かれています。ほんまかいな?

少なくともこのロゴが発表されたてのtwitterの反応はひどいものでした。

しかしtwitterの反応は面白いもので、その後に誰からともなくさまざまな「二次創作」が生まれました。そのいくつかをご紹介しましょう。

 

いやー、冗談抜きですばらしい。面白い。日本人のクリエイティビティを存分に感じることができました。

ちなみにこのロゴ、万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」であることから、「いのちの輝きくん」という名前がつけられた(?)ようですが、twitterではあっというまに「コロシテくん」という名前になってしまいました。誰が言ったか知らないですが天才的なセンスでしびれます。

あ、ちなみに選考委員会にいる日本画家の松井冬子さんの作品もご紹介しましょう。なぜこのロゴになったかがなんとなく感じられると思います。グーグル検索より(※若干閲覧注意です)。

どうでしょう。これを見ると二次創作の作品たちはかなり「的を射ている」という気がします。

 

●本当にこのロゴで良かったのか?

このロゴで良かったのか。そう問われると私自身は答えに窮します。ただ、一応プロとして以下の3つの切り口から語りたいと思います。

  • 好き嫌い
  • ツールミッション
  • メリコの法則

【好き嫌い】

まず、ロゴに限らず世の中の「正しいか正しくないか」で語られていることの多くが、実はただの「好き嫌い」の話であることが往々にしてあります。自分がただ好きなだけのモノやコトを、「正しい!」という主張に置き換えてしまう。

これ、デザインなんかでは特に多いんですよね。「デザインはこうであるべきだ!」「こっちのデザインよりあっちのデザインのほうが選ばれるべきだ!」みたいな。いやいやいや、ただの好き嫌いですから。「私はこれが好き!」でいいじゃん。これこそが多様性だと思う。

世の中の紛争やトラブルの多くはこの「好き嫌い」→「正しい、正しくない」のすり替えで起こるとわりと本気で思っています。

なので今回の大阪万博ロゴも「正しいか?」「ふさわしいか?」で語ることに意味があるのかと言えば、そうではないのではないかと思います。

さて、その上で声を大にしていいたい。「私は嫌いです!(爆)」。

ただ、人間にはザイオン効果という心理効果があり、接触頻度が多いと「それ」を好きになる傾向があります。すでに二次創作などで笑わせてもらってますし(そういう意味では「ポジティブな感情」かも)、そういうものも含めて見慣れてしまう可能性はあります。

【ツールミッション】

さて、好き嫌いだけだと専門家として逃げている感じになってしまいますので、一応「ふさわしいかそうでないか」みたいなところも考えたいと思います。

その上で大事な考えが「ツールミッション」です。

ツールミッションはお盆前のメルマガ(第538回)でまるっと特集しました。かんたんに説明すると、制作物にはミッションを持たせるべきだという考えです。たとえばパッケージデザインのツールミッションは「売れる」ことです。その商品を競合商品よりも多く売ること。これがミッションで、私の師匠の伊吹卓先生は「パッケージデザインは売れなければただのゴミだ」と言っていました。

では、今回の大阪万博ロゴのツールミッションはなんだったのでしょうか?

そもそもロゴのツールミッションはそのお客さまの「なぜロゴがほしいか」によってかわります。

自分たちの会社のシンボルとして、自分たちのモチベーションを上げるために、という理由でロゴがほしいのであれば、そのロゴはお客さまの好み100%に寄せてつくってまったく問題ありません。商品のブランド価値を高めたいから、という理由であれば、ロゴのツールミッションは「ターゲットとなる人々に商品の価値が高いと感じてもらう」であり、どのようなデザインをすればそうなるのかを考えたりターゲットについて調べたりします。

では大阪万博ロゴのツールミッションはなにか?正直ここがわからない。サイトにも明確には書いていない。ただ、拡大解釈するとサイトにあるこの一文はツールミッションと言えそうです。

博覧会の周知と更なる機運の醸成を目的として、博覧会を象徴するロゴマークを広く一般より公募します。

つまり、ツールミッションは

  • 博覧会の周知
  • 機運の醸成

となります。

まず、博覧会の周知という意味では実はミッションを達成している気がします。「いのちの輝きくん改めコロシテくん」としてtwitter上ではエライことになっているし、それによりメディアもかなりの露出をしています。「あ、そうか、2025年は大阪万博があるのか」を思い返した人の多さでいくと、「周知」は成功しています。

「機運の醸成」はなんでしょう?抽象的すぎてちょっとなにを言っているかわからない(サンドイッチマン)ですね。「どんな機運か?」を問わないのであれば「大阪万博なんかヤベーぞ!感」はかなり醸成されていると思います(爆)。これもギリギリミッション達成でしょうか。

こうして考えてみるとこのロゴは「ふさわしい」ということになります。

ただし、協会側が「好印象をロゴから感じてもらう」というミッションも持っているとしたら、それは大失敗でしょう(笑)。

【メリコの法則】

最後にメリコの法則で考えてみましょう。

メリコの法則とは、師匠伊吹卓先生が考案したデザインの評価フレームワークです。

  • 目立つこと
  • 理解できること(わかりやすい・「〜〜っぽい」と感じられるなど)
  • 好感が持てること

これらの頭文字をとって「メリコの法則」と名付けられています。

ひとつずつ見ていくと、まず「目立つかどうか」に関しては120点をあげてもいいのではないでしょうか。初見で度肝抜かれましたからね。ただ、目立てばいいのかというと「悪目立ち」という言葉もあるため注意が必要。「コロシテくん」の場合は。。。回答は控えます(笑)

つづいて「理解できるかどうか」について。これは「〜〜っぽい」という言葉でも表せます。

このロゴはなにっぽいのでしょうか?これも答えは明白で、なにっぽく見えるかはさまざまな二次創作作品たちが物語っています。協会側がこの気持ち悪さを(はっきり言っちゃった 笑)狙っていたのなら成功、狙っていないのなら失敗です。まあここまでとは思っていなかったでしょうね。

最後に「好感が持てるかどうか」。どうでしょう。少なくともロゴが発表されたばかりのtwitterの反応は好感が持てるとは言い難かったと思います。悪目立ちしていることや、気持ち悪くグロテスクな二次創作が多く出回っていることからも、少なくとも「美しさに対する好感」ではないでしょう。

そうするとメリコの法則の観点からでは「ふさわしくない」となると思います。

以上、総括してひとこと言うなら「気持ち悪い」となります(爆)。気持ち悪いの好きな人ターゲットならいいですけどね。

あ、よく業界の人がこのデザインがいかに優れているかみたいなことを業界人でしか知り得ない、何のロジカルさも感じない内容で語っていますが、個人的にはこういう同業者が一番キライです。

たとえば今回の大阪万博ロゴで言えば、「候補案の中でグレースケール(≒モノクロ表現)にしても印象が変わらないのは(決定になった)この案だけで、このデザインがもっとも優れている」的なことをツイートしている人が数名いましたが、「は?」と言いたい。第一印象がキモいんだから、グレースケールで印象変わらないならグレースケールにしてもキモいということです。「第一印象なめんなよ?」と言いたい。

「グレースケールで印象変わらない」はロゴのツールミッションにおいて優先順位は相当低いです。その優先順位をつけれないヤツが業界人だからというだけでなに偉そうなこと言うとんじゃい、と思うわけです。

というわけで最後はちょっと攻撃的な人格が出てしまいましたが、おそらく「コロシテくん」を見すぎたせいだと思います(笑)

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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