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2026年02月27日 コンセプト メールマガジン 法則・ノウハウ 【第807回】コンセプト型ネーミングが〇〇をつくる!

ワタクシ、現在ジョージア(グルジア)におります。ヨーロッパの東のほう。

というわけで、今回のコラムは出発前に書いて配信設定をしたものとなっております。

来週のコラムが配信されなかったら、ジョージアで何かあったと思ってください(笑)。

事件に巻き込まれることもあるかもしれないし、帰りたくなくなっちゃってジョージアに住んじゃうかもしれません。知らんけど(笑)。

まあ、事件の可能性は少ないですね。とても平和で安定した国のようです。ロシアとの国境付近(立入禁止区域)まで行かなければ問題ないらしい。

では今週のお話にいきましょう。

先週はネーミングについてお話しました。今週もつづきでございます。

ちょっとだけおさらいをしますと、

  • ネーミングは超重要、短い言葉に多くの情報量が入っている
  • 名前がなければコミュニケーションは膨大な量を必要としメチャメチャになる
  • ネーミングによって、売上が上がった事例がいくつもある
  • ネーミングによって、株価が上がった事例もある
  • 売上や株価が上がるのは「流暢性バイアス」という脳の機能のせい
  • ネーミングには3種類ある(コンセプト型/語感型/ハイブリット型)
  • コンセプト型は「目で感じる」ネーミング
  • 語感型は「耳で感じる」ネーミング
  • ハイブリット型はその両方
  • コンセプト型は男性が反応しやすい
  • 語感型は女性や子どもが反応しやすい
  • コンセプト型は事象やカテゴリに使われやすい
  • 語感型は商品名に使われやすい

こんなお話でした。今週はこのつづきで、「コンセプト型」ネーミングについて深堀りたいと思います。

それでは本編をスタートさせましょう。

 

コンセプトメイキングの天才は有吉弘行

堅苦しいお話をする前に、まずはちょっとクスっとできるライトなお話から。とはいえ、ネーミングにおいてとっても重要。

前回もお話しましたが、ネーミングにコンセプトが内包されているかは超重要です。

で、コンセプトとは「イメージを言葉で表したもの」です。もっと言えば

  • 聞いただけ、読んだだけでその人の頭の中に画(え)が浮かぶ言葉。
  • ひと言で言い切れるくらい簡潔なのに圧倒的な情報量を含む言葉。
  • 「感じる言葉®」。

となります。私が考案した「表現のマトリックス」で見るとわかりやすいかもしれません。

ここにもあるとおり、イメージを言葉で表したものがコンセプト。なので、聞いただけ、読んだだけで画(え)が浮かぶわけです。

超絶ざっくりいうと、ネーミングにコンセプトが内包されているものはとても強力だということです。これが「コンセプト型ネーミング」というわけ。

では、どうやってコンセプトをつければいいのか、コンセプト型ネーミングを考えればいいのか。

その参考になるのが、お笑い芸人の有吉弘行さんです。有吉はものすごくクリエイティブなことをしています。

彼を一躍復活させた「あだ名芸」。あれは何を隠そう「相手を見て、その人に最適なコンセプトをつけている」という行為にほかなりません。

ある芸能人を見て、その人の

  • 身なり
  • 使う言葉
  • 考え方
  • 人との関わり方
  • 顔つき

など、ノンバーバル(非言語的)な情報=イメージから最適な言葉をつけているわけです。

そして、あだ名=その人を表すコンセプトなわけですから誰もがそれを聞いた時に「そうそう!」とか「そういう人なんだ〜」とか、同意、納得、理解することができる。

これができるのは個人的にはものすごく頭のいい人だと思います。だって、他人の頭の中をコントロールしているに等しいことですよね、これって。

ここで、有吉が付けたアダ名の一例を挙げてみましょう。

  • ベッキー:元気の押し売り
  • 小倉優子:ウソの限界
  • はるな愛:コスプレおじさん
  • 嵐の二宮くん:早退
  • 嵐の大野くん:気の毒坊や
  • 和田アキ子:R&B(リズム&暴力)
  • みのもんた:油とかげ
  • サッカー元日本代表武田修宏:スケベなたらちゃん
  • 山崎邦正(現月亭方正):実力不足
  • 高橋英樹:迫り来る顔面
  • おすぎ:泥人形
  • ピーコ:ファッションおじさん
  • 寺門ジモン:短足天狗
  • 上島竜兵:豚の死骸
  • 肥後克広:しぼりカス
  • 堀内健(ネプチューン):砂あそび
  • SMAP草薙くん:エラ呼吸
  • SMAP中居くん:偽SMAP
  • フットボールアワー後藤:病気のカラス
  • 志村けん:エロハゲ様
  • キングコング西野:元気な大学生
  • オードリー春日:ただのユニークな青年
  • オール阪神巨人の巨人:楽屋の厄介者
  • 千原ジュニア:へりくつガイコツ
  • 田中義剛:キャラメルヤクザ
  • 勝間和代:ややこしや
  • 麻生太郎:エヘン虫
  • 徳光和夫:涙の安売り
  • ダウンタウン:息の長い一発屋

どうでしょう?

個人的には、小倉優子の「ウソの限界」がすごく好きです。これは思わず「そうそう」と思ってしまうパターン。山崎邦正の「実力不足」も同じパターンで好きです。

他に、田中義剛の「キャラメルヤクザ」などは、「そうなんだ〜、ヤクザな一面があるのね(なんとなくわかる〜)」と一発で理解できてしまいます。

事実かどうかは置いておいて、そういうイメージを持ってしまうわけですが、それはその人の雰囲気や絵面とよくマッチしているから。

巨人阪神の巨人(楽屋の厄介者)も「楽屋では厄介者扱いされている面倒くさい人なんだ」というイメージが明確にできてしまいます。

これも事実かどうかは別としてなんだか神経質そうな雰囲気、見た目の巨人師匠(失礼)とよく合っています。

とにかく、こういうことができる有吉はものすごいクリエイターだと私は思うわけであります。

 

コンセプト型ネーミングは市場をつくる

では、この「コンセプト(コンセプト型ネーミング)をつける」ことをビジネスの世界に持ってきたとき、どのような効果があるのでしょうか?

数年前に流れていたアリエールという洗濯洗剤のTVCMの中で、次の言葉が出てきました。

「男脂臭」

「おとこのあぶらのにおい」と書いて「男脂臭」。「ひえー!おれのことか!」と思うと同時に、ある意味唸ってしまいました。なぜ唸ってしまったか。

「名前をつけやがった!!」

と思ったからです。

つまり、アリエールのメーカーであるP&Gさま(お客さまです)やP&Gさまの取引先である広告代理店のプランナーは名前をつけるということの意味、意義、価値、効果を知っていたわけです。

ちなみに余談ですが、P&GさまのCMを担当しているのは、先週チラッと触れた私のかつてのバンド「スルーパス」のボーカルです。

彼はパンテーン(同じくP&Gさま)のCMで「#(ハッシュタグ)HairWeGo」というプランを企画し、何かの生意気な賞を取っていました(笑)。あと、「CSO(チーフストラテジーオフィサー)」という生意気な役職についています(笑)。

話をもとに戻します。「男脂臭」はまさにコンセプト型ネーミングなわけですが、このネーミングで何を狙っていたのかというと私の予想ではおそらく「市場形成」です。

コンセプト型ネーミングにより名前をつけるという行為は、

  • フワフワとした何か
  • でも確かにそこに存在していそうな何か

の存在を確定させる「存在証明」のようなものです。名前がついたとたんに「それ」は存在を認められ市民権を得だします。

別の例を挙げましょう。「2.5次元ミュージカル」というものをご存知でしょうか?

2.5次元ミュージカルは原作がアニメや漫画、ゲームなどのものが、舞台化されたもののことを言います。

  • 漫画、アニメ、ゲーム(2次元)
  • ミュージカル(3次元)

の中間を取って「2.5次元」とファンから呼ばれるようになったそうです。「テニスの王子様」という漫画がありますがこれが2.5次元ミュージカルの代表作。

「マンガの舞台版」ではなく、「2.5次元ミュージカル」という名前がつくことにより存在が確定し、新しいジャンルができあがりました。

コンセプト型ネーミングはこのように「事象」や「ジャンル」みたいなものにつけられることが比較的多いですが、事象に名前がつくと(つけると)、ビジネスでいえばそこに「市場が形成」されることがあります。

先ほどの「男脂臭」はその狙いを感じたので個人的にすごさと恐ろしさを感じたわけですね。

たとえば、

  • メタボ

について考えてみましょう。言わずと知れたメタボリックシンドロームですね。「おれ!メタボだ!」という「名前を伴った自覚」をしたとたん、

  • 病院に行く
  • フィットネスに通う
  • ヘルシア緑茶を飲む
  • その他

つまり、メタボを一括りにした市場が誕生するわけです。

「中年太り」ではダメ。そこまでの強さがネーミングにありません。「自然現象」のように「感じて」しまう。メタボリック「シンドローム」ですもの。ヤバイ感じがしますよね。

  • クールビズ

なんかも同様ですね。

「涼しく過ごすためのファッションです」
「クールビズファッションです」

名前になっていることによって伝わるものが全然違います。クールビズもファッション業界はじめひとつの市場をつくりましたね。

ちなみに「クールビズ」のネーミングは博報堂が仕掛けたものです。当時は省エネブーム。夏場のエアコンの設定温度は28℃に、とか言われていたときです。

環境省が躍起になって進めていましたが、行政の人がネクタイを取ったりスーツの上着を脱いでいたりワイシャツの第一ボタンを開けているとクレームがきたそう。「役人のくせにだらしない!」と。

しかし、夏場にスーツ上下とネクタイで28℃設定のエアコンの中で業務したら、確かにしんどいですわな。

「クールビズ」というネーミングがついた途端、「だらしない服装」が「省エネのため」という大義名分のもと、正当化されました。結果、お役人も晴れて涼し気な服装が許されました。

そしてその後、「クールビズファッション」の市場ができあがったわけです。

これは実際に博報堂の方に聞いた話なので間違いありません。

他にもざっと、市場を創出したんじゃないかという名前を挙げてみたいと思います。

  • アキバ系
  • 婚活
  • 妊活
  • イクメン
  • 育休
  • スマホ
  • 女子会
  • アラフォー
  • 韓流
  • ガーデニング
  • サプリメント
  • ハラスメント

「ガーデニング」は簡単にいえば「庭いじり」です。でも「庭いじり」ではなく「ガーデニング」だから市場が生まれたというこの禅問答みたいな事実。。。

「イクメン」なんて「子育てする男性(メンズ)」ですよ??(コトバンクより引用)

「それただの父親ちゃうんか」と突っ込みたくなりますが、「イクメン」だから反応する人がいてムーブメントを起こしたり何らかの経済活動が生まれるからすごいですよね。

「育休」なんてもはや社会現象ですし。昔(江戸時代とか?)の人からした意味がわからないと思います。「子ども育てるから仕事しません」という話ですからね。農家さんとかからしたら「そんなことしたら死んでしまう!(生活できない!)」みたいなことですものね。

これも不思議な話で、別に育休がダメというわけではないですが、名前がついていることによってその正当性みたいなものまで担保されるのはネーミングの妙だと思います(ただし「権利化」の危険性もある)。

「ハラスメント」なんかもすごいネーミングです。「ハラスメント」をつければ上司のほうが悪いというイメージを感じさせる力がありますからね。「スチュワーデス物語」なんてどうなっちゃうんだろ(いちいち例が古い)。

ちなみに私は何でもかんでも「ハラスメントだ!」ということを「ハラハラ(ハラスメントハラスメント)」とネーミングしております(笑)。

 

コンセプトテンプレートをプレゼント

「じゃあ、コンセプトはどうやったらつけられるの?」

という疑問をお持ちではないですか?

はっきり言って難しいです。ですから私たちのようなプロがいるわけです。プロに考えてもらうのがおすすめですが。。。ちょっとしたプレゼントをみなさんに。

「コンセプトテンプレート©」と私が名付けたものがあります。これを使うと比較的かんたんにコンセプトをつけられたり、コンセプトを考える足がかりになったりするものです。

電車に乗っている時とか、トイレに入っている時とか、呑み会で仕事の話をまくしたててる時とか、こういった時に思いついた、または何かで見た「コンセプトをつくるのに役立ちそうな言葉」を私は常に書きためていまして、それをご紹介します。まさに「感じる言葉集」です。

なお、ここにあるコンセプトテンプレートが、イコールそのまま「コンセプト型ネーミング」になるかは検討の余地があります。

「コンセプト型ネーミング」として使える場合もあるし、場合によっては「キャッチコピー」のような、ネーミングとは別の使い方をする必要があることもご了承ください。

【おとなの〇〇】
たとえば、「大人の修学旅行」など。「〇〇」に本来的には子供が行うことが入るとコンセプトになりやすい。ネーミングとしてもキャッチコピーとしても使える。

【子供の〇〇】
逆に、本来は大人が行うことを「〇〇」に入れると良い。「子供新聞」「子供の株式投資」など。

【〇〇のお医者さん】
専門家であることをアピールしやすいテンプレ。「腕時計のお医者さん」など。

【〇〇の鉄人】
鍛錬を積んだ凄腕の技術を持っていることをアピールしやすいテンプレ。「料理の鉄人」など。

【〇〇界の□□】
「サッカー界の貴公子」「飲食業界のチェ・ゲバラ」などなど。「〇〇」と「□□」にはギャップがあったほうが良い。少しキャッチコピー的なテンプレート。

【和製〇〇】
「和製メッシ」「和製マリリンモンロー」などなど。「〇〇」には日本人の名前が入る。世界的な実力者を連想させる。これも少しキャッチコピー的。

【黒い〇〇】【白い〇〇】
色が持つイメージを使ったテンプレート。通常色がつきそうにないものが「〇〇」に入る。「黒い社労士」「白餃子」など。

【〇〇ファンタジスタ】
たとえば「ロゴファンタジスタ」と言えば、独創的なアイデアを出す人をイメージさせられる。

【〇〇オタク】
ものすごい知識や技術を持っている感じを演出できるテンプレ。ただし、コミュニケーションがうまくないかもという若干ネガティブな印象も含む。

【〇〇が通う〇〇】
プロ中のプロを表すテンプレート。実際にヨメに言われた「歯医者が通う歯医者」という言葉を聞いて私は歯医者を決めました。かなりキャッチコピー的。

【〇〇の成長痛】
成長過程におこる問題や歪みを表すことができる。たとえば「会社の成長痛」「組織の成長痛」など。

【〇〇×〇〇】
契約デザイナーのひとりが経営する「書庫×BAR」から思いついたもの。やはり前後の「〇〇」にギャップが必要。

【〇〇の特効薬】
薬を使うようなことではない問題を解決できることを表現できるテンプレ。「人事の特効薬」「算数嫌いの特効薬」など。

【〇〇のソムリエ】
ワインのソムリエがいろいろなワインに精通しているように、ある特定の分野に精通している人を連想させる。「目利き」というイメージも含む。「アプリソムリエ(実際にいます)」など。

【〇〇の錬金術師】
無から有を生み出す人を表現できるテンプレート。「香りの錬金術士」など。

【〇〇の鬼】
厳しい人を表すテンプレート。自分より人に厳しいイメージを含む。「ラーメンの鬼」など。

【〇〇の救急車】
緊急事態を解決してくれるプロフェッショナル感を感じるコンセプト。有名なのは「カギの救急車」。

【〇〇のレスキュー隊】
こちらも緊急事態でかつ難易度の高い問題を解決してくれるイメージを表現するコンセプト。

【〇〇の学校】
一から丁寧に教えてくれる場所、入門編をやってくれる場所というイメージを出せるコンセプト。「お金の学校」など本来学校では教えてくれなさそうなギャップのある言葉と使うと効果的。

【平成(令和)の〇〇】
その時代を代表するイメージを生むコンセプト。「〇〇」には違う時代の言葉が入ったほうが良い。「平成の坂本龍馬」など。

【昭和の〇〇】
「平成の〜」とは違う効果を生む。懐かしさを連想させるコンセプト。「昭和のナポリタン」というと昔の喫茶店や洋食屋さんを連想させる。

【〇〇の応援団】
サポートしてくれるイメージを生むコンセプト。「運動会の応援団」はただの説明文だが、「係長の応援団」となったときにターゲットが明確になり、「私のことをサポートしてくれるのね」というイメージを生み出すことができる。

【工場直、産地直】
安さと品質の高さを表現するコンセプト。津久井が担当した自動車修理工場さまのキャッチコピー「工場直の価格」はディーラーよりも安くて品質も担保されているイメージを生み出し集客を2.5倍にした。キャッチコピーに使ったくらいなのでかなりキャッチコピー的。

【〇〇の軍師】
頭脳明晰で正しいことに導いてくれるというイメージを生むコンセプト。「集客の軍師」はただ集客が上手い人以上の情報量を含む。

【ウラ〇〇】
表向きのものとは違うすごさ、良さ、視点を連想させ期待値を上げるコンセプト。また、希少性も感じさせることができる。「ウラメニュー」などに代表される。

【もうひとつの〇〇】
こちらも「ウラの〇〇」と近い。「もうひとつの放課後」というと普通の放課後よりも期待値を上げることができたり興味関心を引き出せる。

【第2の〇〇】
代表されるものだけがいいものではない、というイメージを連想させることができる。実はもうひとつあるんだという新しい認識を生み出すのに有効。少しキャッチコピーよりかな。

【〇〇の教習所】
こちらも「〇〇の学校」に近く、入門編の人向けに響くコンセプト。かつ実技が伴うイメージがある。

【ポスト〇〇】
次世代を表すコンセプト。今のものよりも進化しているイメージを生み出す。ややキャッチコピー的。

【土地+〇〇】
「東京ばな奈」「スープストックトーキョー」のようになぜか土地の名前が入っただけでオリジナリティを感じさせることができる。「〇〇」にはその土地特有ではない一般的な言葉が入る。

【〇〇甲子園】
大人になっても夢や青春と競い合いを正々堂々としていると感じさせるコンセプト。「居酒屋甲子園」が有名。

【〇〇クラブ】
「コミュニティ感」「通の人の集まり」を連想させることができるコンセプト。実際にはなさそうなギャップが必要。「食パンクラブ」「サラダクラブ」など。

【究極の〇〇】
「知る人ぞ知る」感や、いろいろある中でもっとも優れていると感じさせるコンセプト。「1件1円の究極のプロモーション」というコンセプトでサービス展開している先輩経営者がいる。

【ライバルは〇〇】
自分の会社や商材の比較対象をスライドしたりティーアップしたりする。「ライバルはApple」だと比較対象を高め自社をティーアップできる。また友人は格闘技道場を経営しているが、「ライバルはフィットネス」と謳い、格闘技をやりたい人ではなくフィットネスに関心がある人の集客に成功している。ちょっとキャッチコピー的。

【〇〇の最終形】
いろいろ試した結果、これがもっとも優れていると感じさせるコンセプト。キャッチコピー的。

【季節+の〇〇】
「〇〇」にはその季節では普通体験できない言葉が入る。これにより興味関心をそそる。「夏のいちご」「秋の夜桜」がもしあると、ギャップによりそれを知りたいという欲求を生み出すことができる。

【プロ〇〇】
プロとギャップがある言葉がつづく。「プロ市民」や「プロヒーロー」「プロ彼女」など。ネガティブな意味になるケースが多いと思われる。

【〇〇男子、〇〇女子】
「草食男子」「佐川男子」などに代表されるコンセプト。「そういうカテゴリー、ジャンルがある」と認知させることができるが、メディアの力を必要とすることが多い。

【ミスター〇〇】
よく使われるコンセプト。その業界の代表を表現する。

【最後の〇〇、ラスト〇〇】
希少性を感じさせるコンセプト。すでに存在しないと思われる言葉と使うことが多い。「ラストサムライ」。

【間違いない〇〇】
失敗したくない人に、正しい選択をイメージさせるコンセプト。

【〇〇スタイリスト】
たくさんの中からその人にあった最適なものを提案してくれるイメージを生み出すコンセプト。

【〇〇の救世主】
誰かを救ってくれるイメージを生むコンセプト。いろいろな人に助けを求めたが結果が出なかった人などに響く。

【形のないものに形を与える】
「音」には形がないが、「音の形」というと「形があるとしたらこんなイメージだろうな」という連想を相手にさせることができるコンセプト。

【音のないものに音を与える】
こちらも上記と同様の効果を生む。「夜の音」など。

【味がないものに味を与える】
こちらも同様。「甘い記憶」など。

【人間〇〇】
本来人間ではないものと組み合わせて使うコンセプト。「人間パワースポット」と言えば「すごい力を秘めた人間」というよりもさまざまな連想を刺激できる。

【〇〇から□□まで】
幅を表すことでさまざまなことに対応しているイメージを生み出す。弊社林に津久井がつけたキャッチコピーは「秘書から田植えまで」。経験の豊富さを「経験が豊富です」というよりも伝えられる。ほぼキャッチコピーユース。

【すてきな〇〇】
「すてき」という言葉を本来使わない言葉と使うと効果的なコンセプト。「おいしいスパゲッティ」よりも「すてきなスパゲッティ」としたほうが聞いた人の興味関心を刺激できる。

【〇〇問屋 〇〇の問屋さん】
「工場直」と同じような効果を生む。本来問屋さんが関係しないような言葉と合わせて使う。安さと専門性による品質の良さをイメージさせる。

【R-〇〇の□□】
年齢制限が無いものにあえてかける。「R-18のプラネタリウム」などは大人らしいロマンチックな期待感を生む。

【箸で食べる〇〇】
〇〇には通常箸で食べないものがくる。和と合うテイストとともに、今までにはなかったのだろうという期待感を生む。

【〇〇が何分の何】
友人が手掛ける花粉症に効くハーブの謳い文句は「ティッシュの使用量が5分の1」。数字が入ることで自分の鼻が楽になる情景を連想させる。かなりキャッチコピー的。

【〇〇すぎる□□】
「美人すぎる国会議員」など。一定ラインを超えたクオリティや期待感を生む。「〇〇」と「□□」はギャップがある言葉を入れるとより効果的。

【心の〇〇】
「心の報酬」「心の花束」など、人間の心に訴えかける大切なもの、というイメージを連想させる。

【今日の〇〇】
限定感を生むコンセプトをつくれる。喫茶店の「本日のコーヒー」など。

【奇跡の〇〇】
偶然の産物でないと得られないクオリティの高さを感じさせる言葉。「奇跡の一枚」など。

【あぶない〇〇】
背徳感やヤバさ、グレーなイメージを演出する言葉。生々しさを消すためには「〇〇」に少しポップでかわいい言葉が入ると良い。「あぶないガールフレンド」など。

【世界一楽しい〇〇】
〇〇にギャップ言葉が入ることで価値や視点を切り替えさせる言葉。「世界一楽しいゴミ拾い」など。

【数字をひとつ付け足す】
たとえば、「東京24区」「(サッカーの)12人目のプレーヤー」など、本来であれば入らないはずの数字を足すことで新しい価値や視点、興味関心を与える。

【〇〇以上□□未満】
特別なポジショニングを表現できる言葉。「友だち以上恋人未満」が有名。かなりキャッチコピー的。しかし、あえての「店名」とかは面白そう。

【〇〇のアップデート/アップグレード】
本来アップグレードしないようなものが〇〇に入るとギャップを生み興味を引く。また「今までより一段上」という印象を出せる。キャッチコピー的。

【月曜日〜日曜日】
曜日には何かを連想させるイメージが内包されているため、情報量が増える。「月曜から夜ふかし」などは意味も「感じる」ことができる。「水曜日のダウンタウン」「水曜日のカンパネラ」なども意味が直感的にわからなくても言葉としての面白さや「意味ありげ」さを感じさせる。

【〇〇の取扱説明書(トリセツ)】
〇〇には取扱説明書が普通はない言葉が来る。「旦那の取扱説明書」「B型のトリセツ」など。

【食べる〇〇/飲む〇〇】
〇〇には通常食べたり飲んだりしないものが入るとギャップを生み刺さる。「食べる美容液」「飲むヨーグルト」など。

【〇〇プライス□□クオリティ】
ギャップのある2語がはいると一見矛盾しているものが成立するように感じる。「金町プライス銀座クオリティ」「牛角プライス叙々苑クオリティ」など。かなりキャッチコピー的。

【みんなの〇〇】
親しみと分け隔てなさを感じる言葉。通常ハードルが高そうなものの敷居をかわいく下げてくれる。「みんなのゴルフ」「みんなの党」など。

【毎日が〇〇】
本来毎日は来ないものを入れる。「毎日が給料日」とすると、デイトレーダー養成セミナーなどのコンセプトになる。
【〇〇の恋人】
「お口の恋人、ロッテ」が有名。「常にそばにいる素敵な存在」を感じさせることができる。
【マジック〇〇/マジカル〇〇】
不思議な力で何かをしてくれそうな印象を与える。「マジックミシン」というお店があるが、どんなに傷んだ洋服でも直してくれそうな印象を生む。
【恋する〇〇】
「愛」ではなく「恋」にすることで、切なさや甘酸っぱさなどを感じさせることができる。「恋するチーズケーキ」など、本来恋の対象にならないものが入るとギャップが生まれて印象が強くなる。
【真夜中の〇〇】
背徳感とそれによる魅力を感じさせることができる。「真夜中のスパゲッティ」など。
【ここにしかない〇〇】
「ここで購入しないと二度と出会えないかもしれない」という希少性を感じさせることができる。
【控えめに言って〇〇】
〇〇にぜんぜん控えめではない言葉が入るとギャップを生み感じる言葉になる。「控えめに言って最高傑作」など。キャッチコピー的。
【〇〇手帳】
「創業手帳」「おしゃれ手帖」が有名。メディアの名前などに使える。
【〜〜ハック】
「ハック」は「仕事の質や効率、高い生産性を上げるための工夫や取り組み」のこと。これに加えて、「裏ワザ」感を感じさせることができる。「ブランディングハック」など。
【パワー〇〇】
「パワーワード」のように強力であり効果が高い印象を与える。力とは関係なさそうなものをあわせて使うとよい。
【キラー〇〇】
「キラーワード」のように、一点集中、芯を食っているイメージを与える。
【寝かせ〇〇】
熟成されたイメージを与える。「熟成させています」というよりもそれを感じる。「寝かせ玄米」は友人のブランド。
【〇〇しない△△】
ギャップと興味関心を引くテンプレート。ビズアップは「デザイナーのいないデザイン会社」です(ディレクターのみ)。キャッチコピー的。
【○○音痴】
ネガティブではあるが、とても下手くそなイメージ、要領が悪いイメージを与える。「IT音痴」など。「IT音痴が最も選ぶスマホ」などとすると、ITに自信がない人に刺さるコピーになる。
【◯代目〜〜】
一発で歴史を感じさせることができる。
【〇〇工学】
一見再現性がなさそうなものにつけることで、科学的に解決できる印象を与える。「恋愛工学」など。
【罪な〇〇】
「罪なカルボナーラ」など、やってはいけないことだからこその背徳感や魅力を感じさせる。これの派生形で、「痛風丼」などがある。
【小さな〇〇/大きな〇〇】
「小さな朝」など、本来大きさをつけられないものにつけると興味関心を感じさせることができる。
【ワンダフル〇〇】
ダイハツ「ワンダフルスモール」のように、本来ネガティブな意味になりがちなものを上手に正当化してくれる。
【〇〇式】
あたかもそういった形式のものが存在する(市民権を得ている)ように感じさせることができる。「名駅式坦々麺」「燃焼系アミノ式」など。
【〇〇集団】
専門家の集まりを感じさせることができる。「そんな集団があるんだ」と感じさせるワードが〇〇に入るとより効果的。「物流創造集団」など。
【〇〇委員会】
こちらも「そんな集まりがあるんだ」と感じさせることができる。専門家の集まりというイメージはないが、業界を代表するイメージを生む。「お笑い向上委員会」など。「弁当向上委員会」は昔キョンキョン(小泉今日子)が出ていた味の素のCM(R-40)で使われていた。
【〇〇センター】
公的な組織のイメージを与える。「スマホの相談センター」であれば行政から委託を受けていそう。また、ある種の正当化を感じさせることができる。昔、ビズアップでは住宅街にオフィスがあったときに「松原デザインセンター」と名乗っていた。あえて住宅街にある(正当化)というイメージを生むため。
うわさの〇〇
本来うわさになるようなものではないようなものが〇〇に入ると、ギャップを生み興味関心を引く。ちなみに「うわさの青汁」というキャッチコピーの青汁があったが、そのうわさを聞いたことはない(笑)。
【〇〇屋さんの□□】
「くだもの屋さんのジェラート」のように、〇〇に入る言葉により□□の期待値を高めることができる。「お肉屋さんのハンバーグレストラン」など。
地上で一番〇〇な場所
ディズニーランドは「地上で一番幸せな場所」。最高であり、一度は体験してみたいと思わせるテンプレート。
【〇〇モンスター】
普通ではないな、という期待感を醸成するテンプレート。「ガーリックモンスター」などは「ただのガーリック(またはガーリックに詳しい人)」ではないなと感じさせることができる。
【ザ・〇〇】
こちらも「ただの〇〇ではないな」と感じさせることができるテンプレート。「ザ・パーティー」というと、ただのパーティーではないな、と感じ興味関心を与えることができる。
透明〇〇
目には見えないけど、確かに存在しているものというイメージを与えることができる。さらには、目に見えないからこそとても大切、という印象も与える。ビズアップのお客さまは「透明資産」として飲食業のコンサルをされている(本も出しています)。
〇〇&〇〇
〇〇には同じ言葉が入る。繰り返すことでかわいらしさを感じさせることができる。「サイクル&サイクル」など。
〇〇X(エックス)
「X」の持つイメージから、ブラックボックス感、それによる期待感を感じさせることができる。ちなみに「東京X」という豚肉ブランドがあるが、これにはあまりブラックボックス感を感じない。なんで豚肉のブランドでこのネーミングにしたんだろう。
〇〇の義務教育
〇〇には本来義務教育ではないものが入る。それにより、「重要な何か」を感じさせることができる。「お金の義務教育」「大人の義務教育」など。
新〇〇/シン〇〇
すでにあるジャンルの新しいバージョンだと一発で理解できるとともに、すでに市民権があると感じさせることができる。また、アップグレードした〇〇だと感じさせることができる。「新体操」「シンゴジラ」など。
ここ一軒で〇〇
ここ一軒で青森県」というコピーの居酒屋で思いついたテンプレート。ここだけで十分というイメージを与えることができる。かなりキャッチコピー的。
〜〜界のフェラーリ
「クッキー界のフェラーリ」と称している商品がある。ただ高級なだけではなく、ある特定の美的センスや希少感、コアさを感じさせることができる。かなりキャッチコピー的。
都会の〇〇
都会のイメージとギャップがある言葉が〇〇に入るとよい。「都会のオアシス」など。「都会の森」というテレビドラマが昔あった。
天使の〇〇
つつましやかな幸せ、幸福感を感じさせることができる。「天使のチーズケーキ」など。「天使のウインク」は名曲(R-45)。
〇〇の初恋
甘酸っぱい思い出のような期待感を醸成することができる。「みかんの初恋」というみかんジュースがあったらどうだろう(すでにあるかな?)。
【ご褒美〇〇】
「たまにはいいよね」「がんばったからいいよね」と購入することを正当化してくれるテンプレート。ローソンは「ご褒美スティックケーキ」という商品を販売している。
【〇〇の気持ち】
〇〇の気持ちについつい共感してしまう、または経験してみたいと感じてしまうテンプレート。「王様の気持ち」というベッドがあったら、寝てみたいと感じる。
【〇〇吐息】
切なさやセクシーさ、甘さを感じさせるテンプレート。「葡萄の吐息」というブランドのぶどうジュースがあったらどうだろう(昔「桃色吐息」という曲があったな)。
【遊ぶように〇〇する】
本来辛いと思われがちなことをポジティブに変換するテンプレート。「遊ぶように鍛える」「遊ぶように働く」など。キャッチコピー的な使われ方が多い。
【お父さんがつくる〇〇】
主に料理に使われる。なぜか料理は「お母さんのもの」という多くの人のイメージがあるからこそ、ギャップを感じさせることができる。「お父さんがつくるチャーハン」など。
【全力〇〇】
「全力でやるものなの?」と思われがちなワードが〇〇に入ると効果的。「全力ストレッチ」というお店が有名。ちなみにこれを聞くと、昔タモリがゴルフ場でまじめにやらない後輩に向かって「仕事じゃないんだぞ、真剣にやれ!」と怒ったというエピソードを思い出す(笑)。

書き溜めていたものをほとんど吐き出しました。ぜひ活用いただければと思います。

いや〜それにしても長い。来週はネーミング3部作の3本目です(まだつづくんかい汗)。

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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