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2023年01月06日 メールマガジン 所感 【第654回】2023年がどんな年になるか、「確定未来」を見てみよう

こんにちは2023年。ということで年が明けましたよ。新しい年のはじまりです。

新年1発目のコラムとなります。今年もビズアップとともにロゴコラムをどうぞよろしくお願いします。

毎年、このコラムは新しい年がどのような1年になるかを「予言」しております。そうです。私には未来を予言する力があるのです!はい!ウソです!

新年早々ウソをついてしまいましたが、しかしながらですね、実は100%ウソというわけでもないんです。そしてスピリチュアルな話でもない。

「確定未来」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは私も十数年前にある方から教えていただいたのですが、「確定未来」を知ればある程度の予言、ではなく未来予測ができるというものです。

ここ数年は新年1発目のコラムでこの確定未来について触れさせていただいております。2023年も確定未来のお話をしたいと思います。

とその前に、こちらも新年1発目のコロコロニュース。

河野デマ太郎が、「俺はワクチンの運び屋をやっただけで、【お注射で何かあったら全責任を取る】なんて言ってない」とか言いはじめましたね。まったくどっちがデマなんだか。薬の「運び屋」って「プッシャー(売人)」ていう意味ですかね(笑)

元のツイートはこちら

つづいて、中国では感染が爆発しているとニュースになっていますが、これもどうやらウソっぽいです。まあそんなことだろうと思ったけど。

元のツイート(短い動画あり)はこちら

というわけで本題です。確定未来について。

 

●「確定未来」とは?

まずは「確定未来」についてもう少し説明してみます。

「確定未来」とは、「【予定】をかっこよく言ったもの」です(爆)。

確定未来にはいろいろな切り口があります。たとえば、オリンピックやワールドカップのように、大きなイベントごとなどの切り口があります。

やることが決まっているわけだから、それをもとに経済や自社にどんな影響があるかを推測しよう、というものです。

では、2023年はどんなイベントごとが予定されているか。こちらのサイトから引用させていただき、見ていきましょう(長いので読み飛ばしてもらって構いません)。

  • 2月12日:「ワンダーフェスティバル2023[冬]」が幕張メッセ国際展示場1~8ホールで開始予定
  • 3月4日~5日:東京・両国国技館で音楽フェス「J-WAVEトーキョーギタージャンボリー2023 supported by 奥村組」が開催予定
  • 3月8日~21日:「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が台湾で開幕予定
  • 3月21日:「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」決勝戦が米フロリダ州マイアミの「ローンデポ・パーク」で開催予定
  • 4月20日:西日本の太平洋側で部分日食が観測される
  • 4月末:ベンチャー企業「ispace」(アイ・スペース)が打ち上げた月着陸船が月への着陸に挑む予定
  • 4月:「ニコニコ超会議2023」が開催予定
  • 5月6日:ロンドンのウェストミンスター寺院でチャールズ国王の戴冠式が実施される予定
  • 5月12日~14日:千葉のゾゾマリンスタジアムでアクションスポーツの国際大会「Xゲームズ 千葉大会」が開催予定
  • 5月15日:Jリーグが開幕して30周年
  • 5月19日~21日:先進7カ国首脳会議(G7サミット)が広島で開催予定
  • 5月または6月:インドムンバイで国際オリンピック委員会(IOC)第140次IOC総会が開催予定 2030年冬季五輪大会の開催地が決定予定とされる(札幌が有力候補として立候補している)
  • 6月9日:天皇皇后両陛下ご結婚から30年
  • 6月:新潟空港を拠点とする航空会社「トキエア」が新潟-札幌(丘珠空港)間の運航開始予定
  • 7月14日~30日:「第19回FINA世界水泳選手権2022福岡大会(世界水泳選手権2022)」が2021年開催から約2年延期され福岡市で開催予定
  • 7月20日~8月20日:サッカー女子ワールドカップがオーストラリア・ニュージーランドの共催で開催予定
  • 8月2日~11日:「第19回FINA世界マスターズ水泳選手権2022九州大会」が開催予定
  • 8月11日~20日:ハンガリー ブダペストで「世界陸上競技選手権大会」が開催予定
  • 8月12日~13日:東京ビッグサイトにて「コミックマーケット102」が開催予定
  • 9月1日:1923年(大正12年)に発生した関東大震災から100年
  • 9月8日~10月28日:ラグビーワールドカップ2023がフランスで開催予定
  • 9月9日~10日:「G20サミット2023」がインド ニューデリーで開催予定
  • 秋:「JAPANオールインダストリーショー(旧名称:東京モーターショー」)が開催予定
  • 秋:2024年1月2日から開催される第100回大会となる「第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」の予選会が開催予定。100回目の節目の大会になるため全国の大学に門戸を開く
  • 10月14日~11月26日:石川県で第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」が開催予定
  • 12月9日~2024年3月10日:横浜市で3年に一度開催される現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2023」が開催予定

ざっくりこんなところでしょうか。中には「イベントなのか?」というものもありますが、かいつまんでピックアップしてみました。

今年は女子サッカーワールドカップとラグビーのワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシックがあるんですね。知らなかった。4年に一度のワールドカップ的なスポーツ大会が1年で3つも行われるとは。。。

日本でもそれなりに盛り上がるとは思いますが、開催場所が海外なのでインバウンドのインパクトはほとんどない気がします。飲食店さん(特にスポーツバーなど)は盛り上がるかもしれませんね。

ここには載っていませんが、いわゆる夏フェス(フジロックやサマーソニック)なども開催されるのではないかなと思います。

つづいて、確定未来の別の切り口として、大型建造物や商業施設などについて見てみましょう。これらができると人の動きがかわりますので、やはり経営にとって大切な指標です。

  • 1月:羽田空港国際線ターミナル直結の複合商業施設「羽田エアポートガーデン」が全面開業予定
  • 3月16日:「アニメイト池袋本店」が世界最大規模のアニメショップとして大型リニューアル開店予定
  • 3月:相模鉄道「羽沢横浜国大駅」から東急東横線「日吉駅」までの約10kmが「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」として
  • 相互直通運転が開始予定。途中に新駅として「新綱島駅」などが開業予定
  • 3月:プロ野球チーム北海道日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド HOKKAIDO」が北広島市に開業予定
  • 3月:兵庫県姫路市で施設・設備の大規模改修工事を行っていた「兵庫県立歴史博物館」が再開開業予定
  • 春:神奈川県平塚市大神のツインシティ大神地区土地区画整理事業予定地に「ジ アウトレット湘南平塚」が開業予定
  • 春:愛知県豊川市のスズキ自動車工場跡地に大型商業施設「イオンモール豊川」が開業予定
  • 春:大阪府門真市松生町に「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」」と「三井アウトレットパーク 大阪門真」の両ブランド複合型の大型商業施設が開館予定
  • 春:大阪駅の北側地下に梅田貨物線、おおさか東線、なにわ筋線、および阪急の新線(未定)が乗り入れることになる北梅田駅(仮称)開業予定
  • 春:福島県天栄村 「エンゼルフォレスト那須白河」にスノーピーク直営キャンプ場「スノーピーク那須白河キャンプフィールド」が開業予定
  • 春:西武ホールディングス傘下の西武・プリンスホテルズワールドワイドが米・ニューヨークの「ザ・キタノホテル ニューヨーク」を改装し「ザ・プリンス キタノ ニューヨーク」として開業予定
  • 4月14日:新宿歌舞伎町にエンタメ施設が多数入居する「東急歌舞伎町タワー」が開業予定
  • 4月:中央大学法学部1~4年生が茗荷谷キャンパス(文京区)に移転予定
  • 4月:2022年8月に改修のため一時閉店した福岡天神の「ミーナ天神」と「ノース天神」が「ミーナ天神」に統合され再オープン予定
  • 4月:旭川市の私立旭川大学・旭川大学短期大学部が旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部として公立大学への移行開学予定
  • 5月:博多中心部の地下鉄七隈線1.4km延伸区間(天神南駅~博多駅)が開業予定、中間に新駅「櫛田神社前駅」が誕生する
  • 夏:東京練馬区のとしまえん跡地にハリーポッターの世界観が楽しめる施設「ワーナーブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が開業予定
  • 夏:虎ノ門ヒルズの最後の高層ビル「虎ノ門ヒルズステーションタワー」が完成予定
  • 夏:静岡県熱海市の「ホテルニューアカオ」の一部休館部分のリニューアルが完了し全館開業予定
  • 夏:大阪・淀屋橋駅近くにIHGホテル&リゾーツが運営する環境配慮・エコを特徴としたホテル「voco大阪セントラル(ボコ大阪セントラル)」が開業予定
  • 7月:2018年1月に閉館した「箱根ホテル小涌園」の建て替えが終了し再開開業予定
  • 8月:栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口~芳賀町の工業団地間に建設予定の次世代型路面電車LTR「芳賀・宇都宮LRT」が開業予定
  • 9月:東京国際大学が池袋の造幣局跡地に建設した新キャンパス「池袋国際キャンパス」が開校予定
  • 9月:タイの最高級ホテルブランド「デュシタニ(Dusit Thani)」が京都に国内1号店を開業予定
  • 秋:目黒区「自由が丘ピーコック」跡地にイオン系の商業施設が建設され開業予定
  • 秋:ダイエー横浜西口店跡地に「イオンモール横浜西口」がオープン予定
  • 秋:横浜のみなとみらい地区に約2万人収容の施設「Kアリーナ横浜」が開業予定。施設内にホテル「ヒルトン横浜」などが入居
  • 秋:京都市の「高島屋京都店」隣接地に増床中の区画に専門店ゾーンが入居する「京都高島屋S.C.」が開業予定
  • 12月9日:横浜みなとみらい地区にある「横浜美術館」が2021年3月1日から大規模改修工事のため休館していたが再開館の予定
  • 時期未定:東京駅八重洲口の「東京ミッドタウン八重洲」に「ブルガリホテル東京」が開業予定
  • 時期未定:虎ノ門・麻布台地区に日本一の高さ約330mの高層ビルを含む新複合施設「虎ノ門・麻布台プロジェクト」が開業予定
  • 時期未定:お台場ぱれっとタウンで2022年8月31日に閉館した「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(teamLab Borderless:MORI Building DIGITAL ART MUSEUM)」が虎ノ門・プロジェクト(東京)で新規開業予定
  • 時期未定:東京オリンピック選手村跡地の二期工事が終了し地上50階、高さ約180mの超高層マンション2棟を含む「晴海フラッグ(HARUMI FLAG)」が2023年度に完成予定
  • 時期未定:東京都品川区の「しながわ水族館」が建て替えのために一時閉館し新施設は2027年度にオープンする予定
  • 時期未定:サッポロホールディングス「恵比寿ガーデンプレイス」で恵比寿製造のビールを提供する店舗を2023年までに開業する予定
  • 時期未定:愛知県 名鉄「知立駅」高架事業が完成予定
  • 時期未定:岩手県陸前高田市にスノーピーク直営キャンプ場が開業予定
  • 時期未定:京都市立芸術大学のキャンパスが崇仁地域への全面移転整備事業が完了し新キャンパスの供用開始予定
  • 時期未定:2023年度に新名神高速道路が全線開通予定
  • 時期未定:2023年度に大分空港と大分市内を海上で結ぶ空気浮揚船(ホバークラフト)が再開就航予定

いろいろありますね。

「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」についてはちょっと思い入れがあります。大学時代、「羽沢横浜国大駅」のすぐ裏手に住んでいたんですよね。当時はまだ貨物列車の駅で人が乗降する駅ではありませんでした。

あわせて「新綱島駅」ができるというのもアツいですね。駅ができるというのはすごいことです。その土地の地価も大きく変わるし、近隣の商店にも大きな影響があります。福岡にも新しく「櫛田神社前駅」ができますね。

北海道日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド HOKKAIDO」が北広島市に開業予定というニュースも個人的には興味があります。お客さまが近くにいらっしゃるんですよね。地域活性がどれくらいされるのか楽しみ。

それと、大手のショッピングモールばっかりできるのはちょっとイヤだな。以前のコラムでも書きましたが、「つながりすぎた世界」では「大きいもの」が勝ちます。そして効率化の名のもとに中間業者や雇用が削られ、近隣の個人商店は潰され、結局は国民が貧乏になります。

公共施設や近隣の商店やその業界を脅かさない建造物ができるのは大賛成です。高速道路とか新しいインター、駅とか。でもショッピングモールって。。。もういらないでしょ。

そしてこうやってみるとそこそこ新しい大型建造物や商業施設ができているように見えますが、逆に閉館する施設も多数あります。見てみましょう。

  • 1月15日:神戸市の「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」が施設建替え拡張のため一時閉館予定。再開の日時は未定
  • 1月29日:青山商事の子会社「麻布テーラー」が展開するメンズパターンオーダースーツの「テーラーフィールズ(TAILOR FIELDS)」の大阪駅商業施設内にあるルクアイーレ店を閉店しメンズパターンオーダースーツ事業を終了予定
  • 1月31日:渋谷の東急百貨店本店が営業終了予定
  • 1月31日:東急百貨店本店内の「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」が閉店予定
  • 1月31日:北海道帯広市の老舗デパート「藤丸」が閉店予定
  • 2月末:JR津田沼駅前の大型商業施設「津田沼パルコ」が閉店予定
  • 2月:山梨県甲府市の「岡島百貨店」が閉店予定
  • 2月12日:大阪市鶴見区の「三井アウトレットパーク大阪鶴見」が近隣に「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」が開館するため閉館(実質移転)予定
  • 3月31日:「箱根 星の王子さまミュージアム」が閉園予定
  • 3月末日:名鉄名古屋駅近くの商業ビル「名鉄レジャック」が老朽化などの理由で閉館予定
  • 3月:東京駅八重洲口の「八重洲ブックセンター本店」が閉店予定
  • 夏:札幌市のJR札幌駅直結の商業施設「札幌エスタ」が閉館予定。核テナントの家電量販店の「ビックカメラ札幌店」は「さっぽろ東急百貨店」へ移転予定とされる
  • 夏:広島市中区の「そごう広島店新館」が本館に集約のため閉店予定
  • 7月2日:中野駅前にある複合施設「中野サンプラザ」が周辺地域の再開発のために閉館予定
  • 10月末日:東京都千代田区の「国立劇場(大小劇場、演芸場、事務棟、伝統芸能情報館)」を全面的に建て直すため一時閉館予定
  • 2023年度末:青森市の「棟方志功記念館」が閉館予定
  • 年末:江東区豊洲で営業中の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」が閉館予定

ポジティブな閉館もありますが(建て直しなど)、やはり地方でがんばっている大手資本の入っていない百貨店などが閉館するというのは、個人的には空恐ろしいものがあります。

あと八重洲ブックセンターの本店が閉店。寂しさがあります。一応、再開発が名目のようですが、どこかに移転する様子もなく2028年の再開発後に戻ってくるのを「将来的な計画」としているようで戻ってこれるか怪しいですね。

青森市の「棟方志功記念館」の閉館とかも、こういうのこそ国が救済措置を取ったらどうなんだろうと思ってしまう。こういうことに税金使ってほしい。世界的な芸術家じゃないですか。

さてさて、「イベント」「大型建造物や商業施設」という切り口で確定未来を見てきましたが、もうひとつ重要な切り口があります。

それは「法律」です。法律は自社の営業や経営を直撃する可能性がありますので、年頭に押さえておくべきでしょう。

2023年は、こちらのサイト「KEIYAKU-WATCH」によると次のような法改正があるようです。

  • 2023年(令和5年)施行予定の主な法改正一覧
  • 労働基準法改正|月60時間超の時間外労働の割増賃金率が引き上げなど
    ┗①月60時間超の時間外労働の割増賃金率の引き上げ
    ┗②デジタルマネーによる賃金の支払いが解禁
  • 育児・介護休業法改正|育児休業の取得状況の公表を義務付け
  • 民法改正|相隣関係規定の改正など
  • 不動産登記法改正|形骸化した登記の抹消手続きの簡略化など
  • 相続土地国庫帰属法施行|相続土地国庫帰属制度が開始
  • 食品表示基準改正|遺伝子組み換え表示制度の改正
  • 個人情報保護法改正|個人情報保護委員会が一元的に制度を所管
  • 道路交通法改正|自動運転「レベル4」の解禁
  • 消費者契約法改正|契約取消事由の追加など
  • 消費者裁判手続特例法改正|消費者団体訴訟制度の改善など
  • 電気通信事業法改正|届け出制の対象拡大・Cookie規制など
  • 消費税法改正|インボイス制度の導入

この中でやはり特筆すべきは2つかなと思います。

1つは労働基準法の改正で時間外労働の割増賃金率を引き上げる件。ざっくりいうと、残業したら25%増しで払わなければならなかったお給料を今年からは50%割増で払えよ、というものです。

今までは大企業は割増賃金率がはじめから50%だったようです。中小企業だけが25%。これが企業規模に関係なく50%払えよ、となったわけですね。

一見、労働者にとっては良さそうに見えるこの法改正。実際はどうでしょう?

まず、残業の割増賃金率が上がったとて、25%よりは手残りはあるかもしれませんが、企業も個人も税金が上がっていることを考えなければなりません。

そして、当然企業側は苦しくなります。商売をつづけられない会社も出てくるかもしれません。

目先の手取りが増えたように感じても、働く場を失ったら本末転倒です。

それに、企業側もバカではありません。5割増しで残業させるくらいなら、人員を増やして残業ゼロにできないかを考えるはず。ということは、今まで25%増しでもらえていた残業代がむしろなくなる可能性も大いにあります。

ちなみに、私はこれは国が税金をより多く徴収するためのワナだと考えています。5割増しでもらったとて、それを全部もらえるわけではなく税金としていくらかは取られるわけですから、割増率が増えたと手放しで喜ぶのはちょっとおバカだと思う。

そしてもうひとつ、国が国民から吸い上げる仕組みとして着目すべき法改正が、「インボイス制度」と言われています。

これは、個人事業主も消費税払えよ、というものです。「個人事業主は消費税払っとらんかったんかい」というツッコミもごもっともではあるのですが、その現状でやっと成り立っていた経済が、個人事業主も消費税を払うことでさらに消費が落ち込んだり貧乏になる人が増えるのが現実だろうと考えられています。

労働者の味方っぽく見せたり、消費税を払わせることでフェアネスをアピールしてみたりと、見せ方を考えているのでしょうが、その実税金を多く取るための卑怯なやり方だと私は思っています。

いや、税金を取るのが本当の目的ではなく、その先にもっと大きな目的があるんですけどね。そのためには国民に貧乏になってもらわないといけないんですけどね。

 

●確定ではない未来

さて、ここからは「信じるか信じないかはあなた次第」という都市伝説的なお話をしたいと思います。エンタメだと思って聞いてくださってけっこうです。嫌いな方はここで読むのをやめても構いません。

強烈なことを書いていますが、私のことを嫌いにならないでくださいね(笑)

ワタクシ、2021年(2年前)の1発目のコラムで、「確定ではない未来」として以下のように挙げておりました。

  • コ□ナにより倒産する企業が増加する(ただし2〜3年後くらいから)
  • そのため金融機関が融資したお金が不良債権として焦げつく(ただし2〜3年後くらいから)
  • 金融機関の破綻、統廃合が相次ぐ
  • 預金者が金融機関から自分のお金を引き出そうとし、より一層金融機関の破綻が相次ぐ
  • 経済は生態系なので、倒産する企業や破綻する金融機関により世界中がグチャグチャに
  • 大量の失業者により治安が悪化、それを抑え込むために警察等の権力の強権化が起こる
  • 分断統治が進み、共産主義化、全体主義化が加速する
  • 戦争が起こる

(中略)

もっとも、これは2021年に起こるものではなく今後数年で起こる、と昨年もお話しました。なので、やはり2022年中に起こる可能性はまだ低いと思います。

とりあえず、コ□ナにより倒産する企業は、2022年だけでみればまだ多くはありません。コ□ナ初年度を乗り切った企業は2021、2022もなんとかなったのではないでしょうか。

コ□ナ融資の元本据置期間がそろそろ終わってくるはずで、一応救済措置っぽいものがでているようですが、2020年から粘った会社も今年辺りから返済できなくて倒産してくるのではないでしょうか。

つまり、予測1としては企業の倒産が2022年以前よりも増えるということです。

それと戦争が起きましたね(正確には「紛争」ですけど)。戦争っていうのはビジネスだということは覚えておいたほうがいいでしょう。起こしたい人(それで儲かる)がいるということです。

まさか戦争がこんなに早く起こるとは(これからが本番っぽいけど)。でも当たりましたね。予言者ですね、私(笑)。

「分断統治が進み、共産主義化、全体主義化が加速する」というのも、今年もしも緊急事態条項やマイナンバー制度が導入されたら、まさに加速するでしょう。

というか、全体主義のための手段として緊急事態条項やマイナンバー制度があるということを認識しましょう。これらは目的ではないです。全体主義のための手段です。

「パンデミックの際に国民を守る!」「中の国が攻めてきたときに国民を守る」的な大義名分をのたまってくること請け合いですが、国民のことを考えているふりしているだけですのでご注意ください。

こういうことをいうと「左翼」っぽく思われるのですが、私は中道(右でも左でもなく「上」と言いたい)ですので誤解なきよう。私にとっては左翼も右翼も同じです。数学でいうと「絶対値」みたいな話で、プラスかマイナスかの違いしかない本質的には同じものです。

その証拠に、左翼にしろ右翼にしろ、行き着く先は全体主義です。呼び方が共産主義だろうと社会主義だろうと軍国主義だろうと。個人の自由や幸せは捨ててくださいということです。本来であれば個人と全体のバランスを上手に取ることこそが政治の本質だと思うんですけどね。

某米の国にしろ、某中の国にしろ、どちらが日本を支配するかは別として日本が全体主義化されていたほうが便利でお得なので、そこの利害は一致しているはずです。途中までは手を取り合って日本を全体主義に持っていこうとするでしょう。

とにかく緊急事態条項とマイナンバー制度の導入は絶対に阻止しないと取り返しのつかないことになるわけです(そんなこと果たしてできるのだろうかという絶望も感じますが)。

で、動画をひとつご紹介。

動画1(2:20)
動画2(1:23)

というわけで、予測2は「全体主義化が進む、全体主義化のための政治が行われる(法律ができたり)」です。

つづいては「食糧危機とエネルギー危機を起こされる」というのを予測3に挙げたいと思います。

2022年の秋ころから、日本でも「コオロギを食え」とか「ゴキブリのミルクは栄養価が高い」とか言い出しましたね。実際にファミリーマートはコオロギのスナック菓子を販売したり、徳島県の学校では給食にコオロギを使った料理を出したりしました。

ごく普通に考えましょう。頭おかしいですよね。その感覚は間違っていないと思います。100歩譲ってコオロギを食べる必要があるならば、そんな日本にした政治家の先生方が率先してまずは食事を昆虫食にされるべきかと思います。

まあとにかくインフレ(というかスタグフレーション)も重なって食品が手に入らなくなると思います。2023年に急にそうなるかと言われるとわかりませんが、徐々にゆでガエルのようにそうなっていくと思います。

以前もお伝えしたことがありますが、日本の食料自給率からいって、海外の国が輸出を止めたら一気に兵糧攻めにあって餓死者が出ます。なのに国は一向に食料自給率を上げようとはしません。軍事費を上げることだけが国防だと思ったら大間違いです。

というわけで、予測3は「食糧危機とエネルギー危機を起こされる」です。そしてそれに付随して、予測4「国民をどんどん貧乏にする」を挙げます。

先ほどの法改正のところでもちょろっと述べましたが、まあそういうことです。増税をしたりインフレにしたりといったことで国民を貧乏にします。理由は、「国に依存させるため」です。そうすると全体主義に持っていきやすいでしょ。

ちょっと考えてみましょうよ。岸田さんとか、開成高校を出て東大を出ているわけですよ。バカなわけがないんです。わざとやっているんです。彼がそうしたいのではなく指示されて。

減税をしたほうが景気が上向くことは世界中の国々で統計が取れています。今回のコ□ナ初期のころも、諸外国は一時的に減税しています。

コ□ナなんかでお金を使うくらいなら、私だったら企業が従業員の給与を上げられるような政策を行います。具体的には最低賃金を上げ、上がった分の給与は国が補助する形です。給付金をばらまくより遥かに有意義だと思う。数年繰り返せば景気が上向き、制度を終わらせることもできるでしょう。

何が言いたいかというと、こんな私のような素人でも思いつくようなこと(まあうまくいくかは別として)、頭のよい岸田さんや官僚たちがわからないわけがないんですよ。他にもいろいろと考えつくはずなんですよ。

「政治家や官僚は悩んで迷ってがんばったけど、結果として失敗してこんな日本になった」というのは思い込みだということです。彼らはするべくして今の日本にしています。

というわけで、ものすごいディープで企業のコラムとしては不適切なものになってしまっていますが、我慢できず書いてしまいました。お許しください。これらの言動を除いたら、私は普段はナイスガイのいいヤツなので(爆)。

基本はみんな仲良く幸せに。私の予想が外れて2023年はとっても幸せな年になればいいなと思っています(本当に)。

最後に1曲、ご紹介させてください。

ワタクシ、ヒップホップはあまり詳しくないのでこれが楽曲的に優れているかはわからないのですが、歌詞の内容は本当によく調べていて、かつわかりやすくまとめたなと感心する曲を見つけましたのでご覧ください。

今の日本の現状を表しています。だいぶ攻めた歌詞だったので、私も触発されてけっこう毒づいたコラムになってしまいました。歌詞の中で出てくる単語でわからないものがあればTwitterなどで検索することをオススメします。

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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