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法則・ノウハウ

【第208回】写真で解説!!看板デザイン講座

2014年02月27日掲載開始




こんにちは。



ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz




いきなり告知させてください。



・11月25日(月)



に税理士法人イデアコンサルティングさま主催の
飲食店向けセミナー「商売繁盛えびす会」にて、



飲食店のブランディングについて
登壇させていただきます。




場所は、東京恵比寿にて。
時間は13時からとなっております。



「話を聞いてみたい!」



という場合は詳細情報をお伝えしますので、
ぜひこのメルマガに返信くださいませ!




さて今週は、



・水曜日 → 名古屋
・木曜日 → 大阪・福岡
・金曜日 → 福岡



ということで
出張ウィークです。



金曜日には、
福岡のお客さまを集めての
ビズアップ呑み会を開催!



好評なら
他の地域でも開催していきたい
とても楽しみな企画です。



来週はその時の模様を
お伝えできるのではないかと考えております。



しかし、
忙しいですね。



12月にまだ入っていないのに
師走並みの忙しさ。



で、土日も
仕事やらプライベートの用事やらが
盛りだくさんのため、



自宅から1時間ちょっとのところにある
私の実家にもなかなか帰れず。



このまま年を越してしまっては
孫の顔を見たがっている両親が寂しがるだろうと、
なんとか時間をつくって先週の土曜日に実家に帰りました。



普段は
自宅から吉祥寺駅まで電車で移動、
父親に吉祥寺まで車で迎えに来て
もらうというパターンがほとんどなのですが、



二人の息子が



「じいじの車には乗りたくない」



ということでした。



理由を聞くと



「臭いから」。



父親の匂いと車の芳香剤の香りが
とてつもないハーモニーを醸し出し、
子供にとっては車酔いすること請け合いです。



「君たちも将来、体から同じ匂いがでるんだよ」



と教えようと思いましたがやめて、
とりあえずその日は実家のある大泉学園まで
電車で移動することにしました。



そこで、
大泉学園の駅構内の看板、
つまり駅看板を見てメルマガネタを発見!



今日は画像付きで
その看板のデザインについてお話してみます。



まず、
前提として駅看板の効果は不明、
というか今ではかなり効果が薄いと
私自身は考えております。



しかし、
どうせ出すならばデザイン的に
効果が見込めそうなものをつくりたいですよね。



実際の看板を見ながら、
どうすれば効果が多少なりとも上がるか、
ということを考察してみたいと思います。



●教習所の看板
●歯科医院の看板
●不動産屋の看板
●ジュエリー買取店の看板
●焼肉屋の看板



●教習所の看板


まずはこちらの画像をご覧ください。
→ http://bit.ly/17nyDVa



自動車教習所の看板です。



この看板ではパッと見て2点ほど問題があります。



1.「駅前教習所」という文言
2.教習シーンの写真がない



1.「駅前教習所」という文言



これは、
かつて一世を風靡した英会話スクール「NOVA」の
「駅前留学」をもとに考えられたコピーだと思います。



しかし、
その言葉を読んでパッとメリットを感じられません。



NOVAの場合、
その潤沢な資金(悪いことにも使っていたようですが)により、
CMを大量投下していました。



つまり、
「駅前留学」がどんなものかということを
知らしめるに十分な説明の時間をとれた上に、



何度も繰り返す「駅前留学」という言葉で
いち早くポジショニングを作ることができました。



しかし、
駅看板のスペースは限られています。
CMのようにしっかりイメージを構築できるほど
説明する時間やスペースを許されていません。



なので、
「駅前教習所」と言われても
いまいちメリットを感じられないのです。



NOVAの手法を取り入れようと思ったのでしょうが、
これでは効果はあまり見込めないと思います。



私であればNOVAのキャッチコピーではなく、
「サトウのごはん」のほうを利用します。



「玄関開けたら2分でご飯」



というコピーですね。



これをもじって、



「駅を降りたら1分で教習所!」



のほうが、
「駅から歩かなくて良い、送迎バスに乗る必要もない」
というメリットがいち早く理解できます。



しかし、これは



・駅から歩きたくない
・送迎バスに乗るのは面倒



というターゲットからの声が多い場合に有効です。
このあたりのリサーチをしているかが前提として問われます。



2.教習シーンの写真がない


言葉と画(え)で考えると
この看板は言葉ばかり。



地図は入っていますが、
どんな商売かを表す画(え)ではありません。



私であれば、
必ず



・車(教習車)
・生徒
・教官



の写真を使います。



これらを1枚で表現できる写真、
つまり、教習シーンの写真を入れるべきです。



特に駅看板は
じっくり見られるものではありません。



電車が来れば乗ってしまいますし、
携帯をいじりながら、友だちと話しならが
電車を待っている人も大勢います。



パッと見で「what(何の商売か)」を
わかってもらう必要があります。



●歯科医院の看板



つづいてこちらの看板
→ http://bit.ly/17LobUz



こちらも教習所と同様の理由でNGです。



歯医者さんとして
「女医さん」押しをしたかったのでしょう。



歯医者さんや士業の方は
「人売り」といって、



歯の治療や書類の作成などが商品というよりも、
先生そのものが商品と考えるほうがよいです。



なので、おしい。
先生を全面に出したのは良いと思いますし、
これだけ大きく人物写真を使えば、



メリコの法則の「メ(目立つこと)」には
十分効果を発揮しています。



しかし、
私は何屋さんか一発では理解できませんでした。
右下の「歯科医院」という言葉が目に入ってきたのは
かなり後のことです。



これだけ大きく人物が入ると、
必ず目が行ってしまいますので、
文字を読むのは必ず遅れます。



ましてや駅看板。
律儀にすべての文字を読んでくれるとは限らないのです。



私であれば、
やさしそうな女医先生の写真ともう一枚、



・女医先生の治療中の写真
・先生はじめスタッフさんが並んだ受付写真



のどちらかは入れます。



こうして、
一発でメリコの法則の
「リ(理解できる、らしさ)」を表現します。



※「メリコの法則」については
過去のメルマガを読んでいただくとわかりやすいです。
→ http://bit.ly/17wW1Sx



●不動産屋の看板


この看板は私は秀逸だと感じました。
こちら → http://bit.ly/18mSnsX



写真ではわかりづらいと思いますが、
実際は改札の真上にあり、かなり目立ちます。



色合いや文字の大きさ、
看板の位置などから、
かなりの確率で視認されていると考えます。



この看板のターゲットは2種類。



・毎日駅を利用する地元の人
・この街への引越を検討するため下見をしに来た人



そもそも不動産屋さんというのは
自分が住んでいる家のせいぜい
半径200〜500m程度しか覚えていません
(場合によってはもっとせまい)。



それ以外の場所では
一度看板を見てもらえたくらいでは
ブランディングの重要な要素、



・覚え続けてもらう



ということに寄与しません。



不動産屋さんは
「タイミング」がものすごい大事な商売なため、
タイミングでない時に一度見たくらいでは反応できないのです。



しかし、
この看板は毎日利用する駅の改札で
かなりの確率で目にされます。



メッセージもシンプルで
「大泉学園の賃貸物件なら任せろ!」
ということが十分に伝わる、



そんな看板が
引越のタイミングが来るまで
毎日のように語りかけてくるのです。



以前もメルマガでお話したことがありますが、



ミスター・ミニットという
靴の修理や合鍵作成をしているチェーン店のとる戦略、
名づけて「ミスター・ミニット戦略(そのまま)」に
ほぼ近い効果があります。タイミングが来るまで接触し続ける。



ただ、
ミスター・ミニットは広告ではなく店舗として
毎日接触できるので、広告費がかからないという
大きな利点がありますから、そこが少し違いますが。



また、
この街に引越を検討している人で、



「とにかく街を見に行ってみよう」



という人であれば
まず真っ先に行く不動産屋さんはここになるはずです。



今でこそインターネットがあるので、
十分な下調べをしてお目当ての物件があれば
その不動産屋さんに直行することもありますが、



それ以外の人はまずこの不動産屋さんを訪れますし、
調べた不動産屋さんがあってもお目当ての物件が必ずしも
残っているとは限りません。



そして、
よっぽど良い物件がない限り、
可能性を狭めずにたくさんの情報を取りたいと思うのが
家を探す人の心理です。



1軒目の不動産屋さんに良い物件がなければ、
次に思い出されるのはこの不動産屋さんである確率が
かなり高くなります。



電車の利用者が多い比較的都市部の不動産屋さんであれば
この不動産屋さんのような場所に看板を出すことは
十分効果を期待できると考えてよいです。



ちなみに、
そもそもこういう場所に看板を出させてもらえるか、
という問題もあります。



実際、
大泉学園駅にはこの不動産屋さんの広告のある場所に
昔は看板を出していませんでした。



あらためてできた広告枠なのか、
それとも不動産屋さんが駅に交渉したのか、
このあたりは不明ですが、



交渉の余地があるのであれば
してみる価値は十分ありますね。



●ジュエリー買取店の看板


次にこの看板です。
→ http://bit.ly/187dscM



もしかして
意外と行けるのかも、と思われるのが
ジュエリー買取専門店のような商材の店舗です。



ジュエリー買取専門店は
不動産屋さんと違い、タイミングはあまり問われません。



もちろん売りたいものを
持っている、持っていない、のタイミングはありますが、



この看板を見てある一定の人は



「私にも売れるものはあるだろうか?」



と頭を巡らせ
家の中のジュエリー類を閉まっている場所を
思い浮かべるる可能性が高いです。



ただ、
デザイン的にはもうひとつ
(きれいなデザインかそうでないかではなく)。



私であれば、



・出張買取OK!
・ゆめりあ2F外側通路



をもっと大きく謳います。



「〜〜が高額買取いたします」



の文言は
あまり信ぴょう性のある文言ではありませんので、
メインコピーにするほどではなく、
限られた駅看板のスペースではむしろ要りません。



それよりも、



「どうやったら売れるか?」



がわかりやすいほうが優先順位が高い。



「ゆめりあ」というのは
大泉学園駅利用者(住人)であれば
だれでもといってもいいくらい知っている建物。



狭いスペースで見づらい地図を入れるくらいなら、
ここは画(え)ではなく言葉で説明したほうが
見る人に良く伝わります。



つまり、
「ゆめりあ2F外側通路」を強調したほうが
どこにあるか一発でわかるわけです。



また、
電話番号は入れないわけには行きませんが、
駅利用中に番号をメモる人は期待できません。



この場合、
店舗名をもう少し目立たせたほうが良いでしょう。



買い取りなどは



・極力良い条件でやってほしい
・だまされたくない、損したくない



という心理も働きますから、
ホームページなどで下調べできないのも
あまり好ましくありません。



わかりやすい店舗名で
ネットで検索してもらえる施策も必要そうです。



ちなみに
この看板のある位置は目線が行きづらく、
効果が期待できるかというとちょっと怪しいものでした。



●焼肉屋の看板


最後がこの看板です。
→ http://bit.ly/1hWsczj



これはよく取られる手法で、



「認知不協和」を引き起こし、
調べたくなる衝動を起こす、



というものを狙っていると考えられます。



「認知不協和」とは、
簡単にいえば「そのことを知らないと、調べないと
心が落ち着かない」という心理的状況のことです。



たとえば、
よく使われているのがテレビの「CMまたぎ」というやつです。



「このあと、驚愕の事実が!!!」



というナレーションとともにCMに入るあれです。



心の中では
「驚愕ったって、どうせ大したことないでしょうよ」
と思っていてもチャンネルを変えられない、
見届けないと気が済まない、ということってありますよね。



すごくざっくりした説明ですが
ああいった心理のことです。



「え?看板なのに店名と検索窓だけ??」



と思わせて、
検索したくなる衝動を引き起こそうとしたのが
この看板のねらいだったのでしょう。



が、
効果は期待できないと考えます。



よっぽど変わった店名だったり、
牛の格好をした巨乳美人スタッフ(※)の写真が載っていたり、
はたまた超イケメン肉職人の写真でも載っていない限り、
検索する動機としては弱いです。



※
特に私の趣味というわけではありません。。。



テクニックに走った頭でっかちの発想です。
やるならとことん人(ターゲット)の心理を
考えぬかないと。。。



さて、
今回は「駅看板」というテーマでお話しましたが、
大切なのは



・駅看板だからこその考え方
・デザイン全般にかかわる考え方



を切り分けて読んでみていただくことです。



そして
デザイン全般にかかわる考え方のほうは
駅看板にかぎらず応用できるものです。



お客さまとの接点になっている
あらゆるデザイン物を見直す際に
ご活用いただければと思います。



今回はここまでです!




津久井

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