メールマガジンバックナンバー

2016年05月13日発行

【第330回】ビジネスが一番儲かるあるラインとは?

2016年07月22日掲載開始










こんにちは。




ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!

https://www.biz-up.biz

ただいま、
飛行機の中です。



本日は11日(水)。
時刻は19時です。



今、
沖縄に向かっております。



メルマガ配信日の金曜日は
出張先で予定があるため、
飛行機の中で原稿をしたためています。



飛行機が小さいせいもあると思いますが、
気流がかなり荒れているようで
とても揺れています。



飛行機が揺れると想い出すことがあります。
高校生の修学旅行、長崎に行った帰りのこと。



やはり今日のように
とても気流が荒れていました。



なんだか心配になるくらい揺れはじめ、
そうこうしているうちに
CAさんまで着席しました
(自分の席の目の前がCAさんのシートだった)。



いまだに覚えていますが、
CAさんに「大丈夫ですかね?」と聞いところ、
「さあ?」と返されました。。。



その1分後くらいでしょうか。
飛行機が物凄い勢いで落下。



フリーフォール状態で機内の全員の頭が
椅子から飛び出るさまを目の当たりに。



もちろん自分も同じようになっていて、
肘掛けにすごい力で掴まっていました。



一瞬のできごとだったのでしょうが、
もう気が動転して顔面蒼白。
生きて帰れないと思いましたから。



しかし、
こういうとき女性は強いですね。
顔面蒼白なのは男子生徒ばかりで、
みんな口もきけない中、



女子生徒の数名は
遊園地のアトラクションさながら
キャッキャ騒いでいました。



次の日に聞いてわかったのですが、
どうやらエアポケットに入って
飛行機が9m落下したそうです。



それから飛行機に乗る機会が
少なかったこともありますが、
結構長いこと飛行機が怖かったです。



ちょっとした揺れでも
動揺したり寝付けなかったり。



3年前くらいから
出張によく行くようになって、
それで飛行機が怖いのがやっと
克服できたくらいかもしれません。



それにしても今日もよく揺れるな。
離陸してからずっと揺れてます。



この揺れの中、
しっかりとメルマガを書いて
沖縄についたら美味しい夕ごはんを食べよう。



それでは、
今日のお話です。



今日は、
ビジネスで一番儲かると私が考える
ある「ライン」についてお話します。



●
以前もお話しましたが、



デザインにおいて、
デザイナーと一般の方々(デザインに関わる
仕事をされていない方とします)との間には、



感性のラインとも
言うべきものが存在します。



デザイナーの感性が行き過ぎると、
一般の方々には理解ができません。



逆に行き過ぎた感性のデザイナーが
一般の人々の感性に合わせて
デザインをつくるかといえば、



つくりますが
結構イヤがるデザイナーが多いのが事実です
(つくらない人も実際いますし)。



もともと
この「感性のライン」があることは
独立する前からデザイン業界にいたので
わかってはいたことでした。



10,000社以上のお客さまから
ロゴのご依頼をいただくことで、
当時漠然としていたものが少しずつ
輪郭を得るようになってきました。



さて、
このデザインの感性のライン、
向こう側(デザイナー側の感性)が
正しいかというとそうとは限りません。



もちろん、
こちら側(一般の人々の感性)が
正しいかというと、そうともいえません。



これは
先週の東京オリンピックロゴでも
お話しましたが、



正しいか正しくないかは
「目的」次第です。



しかし厄介なことに、
デザイナーの多くが
「自分の感性のほうが正しい」
と思ってしまっているのです。



・デザイナーは高飛車だ
・デザイナーは変わり者が多い
・デザイナーは扱いづらい



こんなことを言われがちなのは
自分の感性のほうが「正しい」と
思い込んでしまっている、というのが
原因のひとつとしてあります。



ちなみにこの感性のライン、
このメルマガでもよく登場する
レイモンド・ローウィという
フランス系アメリカ人のデザイナーが
私よりずっと前に提唱していました。



レイモンド・ローウィは
すでに亡くなっています。



私のデザインの師匠である伊吹卓先生は、
このレイモンド・ローウィの最後の弟子と
言われていたそうです。



ローウィが提唱していたのは
「MAYA段階」と名づけられたものです。



「Most Advanced Yet Acceptable」



の頭文字を取ったもので、
受け入れられるか受け入れられないか
ギリギリの前衛、先進性みたいな意味です。



で、
とにかくデザイナーと一般の人の間には
ラインがあるんだよ、ということですが、



ここまでは以前のメルマガでも
お話したことがあります。



このライン、
実はデザイン以外にもあるんです。



●
これも前からうすうすは気づいていました。



私は一応、元バンドマンでして
名前を聞けば誰でも知っているような
大手のレコード会社からフルアルバムを
リリースしたことがあります
(インディーズでしたが)。



私たちのバンドは、



・ミュージシャン仲間
・ライブハウスの店長やスタッフさん
・その他音楽関係者



などにかなり評価されていました
(自分で言うのもどうかと思いますが)。



でも、
全然売れませんでした。



評価してくれるのはその道の人ばかり。
ちょっとマニアックだったんですかね。



その時から感じていたんです。



自分たちがつくりたいものと、
オーディエンスが聞きたいもの、
2つの間には隔たりがあると。



話を少しデザインに戻しますが、
師匠の伊吹先生は、



「売れるデザインが知りたければ、
 スーパーに1日立っとけ」



という人でした。



そこで、
1日はさすがにしんどかったのですが
仕事を抜けだしてスーパーが忙しい時間帯
(夕方5時くらい)に売り場に数日
立っていたことがあります。



まがりなりにも
デザインのディレクションをやっている人間、
デザイン的な優劣(と当時思っていた)は
わかるぜ、と思っていました。



しかし、
自分がデザイン的に良いと感じるデザインではない
パッケージデザインの商品が売れていきます。



正しいと思っていた自分のデザインセンスは、
「売れる」という目的の前では
正しくありませんでした。



この「ライン」は前述のとおり、
デザインにかぎらず他の業種や商材にもある、
と私は考えています。



たとえばお笑い芸人もそうです。



彼らが本当に面白いと思っていることと
テレビの前のお茶の間の人々が笑う
ポイントは違うわけです
(特にゴールデンタイムの番組)。



「楽屋ネタ」なんていう
言葉があること自体がそれを物語っています。



アパレルで言えば、
パリコレなどは完全に「感性のライン」の
はるか向こう側過ぎて理解できません。
「それ着て街は歩けないだろ」的な。



映画なんかもそうですよね。



プロや映画関係者、
映画オタクが評価するからといって
興行的に成功するとは限りません。



料理も同じではないでしょうか。



行き過ぎた感性の料理、
たしかに食べたら美味しいのでしょう。



でも
居酒屋のほうがお客さんは多いです。
みんな、焼き鳥や煮込みが好きなんです。



家などの建築物も
やっぱり感性のラインがありますよね。



●
で、今日一番言いたいことは、



御社の商材にも
この「感性のライン」はありませんか?
ということが1点です。



すべての商材であるとは言い切れませんが、
探して見る価値はあると思います。



そして、もしもあるとしたら、
一番利益が出るのはこの感性のラインの
前後だというのが言いたいことのもう1点。



なぜなら、
ここがもっともボリュームゾーンだからです。



この感性のラインを
うまくコントロールしている
日本の企業があります。



日本人ならほとんどが知っている
アパレル企業、「ユニクロ」です。



私は洋服が好きです
(パリコレとかは意味がわかりませんが)。



なので、
そこそこ洋服屋さんに出入りします
(メチャメチャ詳しい訳ではありません)。



オシャレな洋服のブランドや
セレクトショップ、ファッション誌などは
言い方を変えると実は「教育者」と言えます。



何を教育しているかというと、
感性を教育しています。



社会全体の「感性のライン」を
押し上げている、とも言えます。



アパレル業界の「教育者」たちが教育し、
それを理解できる人が増えることで
感性のラインは少しずつ押し上げられます。



ではユニクロは教育者なのか?



答えは「No」です。
ユニクロは「刈り取る者」です。



人々が教育されてきたころを見計らって、
同様のデザイン、シルエットの商品を
安く大量に提供する。



そうして常に
ボリュームゾーンを取りながらも
ハイセンスだと感じさせる、
これがユニクロ手法だと考えます。



ユニクロが有名になりはじめたころ、
店に行く前のはじめの印象は



「安くてダサい服を売っている店」



でした。



しかし、実際に行ってみると、
「お、こんな感じの服がこの価格なら買いだな」
と思わせる商品がけっこうありました。



その後、
「やはりユニクロはビミョーだな」
と思わせる期間があり、



今また
「ユニクロなかなかいいじゃん!」
という時期になっています。



タイミングを見計らって
教育された人を刈り取っている、
と言えるわけです。



私のように少しファッションが好きな人は
そうではない人より教育されるのが早いです。



すると、
次のブームに行くのも早いのですが、
ユニクロはゆっくり教育される人も
すべて刈り取ってから、



次のブームが
また教育されはじめたころに
それと同じようなシルエット、
デザインの服を安く売りはじめるのです。



ユニクロは、
ロゴに関しても同様のことをしています。



ユニクロの現在のロゴと
少し前のロゴはこれです。
→ http://bit.ly/1ZHZaF7



どちらが好き嫌い、の
好みはあると思います。



特筆すべきは、
どちらのロゴも同時期にできていたこと。



その際、
デザイナー界隈の会話ではみんな口をそろえて右、
つまり現在のロゴのほうがよい、と言っていました。



「なんでダサいほうを使うんだ?」



というようなことを
感性に自信のあるデザイナー(嫌味です 笑)は
言っていたのです。



しかし、
そこがさすがユニクロです。



右のロゴはまだ多くの人が
感性的に追いついていない(教育されていない)
MAYA段階のだいぶ先だったのです。
なので左のロゴを採用したのです。



そして、
数年前にそろそろよいタイミングだろうと
いうことでロゴをリニューアルしたと
私は推測しています。



さて、
けっこうむずかしい話をしてしまいました。
わかりやすさを信条にしているのに。。。



最後に、
これだけは一度検討してみてください。



自分がプロであるがゆえに、
実は自社の商品、サービスがすばらしいと
思い込み過ぎている可能性はないか。



見込み客はまだ
その感性についてこれていないのではないか。



こんな視点からも
新しいヒントが見つかれば幸いです!




今回はここまでです!




津久井




好評いただいてます。
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