ロゴコラムLogo column
株式会社ハセガワ 代表取締役社長 青柳 有さま |
昭和22年錦糸町で創業、現在は亀戸で菓子卸売業を営む株式会社ハセガワさま。「ハセガワはお菓子の会社」であること、未来へ向かって挑戦し変化していくという想いをロゴで表現したいと、新しくロゴを制作されました。
今回のロゴ制作では、ロゴのアイデアをまず社内で募集したところ、多くの社員が参加されたそうです。そのアイデアを元に、社長の青柳さまをはじめとする社内のロゴ制作チームで想いを共有しながら、ビズアップと一緒にロゴを形にしていきました。
青柳さまにロゴ制作の裏側、ロゴを新しくしたことによる変化などを詳しく伺いました。
目 次 |
長年の謎だったカンガルーのロゴマーク。 社内外への認知度向上を目指し刷新を決意
ーーはじめに、ハセガワさまの事業内容を教えていただけますか?
当社は錦糸町で昭和22年に創業し、お菓子の卸売業を行っています。関東近辺でメーカーさんと組み、地域に特化した商材を売り場に反映する、そんなご提案ができる問屋としてお役立ちできればと考えています。
当社のお客さまは長年お付き合いのあるスーパーさまや企業さまです。地域に根差した商品のご提案はもちろん、配送や倉庫の出荷形態などさまざまな部分を丁寧に、小さいことからコツコツと積み上げて、お客さま第一を追求しています。
ーーロゴを新しく作ることになったきっかけは何でしたか?
私は新卒から当社にお世話になっているんですけれども、率直に言ってしまうと、入社した時からこれまでのロゴに対して、会社名はカタカナで「ハセガワ」で、ロゴマークは一体何だろう…?という謎解きのような印象をもっていて。
紐解いてみるとロゴのモチーフは「カンガルー」だという話なんですね。 「うまさでジャンプ」ということで作られたというロゴなんですが、社員も取引先さまにもずっと特に意識もされず、アイデンティティとしても“ハテナマーク”という感じでした。
そこで、時代に沿って、大手さんとは違ったいろんな角度でお菓子に携わる会社として、ロゴを新しくしたいと考えました。
お客さまも一般消費者にも伝わりやすく、ロゴを見たら「ハセガワさんてお菓子の会社だよね」とわかるイメージ、また、これから社員になる人、社員から見ても「何か楽しいことやってる会社だな」という雰囲気のロゴを作りたいと、ビズアップさんにお声掛けしました。
のれんのイメージが「お菓子としあわせを届ける船」へ。 ロゴに込めた想いとは?
ーーロゴ作りは、どんな感じで進めていきましたか?
まず、新しいロゴを作るということで当社でもミーティングを重ね、全社員にロゴのアイデアを募集したんですね。参加賞も用意しました。50案ほどの応募があり、そこでテーマに沿って選んだのが、今のロゴのモチーフにもなっている「のれん」なんです。
元々はのれんの入口から入るようなイメージでしたが、これをプロの手によって、今風にもっとポップに、若い方にとっては斬新で、お客さまには「変わった」というイメージを感じていただけるようなロゴにしたいと考えていました。
ーー以前のロゴのモチーフは、「カンガルー」とおっしゃっていましたよね。
そうなんです。でも、今のようにロゴやタグラインのコンセプトをしっかり考えて作るような時代ではない時に作られていたロゴです。
「うまさでジャンプ」だから「カンガルー」とのことで、一応コンセプトはあるのですが、カンガルーに見えるのかというと、見る人によっては「何だろう?」と感じてしまうのでは、という話になりまして。
また、わかりづらいことで言うと、社名はオーナー家の名前「ハセガワ」を継承していますが、名刺交換しても、採用活動でも、社外の方が会社名を見ると「何の会社ですか?」ということからスタートになるんですね。
そういったこともあって、ビジネスもやりやすいように、もっとはっきりロゴで当社がどんな会社かわかる形にしたいなと思っていました。
ーーなぜビズアップを選ばれたのですか?
ロゴ制作に関しては無知な状況からのスタートでした。社内でいろいろと勉強しながら総務の社員がネットで調べ、他社のプランも検討する中で、ビズアップさんがいいのではということになりました。
他社だと料金など分からない部分が多いんですよね。でも、ビズアップさんはプランも料金体系も明確だったので、それが総務としても私に一番提言しやすかったのかなと思います。
的確なヒアリングが、未来へのビジョンを明確にしたデザインに
ーービズアップにはどのようにオーダーされたのですか?
まず、“菓子卸”というイメージ、とにかく“お菓子を扱っている会社”という風にしたかったんですね。
そして、私たちがお菓子を扱うことは変わらずとも、未来に向けてお菓子もお届け先も変わるだろうし、やることは変わらなくてはいけないだろうと考えています。
世界に向けて、と言ったら大げさかもしれないですが、丁寧に商売をしながら、みんながお菓子を扱うことに誇りと夢を持ち、永遠に幸せを届けられるような会社になっていきたいという想いがあります。
これまでのイメージを脱却したいっていうことで、ビズアップさんに「のれん」から今のイメージを膨らませていただきたいとお願いしました。
ーービズアップのヒアリングを受けていかがでしたか?
ビズアップさんは「ビジネス的にハセガワさんが目指す方向性はどのようなイメージですか?」とか、デザインや字体に関しても「ポップがいいですか?」「少し硬いイメージがいいですか?」などヒアリングの内容がとても的確でした。
私としてもロゴ制作を通して「どのようなビジョンで今後会社を成長させるか」ということを考えられたことが非常に良かったと思います。
ヒアリングの中でこうしたお話しができたので、私たちもどんなロゴができるのかとても楽しみでした。そして、出来上がったロゴを見ると、私たちの想いがロゴに込められていますし、私たちの求めていた今後の未来につながる形のロゴができたと感じています。
ーーどのような過程で今のロゴに決まっていったのですか?
ビズアップさんの3人のデザイナーさんから3案ずつ出していただきました。その中で、今のロゴは一番最後にご提案いただいたデザインなんです。
他の案も良かったので社員みんなで検討したのですが、私も社員も想いは共有していたので、今のロゴデザインが出た瞬間に「これにしましょう」とみんなの意見が一致して。
私たちのイメージの「のれん」を帆に使っていただき、その帆船のように、歴史も大切にしながら前進しお菓子を届けること、そして波の部分で「美味しいお菓子を食べてしあわせな気持ちになったお客さまの力で当社が前進できる」という想いがデザインに表現されていて、イメージ通りでした。
ロゴとしてもとてもかわいらしく、この船と一緒に新しい航海をみんなでスタートしよう!という感じで、気持ちいいぐらい、なんだかいい会社になりそうだなと私たちもワクワクするようなロゴで、本当にありがたいと思っています。
ーー「おかしにまじめ おかしにまっすぐ」というタグラインともぴったりですね。
はい。タグラインは当社が独自で考えました。理念や社訓もありますが、やはり、会社の想いが伝わりやすいタグラインを作ろうということになりまして。社員みんなでいろいろ考えて決まるまで時間はかかりましたね。
最終的には本当に絞り込んで、ロゴが完成するぐらいのタイミングでこのタグラインができました。本当にロゴとタグラインがうまく合致していると思います。
お客さまからの嬉しい反応とスムーズな制作進行に大満足
ーー完成したロゴに対する満足度はいかがですか?
これはもう…とてつもない高得点だと思います。
でも、私が点数をつけるよりも、社外の方からの反応がとてもいいんです。新しいロゴが入った名刺を差し上げると、受け取った皆さんがちょっとニヤっとした良い顔をされるので、効果抜群だなと思って(笑)。
ポップで明るいロゴなので、メーカーの社長さんに「ハセガワさんはどこでロゴを作ったんですか?」と聞かれることもあります。中小のお菓子メーカーさんこそ消費者に近いイメージでロゴを作ると、もっとかわいがられるんじゃないでしょうかとお話すると、すごく共感していただけますね。ロゴがきっかけで話題になり、非常にいいコミュニケーションツールになっています。
ーービズアップのロゴ制作の対応や進行に対しての満足度はいかがでしたか?
何も難しいことがなく、もう誘導されるような感じで、私も考えながら進めないと、そのまま進んでしまう!と思うほどです(笑)。
私以上に真面目に、真剣に意見をおっしゃってくださいますし、私は伝えるだけで、ビズアップさんが言いたいことを感じ取って考えてくださって、非常に勉強になりました。
また、オンラインでパッと打ち合わせができたことも非常に良かったです。ビズアップさんの担当者と対面ではお会いしたことがないんですよ(笑)。
画面共有で実際のロゴなどを見せていただきながら「こういう方向性のロゴがいいですか?」とか「フォントだとどれがイメージに近いですか」といった感じで、方向性の聞き取りをしていただきました。それから1ヶ月もしないでデザイン提案をしていただいて、調整や納品も早かったです。
ビズアップさんは費用のほか契約や権利についても見える化されていたので、当社の予算的にも問題なく、とてもスムーズに進行できたと感じています。
ロゴがもたらしたお客さまの期待の声と社員の意識の変化
ーー名刺交換では新しいロゴが話題になったとのことでしたが、お客さまやお取引先の反応はいかがでしたか?
ロゴを新しくしたのが、ちょうど株主総会を終えた新役員就任のタイミングだったので、お客さまやメーカーさんへ、ロゴの改定についても含めてご案内をお送りしたんですね。それをご覧になった皆さんから、ロゴが変わって良いですね、というお声をいただきました。
ビズアップさんと一緒に組んで形にしたロゴによって、タグラインと合わせて「未来に向かってハセガワが変わっていくんだな」と伝わり、お客さんがワクワク期待してくれていると感じます。
やっぱりこういう時代なので、お客さまやメーカーさんも自分の会社を変えたい、イメージを変えたいという気持ちを持っていらっしゃると思います。だからこそ、当社がロゴを変えたことで、会社のイメージを変えていくことに、興味を持っていただけたのかなと思います。
ーー社内ではロゴを変えたことによる変化はありましたか?
当社は若い社員がだんだん増えていまして、お話しした新しいロゴを使った名刺のデザインは、若手含めた社員が作った中から選びました。
若手社員が「入社して間もないのにこういったことに関わることができて、今後もすごく楽しみです」と言ってくれているみたいなんですね。そういう面で、今回嬉しいことができたなと思います。
今回、私のロゴを変えたい、 でもやっぱりまず会社のイメージを変えたい、ということを社員みんなが賛同してくれて。
自主的に社内でチームを作って、メンバーが何回もロゴについて打ち合わせを重ねてくれました。議事録を見ると、みんなが今の自分の会社のイメージを丁寧に分析して、そのうえで「今後こういうイメージになりたいから、こんなロゴにしたらどうか」と考えていることが伝わってきましたね。
ロゴを新しく作ることによって、社員が会社について考えるきっかけになったことをありがたく感じました。社内で募集したアイデアからロゴ作りがスタートしているので 、どんなロゴができるのか私以上に楽しみにしている社員が多かったですね。
「世界を旅するお菓子としあわせを届ける船」 ハセガワの挑戦は続く
ーー名刺の他にもロゴはどのように活用されていますか?
会社のウェブサイトや封筒などはもちろん、会社の入口や受付のロゴも変えています。
当社は2024年で創業から77年を迎えます。お菓子を扱っていて大変な時期も何度もありましたが、おかげさまで、このロゴを作って今期も今のところ順調です。やはりこういった変化はとても大切だと思いますね。
ロゴ制作のように、会社の変化になることを社員と一緒に行って、みんなが会社想いになれば、自然と社員みんなも楽しめるだろうし、会社の業績も良くなるだろうし、お客さまも応援してくださいます。みんなが本当に幸せになれるようなきっかけづくりになるな、と実感しています。
ーーまたロゴを作ることも考えていらっしゃいますか?
当社もお菓子に携わっている会社として、さまざまな事業を行っています。
ひとつは、「オヤツの宅配便タンタ」という学童向けのおやつの宅配サービス事業です。お菓子問屋としてお菓子で喜ばれるビジネスをしたいということで10年ほど前に始めました。非常に良いサービスということで、お客さまにご好評をいただいています。そこで「タンタ君」というキャラクターを使っているんです。
また、新しい事業として、EC(eコマース)で海外向けのお客さまにお菓子をお届けするための越境ECも準備しています。
今のハセガワのロゴが、船で世界を旅してお菓子を届けるというイメージなので、将来、タンタ君や越境ECのイメージと合わせて「ハセガワは仲間でお菓子のさまざまな事業を行ってるグループです」ということがロゴで表現できたら面白いですね。そのストーリーと連結できるような未来づくりができればと考えています。
ーー今後の展望について教えてください。
越境ECについては、ウェブサイトを用意していて、外国の方にもマーケティングに参加していただいて、これから本稼働になります。海外の一般のお客さま向けに日本のお菓子を箱詰めしてお届けするのですが、サブスクも予定しています。
ーー日本のお菓子は人気がありますから、とても魅力的なサービスになりそうですね。
ありがとうございます。夢を追いかけて頑張ります!ハセガワの船にタンタ君が乗って、世界中を旅をする…そんなことができるかもしれないですね。
ロゴ制作を検討している企業への「アドバイス」
とにかく一回、当社のようにビズアップさんに聞いてみてはいかがでしょうか。怖がらずに、まず動いてみることがいいかなと思いますね。当社の総務がファインプレイでビズアップさんのウェブサイトを見て、行動したことから今がありますので。
歴史がある中小企業さんですと、幹部の方も含めて、ネットで依頼する勇気が湧かないかもしれません。でも、それだと会社として停滞してしまうと思いますので、勇気を持って一回お声掛けしてみてはいいかがでしょうか。
自社を外から見てもらう良い機会にもなりますので、どんどんトライアルしていただきたいなと思います。
本日はありがとうございました!
これからも変わらず美味しいお菓子を届けながら、未来へ向けて変化しながら挑戦する、そのハセガワさまの想いが込められたロゴ。
ロゴを新しく作っていただくことによって、お客さまはもちろん、社員の皆さまにもハセガワさまのワクワクする未来を感じていただけたことに、私たちビズアップも改めてロゴの力を感じました。
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