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2020年04月10日 コンセプト メールマガジン 法則・ノウハウ 【第522回】(伝え方の視点から)政府のコロナ対策が批判されるのはなぜ?

こんにちは。

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz


新型コロナウィルスの影響で、ビズアップでは今週月曜日からテレワークを導入させていただいております。

緊急事態宣言を受けてというよりも、そろそろ通勤が怖くなってきたという社員の声を反映したく準備をしていたところ、緊急事態宣言にばっちりタイミングが合ってしまいました。

しかしもともと私たちの仕事は離れたお客さまともしっかりとコミュニケーションを取らせていただきながら、ロゴやその他のデザイン制作物を作成することを得意として全国展開しています。

だからサービスのクオリティが落ちるということはほとんどありません。

それどころか目の前にいない同僚や上司とどのようにコミュニケーションを取れば円滑に仕事が進むのかを、みんなが考えながら仕事をするという点では伝える技術の向上につながると思います。

それにしてもコロナはいつまでつづくのか。

これに関してはさまざまな見解があると思いますが、私個人としては

「いつまでつづくのか」=「いつ特効薬ができるのか、認可されるのか」

以外はないと考えています。

自粛要請で濃厚接触を避け、感染者を増やさないという対策はある前提の上で意味をなします。

それは「薬がほどなくできる」ということです。

薬ができずにこのままずるずると自粛しても、コロナ感染者数は緩やかになるかもしれませんが増えつづけます。

新型コロナウィルスがなぜ感染力が強いかというと、「新型」なので誰も抗体を持っていない、ということに尽きるようです。

逆に言えば、一度感染ってしまえばそれこそ風邪やインフルエンザのような感染力に成り下がるそうです。

それでも感染者を減らす=接触を避ける意味は、薬の完成までの時間稼ぎでしかありません(医療崩壊を防ぐことも含め)。

長期的に見れば薬ができないまま感染を抑えても緩やかに広がっていくだけで、医療現場の崩壊は防げるかもしれませんが(もちろんこれは大きな意味がある)、トータルの死者数などは結局かわらないはず。

そして、このまま自粛がつづけば当然経済が死ぬので自殺なども含めたコロナ「関連死」のほうがコロナの死者数を上回ります。

つまり、自粛は「薬ができる」という前提での短期作戦であり、長期的にはほとんど意味がないということです。

なぜさっさと「アビガン」を市場に投入しないのでしょうか?利権の整理真っ最中ということですかね。

ウィルス以外にもいろんな思惑がうごめいている感じがイライラしますね。

しかし良かった点もあります。

呑み会が減ったことにより、体重が少し落ちました(笑)いかに呑み会が体に影響していたかがわかりました。

相変わらず前置きが長くて恐縮ですが本日のお話。今朝のテレビで巣鴨商店街にいたご高齢の男性がこんなことを言っていました。

「ソーシャルディスタンス?なんだそれ?」
「小池さんは向こうの言葉使うからよ〜」

 


今日は「伝える」ということについてまた小賢しい話をお届けしたいと思います。コロナによる陰鬱とした雰囲気を少しでも取り払えるように、なるべく読み物として楽しめるようお話してみたいと思います。ちょっと政治的な話も出てきますが、本質的に言いたいのは政治的な何かではありません(ちなみに基本的に私は政治的な偏りを持たず中道派だと自覚しております。宗教も無宗教です)。

先日、安倍内閣が今回のコロナの影響を受けて「お肉券」「お魚券」を配るということを対策案として公開しました。それを受けて、メディアもSNSも「安倍内閣はバカなのか?アホなのか?」というリアクションをしました。

さて、「お肉券」「お魚券」のコロナ対策としての効果についてはここで議論するつもりはありません。お役人さんたちが一生懸命考えて「効果アリ!」として出た案なのか、それともただのポーズとして大して考えず出した案なのかは、そのプロセスを知らない限りは知る由もなく、議論、批判をすべきではないと思うからです。

しかし、なぜ「バカなのかアホなのか」と言われてしまうかについては、ある側面があると思っています。それは「言葉の問題」であり、さらに深堀りすれば「イメージの問題」だということです。わかりやすくいうと「イメージ的にアホっぽい」ということです。

人は恐ろしいもので、先入観をはじめとした各種バイアスに思考を支配されています。安倍さんのことが好きか嫌いかでリアクションが変わる人のなんと多いことか。本当にその案が効果があるのかということを検証せずに「良い」と言ったり「悪い」と言ったり。

お肉券、もしかしたらものすごく経済的に効果があるかもしれません。ないかもしれませんし、それは私にはわかりません。おそらくほとんどの日本人が効果があるかないかを知らない。だけど良いとか悪いとか評価する。知らないのになぜ評価する(できる)のでしょう?

今回の件で言えばなぜ「バカなのかアホなのか」と言われてしまうのでしょう?

私の考えですが、それは「お肉券」だからです。「お魚券」だからです。

「??」かもしれません。

私が言いたいのは、語感を含めたネーミングや言葉の問題が多分にあるのではないかということです。だって「お肉券」ってアホっぽいじゃないですか。バカっぽい(笑)コロナで深刻なのに。。。

「んなアホな!」

とそれこそ思ったかもしれませんが、「伝え方はめっちゃ重要」というポジショニングをしている人間からすると、意外とあると思うんですよね。

たとえば

・食券
・お食事券

この2つを聞いたときに、頭の中で思い浮かべるイメージはそれぞれ違うと思います。「食券」であれば立ち食いそば屋さんなどの券売機から出てくるものを思い浮かべると思いますが、「お食事券」だとレストランなどのものを思い浮かべると思います。

当たり前ですか?なぜ当たり前なのでしょう?

このように、人間は過去に植えつけられたイメージや先入観、好き嫌いなどに思考を支配されている傾向が強いわけです。逆に言えばネーミングやコンセプトを考える際は、多くの人の頭の中にあるそのイメージを利用するわけです。

今回はその理屈を知らない人たちが「お肉券」「お魚券」と言っちゃったもんだから、悪い方向に効果が出てしまった(そもそも安倍内閣が「お肉券」「お魚券」という言葉を使ったのかすらわかりませんが)。繰り返しますが「お肉券」ですよ?(笑)「お魚券」なんて聞いたら一昔前に流行った「♪さかな さかな さかなー」が頭の中で流れ出す人はめっちゃいると思います。私は流れました(笑)



安倍内閣は今回の新型コロナ対策でもうひとつ失策を犯しています。

それは「布マスク」を1世帯に2枚配布すると公表してしまったという点です。

まず、マスクの効果について話してみましょう。これについては個人的に気になったので少し調べました。

マスクは感染「防止」には役に立たないが、感染「拡大を防ぐ」ということには一役買うそうです。どういうことかというと、マスクをしてもしなくても自分に伝染る確率はあまりかわらない、けどマスクをしていると人に伝染さない確率は上がる、ということのようなんですね。これはどっかの大学だかが研究していてデータでもある程度証明されているようなんです。

もしそれが本当だとしたら、マスクを配る意図は(政府はどう思ったか知りませんが)「人に伝染さないようにしましょう」というメッセージであり、「伝染りたくなければ外出は控えましょう」「マスクを配ったからって安心して外出していいよという意味ではないよ」と解釈することもできるわけです(強引かな?笑)。

そりゃ安心して外出するためだったら、一家に2枚のマスクじゃ全然足りません。でも「伝染らない、伝染さない」という前提で考えると、やはり最善策は外出を自粛すること。それでもどうしても外に行かなければいけない状況があるとしても、2枚で足りるでしょと。

ところがこれも批難の的となっている。なぜかわかりますでしょうか?

答えは「布(ぬの)」だからです!

いいですか?「布」ですよ?「ぬの」です。発音してみてください。「ぬ」「の」です。ダサくないですか(笑)

この間抜けな語感とひらがなにしたときの字面!仮に一家に2枚のマスクが施策として効果的だとしても「なんだかなー」と阿藤快ばりにため息を付きたくなるイメージ!ドラクエとかでも「ぬののふく」とか弱いじゃないですか!あと布マスクをつけたときのあの見た目ですね。なんでしょうね。あのなんとも言えない感じ。入れ歯を取ったあとのおじいちゃんの口元みたいになるじゃないですか。

この間抜けなイメージを利用して誰かわかりませんが天才が考えた絵が こちら です。

ちなみに私自身は「布マスク派」です。プラスチックのマスク、気持ち悪くないですか?頭が痛くなります。PETでできているのでプラスチックを吸い込んでいるのと同じらしいですよ。

さて「お肉券」「お魚券」「布マスク」のイメージを考慮せずに国民に発表してしまった安倍内閣。では安倍内閣はどうすればよかったのか?

たとえば「お肉券」なら「緊急対策用食料配給券(精肉用)」とかにしたほうがなんぼかマシだった気がします。「布マスク」を配るしかないのであれば、「なぜ2枚なのか」「なぜ布マスクなのか」の理由もあわせて説明すべきでしたね。特殊な布マスクなのであればもちろんそれも。結局は伝え方の問題ということです。まあこれはマスコミがきちんと伝えるかという別の問題もはらんでいますが。。。


このように、人はすでに頭の中にあるイメージを流用したり、そのイメージに影響されたりしながら「感じ」たり「思考」したりします。政治家や有名人などは、人々の頭の中に何らかのイメージを持たれていることがとても多いですよね。「政治家はこうあるべき」なんていうのはその最たるものかもしれませんし、かなり昔の発想かもしれませんが「女性アイドルはトイレに行かない」とかもその類と言えそうです。

ところで、これは完全に私のイメージ、予測、勘でしかないのですが、日本人は元来、想像力が豊かな民族だと考えています。

ある種それを証明しているのではないかと思うのが、数々のアニメや漫画、ゲームなどが世界でも高く評価されたりしている点です。ドラえもんなんて想像力(妄想力)のカタマリみたいな漫画ですよね。

この仮説が正しいとすると、なぜ日本人は想像力が豊かなのでしょう。

それはやはり「言葉」にあると思います。

日本人は一見同じ意味合いの言葉でも、状況によってさまざま使い分けます。自分を表す言葉も

・私
・僕
・わし
・オレ
・あたい(笑)

などさまざまです。そしてこれらが概念的には同じ意味だけど「空気感」「雰囲気」「テイスト」が違うということを直感的に理解しています。かしこまった場所や礼節をある程度求められる場所では「わし」「オレ」は使いませんよね。当たり前かもしれませんが、ではそれはなぜですか?と聞かれるとパッとは答えづらい。おそらく相手との心理的な距離感によって、自分の呼び方を変えているのだと思いますが、どれくらいの人がそれを認識して使い分けているのかというとほぼいないと思います。みな直感的にそうしているわけです。

また面白いのが擬音語や擬態語などの「擬◯語」。ネットで調べると「擬◯語」には以下の5つがあるようです。

「擬声語」:わんわん,こけこっこー,おぎゃー,げらげら,ぺちゃくちゃ等
「擬音語」:ざあざあ,がちゃん,ごろごろ,ばたーん,どんどん等
「擬態語」:きらきら,つるつる,さらっと,ぐちゃぐちゃ,どんより等
「擬容語」:うろうろ,ふらり,ぐんぐん,ばたばた,のろのろ,ぼうっと等
「擬情語」:いらいら,うっとり,どきり,ずきずき,しんみり,わくわく等

情景に音を付けて言葉として成立させてしまう。これってけっこうすごいことだと思うんですよね。

直感的に微妙な差を汲み取って言葉を使い分ける民族、日本人。「お肉券」「お魚券」「布マスク」が批難される理由がここにあるのも一理あると感じませんか?

「横文字反対派」の方々がいます。

「ソーシャルディスタンス」と言われて「は?」となった冒頭の巣鴨の男性のようにご高齢の方に比較的多いように思いますが、「日本語で言えや!」ということのようです。

しかし、日本人の「感覚を言葉に置き換える力」からすると横文字を使うのはわりと当たり前の気がします。

たとえば、

・サプライズ
・マニフェスト

という言葉があります。

「サプライズ」はなぜ「驚かすこと」とか「ドッキリ」と言ってはいけないのでしょうか?それは「サプライズ」が「人を【喜ばせるために】驚かせる」もので「人を喜ばせる」というイメージを内包しているからです。「マニフェスト」も同様です。「公約」以上の意味をはらんでいるから「マニフェスト」という言葉が出回った(はず)なのです。

日本人は曖昧な事象でもそれを捉え、表現しようとする傾向があると考えています。想像力が豊かだからなのか、曖昧な事象を表現しようとして想像力が豊かになったのか、どちらかはわかりませんが、言い換えれば、敏感なんです。「めっちゃ空気を読んでいる」わけです。

個人的にはそれは四季折々が豊かだからだと思っています。変化に富んでいて、季節と季節の合間のグラデーションを感じることができるのが日本の特徴の一つ。貴族だなんだの昔のヒマ人たちが「オホホホホ」とか笑いながらそれらをどうやって言葉で表現するかを考えつづけた結果、同じような意味なのに複数の言葉ができたり、「ざわざわ」「ごろごろ」などの「擬◯語」が生まれたんだと思います。

「直訳では表現しきれない」要素(イメージ)を含む事象。

これをひとまとめにして名前をつけることで、曖昧なことを理解しよう、表現しようということが、この横文字を使うという行為なんだと私は思います。だから悪いとは言い切れない。むしろ伝える技術の向上のためにはもっともっとこういった言葉が生み出され、その感覚と言葉の答え合わせをしたほうがいいと思います。

「ソーシャルディスタンス」
「お肉券」「お魚券」
「布マスク」

自分や家族の身に危険を感じると、こういった言葉にも普段より一層敏感になるのが日本人なのかもしれませんね。まあ、うちはヨメにソーシャルディスタンスを取られそうですが(爆)


今回はここまでです!


津久井

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