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2014年09月05日 ビズアップの歴史 ブランディング メールマガジン 人間の能力 【第246回】会社を放ったらかして日本一周する社長の話

2014年11月21日掲載開始

こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
9月です。
毎年
この時期に書かせていただきますが、
ビズアップは期首が9月です。
今月から9年目。
まずは10年の壁を突破するべく
あと2年、油断することなく
仕事に邁進していきたいです。
基本的には
世の中にとって必要な会社であれば
どんな状況でも生き残ると思っています。
必要かどうかを試されているというか。。。
さて、
9月はもうひとつ節目があります。
このメルマガを開始したのが
実は5年前の9月。
メルマガも
コツコツ毎週つづけて
丸5年、回数も246回となりました。
こちらも
読んで、楽しんでくださる方がいて、
その反応をダイレクトにいただくことができる
(メールの返信やお会いした時など)、
だからつづけてこれたと本当に思います。
本当に感謝いたします。
ありがとうございます。
さて、
昨年の今頃のことですが、
私が何をしていたかについて
お話をさせてください。
2013年の9月、
私は日本一周の旅に出ていました。
「??」かもしれません。
はい、
会社を放ったらかし(?)
一ヶ月間東京に戻らずに
本当に全国を放浪していたのです。
タイトルが
「会社を放ったらかして日本一周する社長の話」
なんですが、昨年のことを知らない方からは
「お前やったんかーい!」
というツッコミを期待しております。
「懐かしい」と思われる方、
いつも津久井のメルマガを読んでくださって
本当にありがとうございます。
というわけで、
今号は昨年のことについて共有させてください。
●日本一周の概要
●なぜ日本一周をしようと思ったのか?
●日本一周で得たもの
●日本一周の概要
日本一周をすることになったのは、
突然のことでした。
社内ミーティング中に、
弊社のお客さま担当ディレクターである菊池が
「つくいさん、日本一周行ってくださいよ!」
と突然言い出したのです。
はじめは他のメンバーも
「ぽかん?」という感じでした。
しかし、
菊池がそれを言い出したのには
ちょっとしたわけがあります。
実は、
日本一周は2011年ころにも
一度出た話でした。
当時の仕事の状況から、
1ヶ月間東京を離れるのは無理でしたが、
数回に分けてならばできるかもと思い、
ちょうど
沖縄のお客さまに
仕事で呼んでいただいたのを皮切りに、
1週間くらいかけて
九州や四国の一部のお客さまにお会いしていました。
そして
次は東北に行こうかと思いながら
抜けられない仕事で東京に戻った2日後、
3.11が起こりました。
そこからは
あなたもご存知の通り
日本一周などと悠長なことを
行っている状況ではなくなりました。
震災から2年ちょっと経った
2013年の7月に、
当時のリベンジとばかりに
菊池が発案したのですが、
2011年の時から
ビズアップのメンバー構成は
大きく変わっており、
当時を知るのは
菊池だけだったので、
全員が「ぽかん?」となったのです。
さて、
日本一周は
ただの放浪の旅ではありません。
日本各地にいらっしゃる
ロゴを納品させていただいたお客さまに会う、
というものでした。
そして、
売上を生まない(であろう)活動ですから
コストはあまりかけられない、
それならば、
「貧乏旅行」のコンセプトのほうが
旅らしくなって面白いのではないか、
こんな発想から
・新幹線、有料特急には乗らない
・タクシーにも乗らない
・マンガ喫茶や格安宿に寝泊まりする
というルールを自分に課しました。
旅は実際に、
鈍行列車か高速バス、フェリーのみを利用。
バックパックを背負って
旅人よろしく移動していました。
寝泊まりも
マンガ喫茶を中心にドミトリーや
カプセルホテルに泊まりました。
そして、
週に1回だけビジネスホテルに泊まり、
洗濯などを行いました。
ちなみに
カプセルホテルはわりと贅沢なほうです。
一泊安くて2,500円くらいしてしまうので。
マンガ喫茶なら
深夜パックで1,000円〜1,200円くらいで
寝泊まりできます。
ただし、
時間が8時間だったり
10時間と決まっています。
なので、
夜なるべく遅目に入店しないと、
朝はとんでもない時間に
店を出ることになってしまいます。
だいたい
夜10時半〜11時に入店して、
朝は8時〜10時に店を出ていました。
この旅ではよく歩きました。
タクシーを使えないという縛りに加え、
マンガ喫茶の大半は東京と違って
「駅前にない」からです。
車社会の土地ならば、
当然ながら駅よりも
ロードサイドのほうが栄えます。
なので、マンガ喫茶ももれなく
ロードサイドにあることがほとんどです。
かたや、
鈍行列車やフェリーを使って移動をしている私は
ロードサイドのマンガ喫茶まで行く手段は
「徒歩」しかありませんでしたから、
30分歩くなんていうのはザラでした。
1時間くらい歩いた時もありました。
20kgくらいある重いバックパックを背負って。。。
お客さまのところにいくのも同様ですから、
一日トータルすると、
おそらく3〜4時間は歩いていたと思います。
ちなみに、
旅立って1週間後、
仙台にいる時に熱を出しました。
でも、
泊まれるのはマンガ喫茶。。。
マンガ喫茶は
空調のコントロール権を
利用者が掌握できません。
9月くらいだと
まだガンガンにクーラーが入っています。
貸してもらえうのは
サイズが小さいブランケット一枚のみ。
ひどいとひざ掛けくらいのサイズしかありません。
さすがにこたえました。
熱を出した週はマン喫泊りが怖くなり、
契約しているデザイナーさんや
親戚の家に泊まりまくりました。。。
とまあ、
こんな感じの旅が1ヶ月つづいたのです。
ルートは次のようなものでした。
青森(仕事で青森がスタートに)
↓
札幌
↓
帯広
↓
札幌
↓
盛岡
↓
仙台(途中被災地にレンタカーで行く)
↓
福島
↓
新潟
↓
富山
↓
金沢
↓
氷見(従兄弟の家に泊まる)
↓
金沢
↓
敦賀
↓
滋賀
↓
京都(通過、高速バス利用)
↓
出雲(深夜高速バスで一足飛び)
↓
松江
↓
広島
↓
下関
↓
福岡
↓
久留米
↓
佐賀
↓
鹿児島
↓
宮崎
↓
延岡・日向(高千穂)
↓
大分(通過、フェリー利用)
↓
松山
↓
今治
↓
丸亀
↓
高松
↓
徳島
↓
和歌山
↓
大阪
↓
静岡
↓
東京(ちょうど1ヶ月)
●なぜ日本一周をしようと思ったのか?
なぜ日本一周をすることにしたのかは、
当時の出発時のメルマガに載っています
(最後に紹介します)。
簡単にまとめると、
理由は3つです。
・人間関係は非効率であるという想いから
ロゴという「信念の象徴」を
つくらせていただいたお客さまが
当時は6500社以上いらっしゃいました。
しかし、
その中でその後も関係がつづくほど
仲良くさせていただいているお客さまは
ほんの一握りでした。
インターネットでの
商品やサービスの提供の本質は
「効率」です。
効率よく認知してもらい、
効率よく購入してもらい、
効率よくリピートしてもらう。
しかし、
人間関係を効率化することには
弊害があります。
なぜなら
「ふれあい」は非効率だからです。
人間関係にまで効率性を求めることが
ビジネスとしてどれほど危ういか、
そしてその効率性は
信念の象徴をつくらせていただいた方々に
喜んでもらえる態度なのか、
こういったことを考えた時、
直接お客さまにお会いすることを
多少つらい思いをしてでも実行すべきだと感じました。
これがひとつめの理由です。
・経営者として強くなるため
ふたつ目の理由は、
経営者としてつよくなるためです。
目の前で起こっている
ちょっとした事象にびびって
自分のパフォーマンスが落ちたり
メンバーのパフォーマンスを落としたり。。。
自分には
そういった経営者としての弱さがあると
前から感じていました。
そんな自分を強くしたいと思った時、
会社にいて一喜一憂していてはダメだと感じました。
会社にいなければ、
メンバーのみんなを信じるしかありません。
メンバーのみんなを信じきる強さを
会社にいないことで手に入れよう、
こんな狙いが日本一周に踏み切った
ふたつ目の理由なのです。
しかし、
勉強になったこともあります。
実は、
日本一周に出ていた月の売上は、
目標を大きく下回る惨憺たる結果でした。
私はひたすら外から
「信じています」を連発するだけでした。
余計なことを言ってはいけないと
思っていたからです。
しかし、
メンバーが感じていたのは
「任せてもらっている自信」よりも
プレッシャーだったのです。
実際に
旅を終えてメンバーに聞いたところ、
・その月はいつにもましてがんばったが結果を出せなかった
・「信じています」はものすごいプレッシャーだった
と言われました。
当時は、
「信じた結果がこれならば、
 すべての責任は自分に帰すものだ」
とだけ考えていましたが、
なぜ結果が出なかったのかについては
あまり深く考えていなかったです。
2014年になって、
ソチオリンピックが行われた前後に、
あの時になぜ結果がでなかったのか
わかった気がします。
その時のメルマガがこれです。
→ http://bit.ly/1AcJj3J
・メディアに取り上げられる実験として
旅に出た3つ目の理由は、
ブランディングの一環とも言えるものでした。
全国に6500社超いるお客さま。
このお客さま数は
ビズアップの強いUSPになるはずです。
しかし、活かしきてれていなかった。
「全国行脚でお客さまに会いに行っている社長がいる」
となれば、
ビズアップのUSPを活かしつつ
メディアに取り上げられることが
できるのではないか、
その成功体験があれば
さらにお客さまにノウハウとして
還元できるのではないか、
こんなことが
旅の狙いのひとつとしたあったのです。
しかし、
結果はさっぱり。。。
というか、
「旅の途中で何かすればいいや」
くらいの甘い考えでスタートしたため、
準備も何もしていませんでした。
それどころか、
旅の途中も意外とたいへんで忙しく、
それどころじゃない、
みたいなことになってしまったのです。
これに関しては
実験に失敗したというより
明らかに甘さからくる準備不足が
自分にあったと反省しています。
●日本一周で得たもの
日本一周で得たものは、
次の5つの切り口でお話できます。
・時間
・チャレンジ
・会う
・悩み
・自分
もし時間があれば、
これらを詳しく解説したメルマガ、
【第202回】宝の地図の名前は・・・(旅のあとがき)
を読んでもらえればと思いますが、
ここでも簡単に説明します。
・時間
旅では、
電車の時間やマンガ喫茶に入る時間、
歩いている時間、仕事している時間など、
とにかく
時間を気にしなければならないことが
普段の仕事のときよりもはるかに多かったです。
感覚値ですが倍以上、
時間を気にかけていたと思います。
そこで、
久しぶりに時間について考えることになりました。
自分の成し遂げたいことは
本当に死ぬまでにできるのか?
こういったことは
普段から自問自答はしていましたが、
旅において時間の重さを再認識した時に、
この質問が妙なリアリティを持ちました。
・チャレンジ
人は(特に日本人は)チャレンジすることを
幼少期や少年期に半ば強制的にさせられます。
自転車に乗るというチャレンジから、
進学することで一気に環境が変化する、
などなど、
日本人のメンタリティと社会の構造から
誰しもが何かしらのチャレンジをしてきたと
言えると思うのです。
しかし、
これが大人になるに連れて
強制的なイベントもなければ
新しく身に付けなければならないこともなくなります。
すると、
チャレンジしなくなります
(するにもパワーがいるので)。
チャレンジをしなくなればなるほど、
オバケ※が怖くてよけいチャレンジしなくなります。
※オバケ
やってみたら大したことない、
どうとでもなることなのに、
やる前にビビってしまっていること
チャレンジをすると
オバケが怖くなくなります。
それどころか、
結果よりもプロセスを楽しむ力がつきます。
プロセスを楽しむ力とは、
つらいことを楽しくするにはどうしたらよいか、
などを考えてものごとに取り組む姿勢そのものです。
楽しむ力は
結果を生むことが往々にしてあります。
なので、
結果を意識し過ぎることなく
目標を達成してしまう、
といったことが起こります。
チャレンジについて再確認できたことは、
旅で得た重要なもののひとつです。
・会う
そもそも
この「会う」という行為に
宝の地図があるはずだという仮説のもと
日本一周に踏み切ったわけですが、
その考えはやはり正しかったと考えています。
当初の予想どおり、
人間関係は非効率でしたし、
そうあるべきでした。
だからこそ、
そこに気づいた人にしか知ることのできない、
得ることのできない大切なものがあります。
インターネットは
少なくとも私たちにとっては
知りあうためのきっかけでしかない、
直接会うことによって
生まれる化学反応が生み出す宝物、
ここにビジネスのヒントも人生のヒントもある、
これを再認識させてくれたのが
お客さまひとりひとりに「会う」ことでした。
・悩み
前述の「会う」には
宝の地図があると書きました。
その宝の地図の名は「非効率」です。
では、
その宝の地図が指し示す宝は?
宝はいくつかあると思います。
そのうちのひとつが、
お客さまや会った人々が
「悩みを打ち明けてくれる」
というものでした。
もちろん、
その逆に自分の悩みを聞いてくれる
というものもあります。
悩みを話せる関係は
絆を強くすると考えます。
絆が強ければ強いほど、
長きにわたって良好な関係がつづけられます。
直接お客さまに会うことで
お客さまがこんなにデザインのことで
悩んでいたんだ、と知ることができました
(もちろん、それ以外のことでも)。
ということは、
ビズアップが役に立てることは
まだまだあるじゃないか、
そう感じることができたのです。
これは
効率的な人間関係からは
得ることができないものです。
・自分
アナと雪の女王が流行っていますが、
まさにそんな話をします(見てませんが 笑)。
旅の最後のほうで
・自分のいたい気持ち(ありたい気持ち)でいることに
 後ろめたさを感じる必要はない
ということに気づきました。
これは人によっては
「そんなの当たり前じゃね?!」
という話です。
実際に、
「中学生の感想文か!」という
ツッコミをいただきメルマガを
解除されたお客さまがいます。
※今思うと、
日本一周でその方のところに
立ち寄らなかったことを
怒っていたように感じます。
それまでは良好な関係だったので。
でもですね、当時の私と同じように
いたい気持ち(ありたい気持ち)でいることを
「不謹慎だ」「後ろめたい」「その資格がない」
と感じている人は意外と多いと考えています。
でなければ
アナと雪の女王が流行るとは思えません。
しかし、
残念ながらこれは
「チャレンジ」した人しか
得られない感覚かもしれません。
なので、
小さいチャレンジの積み重ねでもいいので
チャレンジすることは大切だと思います。
さて、
ずいぶん駆け足で昨年の日本一周を
お話させていただきましたが、
今回のお話は
ダイジェスト版ということで、
もしよろしければ
当時リアルタイムに書いていたメルマガを
エッセイでも読む感覚で見ていただければ
幸いです。
【第196回】私が日本一周に出る3つの理由
→ http://bit.ly/1uoaCaB
【第197回】ロゴをめぐる冒険・日本一周記 第一週
→ http://bit.ly/1txDEqd
【第198回】ロゴをめぐる冒険・日本一周記 第二週
→ http://bit.ly/1qj0cZA
【第199回】ロゴをめぐる冒険・日本一周記 第三週
→ http://bit.ly/Ygk1pS
【第200回】ロゴをめぐる冒険・日本一周記 第四週そして帰還
→ http://bit.ly/Ygk5Ww
【第201回】ロゴをめぐる冒険・日本一周記 完結編
→ http://bit.ly/1CwjjEf
【第202回】宝の地図の名前は・・・(旅のあとがき)
→ http://bit.ly/1o4cMqL
ビズアップは9年目に入ります。
チャレンジしつづけられる会社でいたいと思います。
今回はここまでです!
津久井
【連絡先】
・お電話:03-5876-8656
   担当:津久井・菊池・林
   受付時間:平日10:00~18:00
・メール:support@biz-up.biz
   津久井・菊池宛
   24時間メール受付中

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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