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2016年11月11日 ブランディング メールマガジン 本の紹介 【第356回】Facebookのプロフィール写真だけでその人が◯◯だとわかるという話

2017年01月20日掲載開始

こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
11月ももう
半ばに差し掛かりました。
毎年恒例のセリフを申し上げますが、
「今年は(も)早かった!」
この時期に
いつも言っている気がします。
先日お伝えしましたとおり、
今年は事務所の移転と11年目突入という
会社として大きな節目がありました。
移転は今後20年、30年、
もっとつづく会社にするための
大きな投資でした。
がんばるのは当たり前としても
経済事情や世界情勢を考えれば
当然不安なこともたくさんあります。
アメリカ大統領選挙もありましたし。
でも、
多くの物事は自分とどう向き合うかにしか
問題解決の方法はないんだろうと思います。
言い換えれば
自分の、会社の「在り方」をどうするか。
在り方が決まれば
どの選択肢を選ぶべきか決まります。
不安なときはとにかく動く。
私の不安の乗り切り方です。
せっかくたくさんのお客さまと
ロゴという仕事をとおして
つながらせていただくことができた。
そのお客さまの悩みを
デザインやブランディングで解決できるなら
どんどんそうしていきたいと思っています。
そして、
お客さまの悩みが我々では解決できなくても、
ビズアップのお客さまの中には解決できる方が
いるかもしれません。
なので、
そういったお客さま同士を
どんどんつなげていきたい。
火曜日のお客さま紹介メルマガは
そのような想いを込めて
毎週つづけています。
ぜひそちらもどんどん活用ください。
5300名のお客さまにアクセスできます。
人が集まるのは力だと思いますので、
そこから生まれるメリットは
お客さまと我々全員でシェアしたい、
そう考えています。
さて、
本日はネットで拾った情報と絡めて
1冊の本をご紹介したいと思います。
本は数回前のメルマガでも
ちらっとお話した「ギブアンドテイク」
という本です。
これ、
翻訳が少し残念なことを除けば
(読みづらいところがある)
とても名著だと思います。
●
ネットを見ていたら
次のようなブログにたどり着きました。
NHKで平日毎日やっている
「あさイチ」という番組にて。
最近の野菜の高騰を受けて、
「冷凍野菜を買おう、使おう」という
テーマで番組をやった日があったそうです。
味も最近の冷凍野菜は悪くない、
大量に収穫できたときに大量生産している、
だから価格は安いまま。
消費者にとってはいいことづくしだと。
番組では毎回、内容を受けて
視聴者がFAXを送ってきます。
そしてそれを紹介します。
その日もその番組を見ていた農家の人が
1通のFAXを番組放送中に送ってきました。
それが次のような内容だったそうなんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は野菜農家です。天候不順で収量が上がりません。
 値段は上がっていますが、ぎりぎりでやっています。
 こういうときに、野菜は買わないで・・・。と言う
 特集をやられて、野菜が売れなくなると、生活が
 たちゆきません。
 普段より高くて申しわけありませんが、
 できれば野菜を買って下さい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
引用:http://bit.ly/2fCsLma
すごいですよね。
番組内容全否定のFAXを番組内で紹介した(笑)
男気というか、そういう部分は評価できます。
この記事の著者は、
「あさイチ」のその回を見て
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は日々、
 自分が損か得かだけを考えて暮らしていないか」
「相手の立場を想像する余裕がなくなってはいまいか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と書いています。
もしかしたら、
この農家さんの努力不足だという
意見もあるかもしれません。
そうならないよう
努力している農家さんも
もちろんいるでしょう。
でも、
なんとなく私もこの記事の著者の方と同じで
この農家さんの「高くても野菜を買って」
という訴えに心を動かされるほうです。
経済論とかが詳しいわけではないのですが、
偉そうなことを言わせてもらうならば
経済は生態系と同じだと思います。
つまり、
すべてが絶妙なバランスで成り立っていて、
誰かだけが得すれば良いという考えは
結局中長期的に見たら自分たちの首を締める。
たとえば我々であれば
ロゴをつくるデザイナーは基本的に
契約を結んだ外部の人間です。
もしビズアップが自分たちのことだけを考え、
デザイナーに不利益なことを強要していたら。
法外に安い価格でロゴをつくらせていたら。
いろいろなリスクが容易に想像できます。
我々に協力してくれるデザイナーは
当然その数を減らすでしょうし、
悪い噂も立つかもしれません。
冷凍野菜を買うという行為は
消費者にとって実はいいことづくしでも
なんでもないと思います。
目の前の利益にしがみついて
未来の可能性をなくしてしまったり、
未来に対してたいへんなリスクをかかえてしまう。
もし目先の利益に飛びついて
「自分たちさえ良ければいい」
と考える人ばかりになったら
この世はどうなるのでしょう。
今回の例で言えば、
農家さんが潰れても別にいいや、
という人ばかりになったとしたら
この世の経済活動はどうなるのでしょう。
弊社のお客さまでもあり、
WEBマーケティングの会員組織で
ご一緒していた方が昔言っていたことを
思い出します。
「僕は、その取引先にとってNo1の
 お客さんを目指します」
価格は一番高額なものを発注するし、
お金を払うからと言って立場が
上だとも思わない、と。
お客さまを喜ばすのは
商売では当たり前のことだけれども、
取引先(仕入先)を喜ばそうと
考える人はあまり多くありません。
その話を聞いたときに私は
衝撃を受けたとともに
ちょっと自分も反省しました。
価格交渉は商売の醍醐味のひとつですから、
それを否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、
そこで自分だけが得をすればいい、
となってしまうことにはやはり
違和感を持ってしまうところです。
有名な近江商人の「三方良し」は
「売り手よし、買い手よし、世間よし」
ですが、
これを超訳するならば、
売り手は買い手に満足してもらい、
買い手はきちんと売り手に利益を
もたらしてあげる、
そうすることで
世の中も良くなっていくよ、
ということで、
売り手が利益至上主義になることを
諌めた言葉であるとともに、
買い手の「在り方」にも問題提起を
しているのではないかと感じます。
商売の究極の目的は
世の中をよくすること。
なので、
売り手も買い手も相手のことを考える。
逆に
それをしないでどちらかが利己的になると、
世の中は悪くなってしまうよ、
そして、
結局それが巡り巡って自分たちの首を
締めることになるよ、
こんなふうな意味が
込められている気がします。
売り手としての自分だけでなく、
買い手としての自分という視点も
実は持つ必要があったんですね。
●
このあたりの話が
本日ご紹介する本には書いてあります。
本のタイトルは「ギブアンドテイク」。
タイトルだけを見ると今私が話したような
「在り方」とか「相手のことを想う」とか
マインド的な話が中心に感じてしまうかも
しれません。
しかし、
そこはさすがアメリカの本です。
著者はアダム・グラントという
弱冠35歳の組織心理学者。
学者さんなので
さまざまな心理データを活用して
人間についての解説を科学的にしています。
自己啓発本ではありません。
本によると、
人間は3種類に分かれるそうです。
その3種類とは
・ギバー
・テイカー
・マッチャー
と名付けられています。
「ギバー」は
人に惜しみなく与える人。
自分の利よりも相手の利を
多くしようとするような人のことです。
ものごとを考えるときにも
自分中心ではなく他人を中心に考え、
相手が何を求めているかに注意を払います。
「テイカー」は
自分の取り分しか考えていない人。
真っ先に自分の利益を優先させる人。
あさイチの冷凍野菜の件は、
不安からくる消費者の気持ちは
もちろんわかるのですが、
大きな視点で見ると
テイカー的発想ということになります。
会社でも、
従業員のことを考えない経営者は
やはりテイカーですし、
逆に働き手の立場でしか考えない、
会社の立場を考えの中に盛り込めない
従業員もテイカーということになります。
「マッチャー」は
自分と相手の利を釣り合わせようとする人。
損得のバランスを考える人。
相手の出方に合わせて
ギブとテイクを五分五分にしようと
する人、とも書かれています。
「フェア」という言葉をよく使う人は
マッチャーだと思います。
かくいう私も昔よく使っていました(汗)。
たとえば
電車が微妙に混雑していて
席がひとつだけ空いている、
こんなときに
ギバーならその席に座ったとしても
お年寄りや怪我している人が来たら
すぐに座席を譲るでしょう。
テイカーなら、
ひとつだけ空いていた席が
たとえシルバーシートだとしても、
席を譲ることはないでしょう。
マッチャーはというと、
おそらくですが、
お年寄りや怪我をしている人が
入ってきたときのことを考えて、
でも譲るのは恥ずかしいし
お礼を言われたいわけでもない、
だからはじめから座らない、
という行動を取るのではないでしょうか。
または、
途中の駅で降りるふりをして
座席を空けるとか。
実は私は比較的このタイプ。
でも最近は声をかけて譲れるように
なってきましたけどね。
さて、
この3種類のタイプの中で、
もっとも成功して「いない」人は
どのタイプかわかりますか?
それはなんと「ギバー」なんです。
ギバーはテイカーに比べて
平均年収が14%低く、
犯罪にあうリスクは2倍だそうです。
ちょっと切ないデータですよね。
では、
もっとも成功して「いる」のは
3種類のタイプのうちどれか。
実は、
これも「ギバー」なんだそうです。
販売業で調査したときのデータだと、
売上の一番悪い販売員はギバーを示す
テストの得点が25%高いそうですが、
売上トップも同様だそうで、
テイカーやマッチャーより
平均50%年収が多かったそうです。
本書では、
成功するギバーは「他社志向のギバー」、
失敗するギバーは「自己犠牲のギバー」、
と定義しています。
また
テイカー、マッチャーでも
成功することは可能ですが、
そこそこの成功にとどまり、
大きな成功を手にするのは
ギバーである可能性が高い、
と本にはあります。
実は、
写真からもその人が
ギバーかテイカーかわかる、
と本には書いてあります。
こちら、
本からの引用になりますが、
この2人の人物のどちらがギバーで
どちらがテイカーかわかりますか?
→ http://bit.ly/2fEWaua
写真からと言いましたが
正確にはもう少し情報がないと
わかりません。
こちらをご覧ください。
→ http://bit.ly/2fh2ARF 
実は、
写真の大きさでギバーかテイカーか
わかるそうなんです。
右は
2000年度の年間売上高が全米7位、
1,110億ドルを達成したにもかかわらず、
2001年に経営破綻したエンロンの創業者
ケネス・レイです。
左は、
実業家であり慈善家で
化学工業ハンツマンコーポレーションの
創業者、ジョン・ミード・ハンツマン。
長者番付フォーブス400にも
掲載されたことのある大富豪家です。
自分の写真を会社の年次報告書に
デカデカと掲載したレイの会社は潰れ、
慎ましやかに載せたハンツマンは
富と名声を得ています。
一見まゆつばに感じるかもしれませんが、
その後の調査でCEOがギバーかテイカーかと
使用する写真のサイズはほぼ完全に
相関関係を示していたそうです。
また別の実験ではFacebookの
プロフィール写真を見ただけで
その人がギバーかテイカーかを
たいていの人が当てることが
できたとも書いてあります。
人間のノンバーバル(非言語)の
能力ってすごいですね。
だからデザインが大事なんですね
(テイカー的ポジショントーク 笑)。
さてさて、
ヒラリーさんとドナルドさんは
はたしてどのタイプなんでしょうね(笑)
●
グルーポンという会社があります。
アメリカの会社ですが、
日本にもあります。
この会社は
ITベンチャーの雄のように
言われてきましたが、
今は業績不振だそうです。
なぜか。
グルーポンは
共同購入クーポンサイトです。
つまり、
多くの人を集めることで
買い手が安く商品やサービスを
購入できるようにするというものです。
なぜ失敗したのでしょうか。
グルーポンで共同購入を提供する売り手は
基本的には一度お客さまをつかむことで
リピート購入を期待しています。
ところがサイトを利用する買い手側は
リピートするつもりはあまりなく、
とにかく
そのとき限りで共同購入で
安く買えればよい、という
テイカー的発想のユーザーが
圧倒的に多いそうなんです。
売り手は安く売っただけで
購入後にリピートしてくれない人ばかりを
お客さまにしてしまいます。
結果、
たくさん売っているのに利益的に厳しい、
という状況に追い込まれる可能性が
高くなってしまいます。
同様のことは
ホットペッパーなどの日本でも有名な
サービスでも散見されます。
ホットペッパー離れを起こす
売り手が最近増えているそうなんですね。
グルーポンは結局は売り手、
つまり自分たちの本当のお客さんが
本当の意味で欲しかった価値を
提供できませんでした。
結果的にはテイカーしか
喜ばないサービスだったわけです。
そもそも
お金はただの道具でしかありません。
価値の交換、
古くは物々交換をより便利にするための。
何かで読んだことがあります。
AさんとBさんのふたりが、
それぞれ違う価値を持っていました。
AさんはBさんの価値を
1万円で買いました。
ここで1万円はBさんに移り、
AさんはAさんの自分の価値と
Bさんが持っていた価値の両方を
手にしている状態です。
次に、
BさんがAさんの価値を欲しくなり、
Aさんからもらった1万円で
Aさんの価値を購入します。
すると不思議なことに、
AさんとBさんの間には
1万円しか流通していませんが、
AさんはBさんの価値を手に入れ
BさんはAさんの価値を手に入れます。
AさんとBさんがコストをかけずに
自分の価値をそれぞれ創出できるとしたら、
お金は2人で1万円しか必要ありません。
ところが、
AさんがBさんの価値を自分の得だけ考えて
1万円より安く手に入れたらどうでしょう。
BさんはAさんの価値を手に入れることは
できなくなってしまいます。
そして
ゆくゆくはAさんはそれ以上
Bさんの価値を手に入れることは
できなくなってしまいます。
この場合、
AさんBさんはそれぞれ
コストをかけずに価値を創出できる、
という前提にしましたが、
実際の経済活動において
それはほとんど不可能です。
そして
ここに違う1万円の価値を持つ
Cさんがいたとしたら?
さらには
AさんもBさんもCさんも
社員を雇っていたとしたら?
社員の給料も
十分支払われる可能性は低いです。
なぜなら、
Aさんはテイカーであるがゆえに
社員の給料よりも自分の取り分を
多くすることを考えますし、
Bさんは
社員に十分な給料を払えるほどの
利益を得られないからです。
また、
十分な給料を得られない社員たちは
社会、経済にとって十分な消費ができません。
これが最終的には
経済が滞ってしまう理由です。
お金そのものが
目的=価値になってしまうと
結局は自分の首を締めてしまう。
他社志向のギバーは
自分にとっての価値だけでなく
他人にとっての価値も同時に考え
生み出すことができる人なんだそうです。
だから私たちも
すべてとは言えませんが
必要なものをお客さまから
購入することをよく考えます。
お客さまからいただいた利益を恐れず
お客さまの持つ価値をいただくことで
お客さまに戻して差し上げる。
金は天下の回りもの、
とは本当によく言ったものですね。
もっと言えば
Aというお客さまが持つ価値を
ほしいというBというお客さまを紹介し、
Aというお客さまに利益を得ていただく。
そうして生まれた利益を
我々がAというお客さまの
問題解決をしてちょうだいする。
そして私たちが得た利益で
Cというお客さまが持つ価値を
購入させていただく。
そうしたら、
Cというお客さまはBというお客さまの
持つ価値を購入する(かもしれない)。
一度得た利益を
失うということに恐怖心を持つのは
テイカー的な発想なのかもしれません。
全員が他社志向のギバーになれたら
この世は想像以上にすばらしい世界に
なるのかもしれませんね。
GIVE & TAKE
 「与える人」こそ成功する時代
アダム グラント(著), 楠木 建 (監訳)
→ http://amzn.to/2e5YidP
※Amazonに飛びます。
今回はここまでです!
津久井
好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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