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2019年07月12日 メールマガジン 所感 【第486回】自社の業界を数字で見るといろいろな発見があります

こんにちは。





ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz









先週このメルマガで紹介した
ビジネスと投資の学びが
ふんだんに出てくるマンガ、
「インベスターZ」ですが、



11巻以降読んでいません。



なぜなら、
どこにも売っていないからです。。。



AmazonではKindle版しかなく、
本としてほしい(スタッフやうちの子どもにも
読ませたい)私はいろいろ本屋を回りましたが、
どこにも置いていませんでした。



そして事務所近くの
紀伊國屋書店で取寄せしようと思ったら、
問屋さんにも置いていないと。。。



人気すぎて売っていないそうなんです。



「おそらく重版かかると思うんですけど」



と言われました。



ちなみに
8、9、10巻もAmazonでは新品がなく、
中古は1,000円以上の値がついていました。



ダメ元で紀伊國屋書店に行ったら
8~11巻まで置いてあってやっと手に入れた、
というのが先週の半ばのことでした。



すごいマンガだな。。。
Kindle版でもぜひ読んでみてください。



インベスターZを読んでいると、
やはりきちんとした事実や物事の原因を知るのに
数字は不可欠だなということを感じます。



そういえば、
自分の業界(デザイン業界)について
きちんと数字の観点から調べたことが
今まであまりありませんでした。



そこで今日は
この業界について数字の面から
分析してみたいと思います。



デザイン業界のことを知ってほしいというよりも、
御社の業界についても「見てみよう!」と
感じていただけるようにお伝えしてみたいと思います。




日本のデザイン会社の数



日本にはいくつのデザイン会社があるか
ご存知でしょうか(知らないですよね。。。)。



経済産業省のデータを見ると
2014年のものとはなりますが、
日本には



・8,161



のデザイン会社があります。



これは個人事業主の方も含みます。
社員のいないフリーランスの人もです。



ではこの数は
全産業のうちのどのくらいの割合でしょう?



なんと、
0.145%しかありません。



ちなみに建設業の割合は
おおざっくりですが平成26年の数字で
およそ8.4%ですから、



デザイン会社の割合は
その60分の1くらい。



デザイン会社の数
8,161は2014年度の数字ですが、



2009年度の10,578事業所をピークに
5年で2,500近く減っています。



2009年といえば、
クリエイターの知的能力を叩き売りすることで
有名な(?)クラウドソーシングというものが
アメリカから入って来たあたりの年です。



知的労働だけは安売りしちゃいかん。
これからの日本の鍵はここにあるはず
(うちも決して高くないですけど)。



知的労働を安売りしたら
デフレ脱却は絶対に無理だと思います。




デザイナーの数



デザイン会社の数が減っているわけですから、
当然デザイナーの数も減っていると考えるのが
自然だと思います。



実際はどうなのでしょう?



これはデータが2010年のものなので
ちょっと判断に迷うところなのですが、
デザイナーは増えていそうです。



・2000年 161,393人(33,404人)
・2005年 164,741人(33,499人)
・2010年 179,570人(40,040人)

※カッコ内はフリーランスデザイナー



2000年と2005年の増え方と
2005年と2010年の増え方が違います。



2006年には1円で会社が設立できるようになり、
そのころにネットマーケティングの潮流が
来ましたから、その影響もありそうですが、
2014年や今のデータがほしいところ。。。



もしデザイナーが増えているとしたら、



・デザイン会社は減っている
・デザイナーは増えている



ということになりますから、
この現象は



・大きいデザイン会社にみんな入った
・フリーランスになった



のいずれかになるということになります。



フリーランスの増え方を見ると、
おそらく修行を積まずにネットで、
特にクラウドソーシングでデザイナーを
いきなり名乗りだした人もいるでしょう。



なぜなら、
デザインソフトを扱えるだけで
デザインのセンスがなくても「デザイナー」と
騙(かた)れてしまうのが今の時代だから。



もちろん、
デザイナー歴が少ない人の中でも
磨けば光る人、センスを発揮できる人もいます。



ビズアップとしては



・きちんとデザインができる人
・歴は少ないが磨けば光る人
・ソフトが使えるだけの人(ニセモノ)



の見極めが重要だと考えていて、



これが数字で見る限りはもはや社会的意義と
言っても差し支えないのではないかと
思えるような状況になっているということです。



日本の知的労働を守りたい。。。




デザイン会社が多い都道府県、少ない都道府県



デザイン会社が多い都道府県は
どこだと思いますか?



といってもだいたい想像つくと思いますが。
上位5位は



1位:東京都  2,955
2位:大阪府  1,178
3位:愛知県  492
4位:神奈川県 388
5位:福岡県  283



となっております。



特筆すべきは、
東京と大阪でおよそ4,000、
つまり日本のデザイン会社の半分が
東京と大阪に集中している、ということです。



逆にデザイン会社が少ない都道府県は
どこか、想像つきますでしょうか?



これは難しいと思います。
私はわかりませんでした。



43位:宮崎県 22
44位:長崎県 20
45位:高知県 19
46位:佐賀県 18
47位:島根県 16



という結果に相成りました。
島根県のみなさん!もっとデザインに
興味を持ってください~。



ちなみにこの1年で
ビズアップにロゴを頼んでくださった
都道府県ワースト5を発表します!



43位:島根県
44位:秋田県
45位:高知県
46位:徳島県
47位:鳥取県



件数は伏せましたが、
こちらの5件がワースト5でした!



デザイン会社少ないランキングのうち
高知と島根がロゴ依頼少ないランキングにも
名前を連ねる形となっております。



とはいえですね、
デザイン会社の数だけで見ると
正しい把握ができません。



デザイン会社も少ないが、
そもそもの会社数も少ない、
という可能性もありますので。



そこで、
全会社数中のデザイン会社の割合を
都道府県別に出してみました。



すると。。。



1位:東京都 0.425%
2位:大阪府 0.275%
3位:京都府 0.188%
4位:愛知県 0.151%
5位:石川県 0.144%



なんと石川県が急浮上!



石川県は
デザイン会社の数は全国16位ですが、
デザイン会社の割合で行くと5位!



さすがデザイン都市、
デザインに対する意識が
とても高いと思われます!



京都も7位から3位に
ジャンプアップしますね。



では恐怖のワースト5は。。。



43位:鹿児島県 0.045%
44位:島根県  0.045%
45位:茨城県  0.044%
46位:宮崎県  0.042%
47位:長崎県  0.031%



なんと!
割合としては長崎県が一番低い!
あと関東だと茨城県!
あとやっぱり島根県!



この数字から読み取れるのは



・デザインを頼むときは県外に頼む
(なので商売にならずデザイン会社少ない)
・デザインにみんな興味ない



のいずれかと思われます。。。
切ない!!!あと九州が3県も入ってる!




デザイン業界の市場規模



そもそも自分のいる業界の市場規模を
もう少ししっかり把握しよう、



こう思ったのが
今回の調査のキッカケでした。



御社は
自社の業界の市場規模をご存知ですか?



市場規模が大きければ
プレーヤーがたくさんいても
それなりにやっていけたりします。



プレーヤーが少なくても
そもそも市場規模が小さければ、
当然ビジネスは厳しいわけです。



さて、
デザイン業界の市場規模も
経済産業省の統計に出ております。



【デザイン業界の年間売上高】
2009年 3,870億
2010年 3,259億
2012年 3,930億
2013年 3,490億
2014年 3,240億



2011年は震災の影響なのか、
データが載っておりませんでした。



2012年に増えていますが、
そのあとまた減っています。
2012年に比べて2014年は700億も!



景気全体のせいなのかと思いきや、
こちらのデータを見ると。。。



【全産業の年間売上高】
2009年 1,368兆
2010年 1,386兆
2012年 1,375兆
2013年 1,409兆
2014年 1,448兆



はい、
景気自体は上がっています。



なので、
デザイン業界の市場規模が縮小しているのは
景気のせいではないと言えそうです。



となると、



・価格の低下が横行している
・景気が良いとデザインの仕事は減る



これらのいずれか、
または両方だと考えられます。



後者については特に2012年、
ジャストワンケースとはなりますが、
この年は全産業は落ち、デザイン業界は
上がっているという状況です。



ビジネスがうまく行かなければ
広告などの手を打ちますし、



うまく行っていれば
それほど広告費を必要としない、



こんな傾向があるのかもしれません。



が、
前述のクラウドソーシングなどで
1万円でチラシデザインします、
みたいなことが横行してしまえば、



そりゃ市場が減退するわな、
と思うわけです。



新しい技術に喰われて
市場が減退するならばまだしも、



価格が下がったせいで市場が減退する、
なんていうのは経済全体を見ても
良いことではないはずです。




デザイナーの年収



この統計調査では
デザイナーの年収もデータが出ています。



2009年時点では
デザイナーの平均年収は422万(賞与含む)。



2011年まで微増しますが
2012年に404万まで下がります。



震災の影響かと思いましたが、
2014年には398万まで下がっています。



これもクラウドソーシングの影響が
あると踏んでいます。



しかもこれは平均値。



デザイン業界に限らず
平均年収は中央値ではなく平均値で測りますから、
一部の大企業が釣り上げてしまいます。



つまり、
デザイン業界もご多分に漏れず
実態はもっと低いと推測できます。



ちなみに面白いのが、
45~49歳に限ると平均年収は



男性:488万
女性:552万



と、
男性よりも女性の方が高くなっています。



ちなみにこれらは
我々のようなグラフィックデザインだけではなく
さまざまなデザイナーの年収のデータです。




世界のデザイナーの年収との比較



では、
他の国と日本のデザイナーの年収を
比較するとどうなるのでしょうか?



これも統計が出ています。
しかもこちらはグラフィックデザイナーの
データが出ています。



日本:276万
アメリカ:501万
カナダ:382万
イギリス:403万
ドイツ:382万
オーストラリア:433万
中国:188万
シンガポール:251万
香港:287万



アジアは軒並み安いですね。。。
アジアのデザイナーの地位向上を目指したい。。。



中国ひどいですね。
ただそもそも中国の人の平均年収が
どれくらいかにもよるところかもしれませんが。



そして前述のデザイナーの平均年収の
398万に対してグラフィックデザイナーの
平均年収が276万ということで、



120万以上(月10万以上)の
開きがあるのもとても気になります。



グラフィックデザイナーは
他のデザイナーに比べて母数が多く、
市場原理的にはその分安くなるのでしょう。




どの国がもっともクリエイティブだと思うか?



最後にこんなお話。



もっともクリエイティブな国、
と聞いてどこを想像しますか?



私個人としては北欧なのですが、
世界の人の意識は違いました。



おどろきの結果をご覧ください。



1位:日本 36%
2位:アメリカ 26%
3位:ドイツ 12%
4位:フランス 11%
5位:イギリス 9%
その他:6%



これ、
びっくりしません?



世界の評価は
日本がもっともクリエイティブなんです。
もっと年収上がってもいいな。。。



ちなみに都市別に見ると



1位:東京 30%
2位:ニューヨーク 21%
3位:パリ 15%
4位:ロンドン 8%
5位:ベルリン 7%
6位:ロサンゼルス 6%
6位:サンフランシスコ 6%
その他:7%



アメリカの都市が3つ入っているものの、
東京が堂々の1位です。



なんということでしょう。



これに対して
さらにびっくりするデータがこちら。



【自分自身をクリエイティブだと考えているか?】



全体:39%
アメリカ:52%
イギリス:45%
ドイツ:43%
フランス:36%
日本:19%



調査対象国5カ国中でもっとも低い、
しかも4位のフランスにダブルスコア近い
差をつけられている結果となりました。



おい!日本人!しっかりしろ!



というわけで、
最後は日本人に檄を飛ばす形になりましたが(笑)



それだけ自分たちのビジネスの
果たすべきミッションがあると捉えることにします。



いかがでしたでしょうか。
数字で見るといろいろなことが
まざまざとわかると思います。



ぜひ自社の業界の統計結果を
ざっくりでもいいので見てみてください。



きっと面白い発見がありますよ!







今回はここまでです!





津久井












好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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