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2020年03月06日 デザイン メールマガジン 法則・ノウハウ 【第518回】見えるということとデザインの3つの力

こんにちは。

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz


まだまだコロナ問題は
収束しないようですね。

先ほどのニュースでは
東日本大震災の追悼記念式典も
今年はやらないとなったそうです。

我々は毎年3月からが繁忙期ですが、
やはり例年に比べ少し勢いがない気がします。

ここ何週かメルマガでもお話していますが、
経済を止めてはいけないですね。

今朝のテレビ番組では、
新型コロナウィルスについて
正しい知識を持つ重要性を話していました。

日本人の特長なのか、
人間の特性なのかわかりませんが、

どこの番組も

・行政の対策は正しかったのか
・なぜこんなことになってしまったのか

といった過去の話題にばかりフォーカスしていて、
今の現状で未来に向けてどうしていくべきか、
という点で展開している番組はほとんどない中、

「正しい知識を持てば怖くない」

というメッセージは
一番マトモだと感じました。

何度かお話している通り、
毎年のインフルエンザのほうが死者数は多いし、
交通事故のほうが人は死んでいます。

我が家は子どもが小さいので、
子どもたちに感染するのは少しイヤだな、
と思いましたが、

中国のデータ上では
子どもが感染しても重篤化する確率は
極めて少ないそうで、

ましてや死亡例は
データ上はほとんどないに等しいそうです。

こういう話を聞くと
安心感が違いますよね。

なぜ安心なのでしょうか。

それは「見える」からです。

人間は見えないものを
極端に怖がる性質があります。

ウィルスなんて
もしかしたらその最たるものかも。
あとは幽霊なんかもそうですね。

というわけで本題。
本日はデザインのお話です。

「デザインってそもそも重要なの?」
「商売に何か影響あるの?」

と聞かれると、
私はデザイン会社をやっていますので、

「重要です」

と回答するしかありませんが、
やはりひいき目なしで考えても
デザインはめっちゃ重要であり、

今後その重要性は
さらに増すと考えられます。

今日のお話は、
「じゃあどうして重要なの?」
というそもそもの疑問に対して、

次の3つのお話をしてみたいと思います。

●デザインとは、「可視化」すること
●デザインの能力、特徴
●コーヒーの味の実験


●デザインとは、「可視化」すること

人間は、目の動物と言われています。

脳への情報のほとんどは目から入ると言われており
受け取る情報全体の70%とも90%とも言われています。

これが目の動物と言われるゆえんです。

人間の歴史をひもといてみると、
「見えないものをどうやって見えるようにするか」
が重要なテーマだったと個人的に考えます。

たとえば、

・話している言葉を見えるようにする → 文字
・耳で聞いた音を見えるようにする → 音符や楽譜
・地球や宇宙の法則を見えるようにする → 数学や物理

これらが(可視化されたものが)、
文明や文化を創ったといえます。

他にも肉眼では視認できないものを
見えるようにしたのが顕微鏡の類ですし、

糖度計などは
甘さを可視化できる道具ですね。

空気もちょっと前までは見えませんでしたけど、
今では空気中の酸素や窒素の量は数値化されて
「見える」と言って差し支えないわけです。

福島の原発事故のあとで一躍脚光を浴びた
放射線量を計測するガイガーカウンター。

目に見えず無味無臭の
放射性物質からでる放射線量を
目に見えるようにしたい人が

ガイガーカウンターを
購入したりレンタルしました。

もしウィルスが可視化できるメガネとかが
開発されたらバカ売れしそうですよね。

さて、
これらと同様デザインも


・伝えたいこと
・わかってほしいこと


を見えるようにしたものです。


●デザインの能力、特徴

デザインの能力というか、
特徴は大きく分けて3つあります。

ひとつ目は、

「言語の壁を越えやすい」

ということ。

超簡単にいえば、
この絵を見たらどんな国の人でも
ほとんどが何を表しているかわかります。

こんな雑な絵でもこれが「花」だということは
言葉が通じなくても世界各国の人がわかるわけです。

これがデザインの力のひとつです。

ふたつ目の特徴として、
ひとつ目とも近いのですが、

「言葉で説明できないことができる」

ということがあります。

たとえば、
「らせん」を言葉で説明して見てください。

どうでしょう?難しいですよね。

これがイラストだったらどうでしょうか。
簡単に説明できます。

このように、
言葉で説明することが困難でも、
ときにデザインであれば簡単に
説明できることがあります。

みっつ目の特徴として、

「必ず何かしらのイメージを伝えている」

というものがあります。

これが実は
商業デザインでは最も重要です。

どういうことかというと、

たとえば
はじめて会った人で言葉を交わさなくても、

顔を見れば何となくその人が
どんな人かを「感じる」ように、

人間は必ず、
目にしたものから何かしらの情報を得ています
(その情報が正しいか間違っているかはさておき)。

もうひとつ例を出します。
旅行や出張に行った時の
お土産を考えてみましょう。

きれいな包装がされたお土産なら
工場で大量生産されたものだとわかります。

そこから感じる印象は、
大当たりもないがハズレもない商品=
一定のクオリティが保証されているのである意味安心。

なので、
お客さんやちょっとした知り合いへのお土産は
安全牌であるこういったお土産が選ばれやすいです。

逆に、
パッケージデザインもないような
ビニール袋かなんかに入った漬物だとどうでしょう?
産地の誰かが手作りしたんだろうなとか感じます。

さらに、
すっごい当たりのお土産かもしれないし
大ハズレかもしれないと感じます。

どちらかわからないので、
自分用や親しい人(家族など)用のお土産に
なる傾向が高いです。

大当たりを信じつつも、
外れてもOKの人に渡すのです。

このように、
見た目から何らかの印象を受けてしまう。

これを私は
「デザインの無拒否性」と名づけています。

ポイントは、
見た目から感じた印象が
本当に正しいかどうかではなく

それが合っていようと間違っていようと、
何かしらを「感じてしまう」というところです。
これで商品やサービスの売れ行きが変わったり、
求人募集の応募が変わったりするわけですから。

言葉がわからなくても、
相手に「かわいい」とか「おいしそう」
はたまた「怖い」とか「まずそう」という
イメージを与えられる(与えてしまう)、

これがデザインです。

これはコントロールが非常に難しいですが、
できたときに恐ろしいまでの力を発揮します。


●コーヒーの味の実験

このメルマガでは
何度か登場している話なので
もしかしたら知っているかもですが、

目にしたものが、
人間にある特定のイメージを与えることを
証明する実験結果があります。

アメリカの大学生に、
3つの紙コップに入ったコーヒーを飲ませた実験です。

学生には、
コーヒーの味の飲み比べをしてもらうという名目で、
それぞれ、赤、黄色、緑の紙コップに入った
コーヒーを飲んでもらいます。

しかし、
実は中身のコーヒーは全部同じ。。。

紙コップの色で、
味覚にどのような影響がでるかを調べたのです。

その結果、

・赤い紙コップ・・・もっともおいしいコーヒー
・黄色い紙コップ・・酸味が強いコーヒー
・緑の紙コップ・・・苦みが強いコーヒー

このように感じ、評価する学生が
非常に多かったのです。

目にした紙コップの色でコーヒーの味がかわり、
しかも「苦い」「すっぱい」などの特定のイメージを
感じさせたわけです。

このことからも、
デザインはやはり人間が「感じる印象」に
影響を与えることがわかります。

まだまだ科学的に
すべて証明されきっていませんが、
実は脳の中身を「可視化」できる
fMRIという機械があり、

これが最先端のマーケティングや
ブランディングでは活用されはじめています。

次週は
このアタリのお話をしてみたいと思います。

デザインをないがしろにすると
思わぬ機会損失を生みます。

見ただけで人は何かしらの印象を
感じてしまうわけですから。

テレビで写真が出ているコロナウィルスの形が
ゆるキャラみたいにめっちゃ可愛いかったら
おそらくここまでみんな恐怖を感じないのでは
ないかと勝手に考えています(笑)

 

 

今回はここまでです!


津久井

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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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