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令和7年7月に777回目のコラムを高知県で書いています(出張楽しー!!)。
本日はこのあと大阪に移動します。明日大阪で面接を1件やって帰る予定。
そういえば、明日トランプさんが大阪に来るらしいですね。ワタクシ、都市伝説や陰謀論が好きなんですけども(ちなみに都市伝説と陰謀論は私の中で棲み分けがあります)、万博で事件が起きなければいいなと思います。
というのも、「20世紀少年」という浦沢直樹(YAWARAちゃんとか描いていた作家さん)のマンガで、2025年の大阪万博でローマ教皇が殺されてしまうという描写があるんです。
このマンガは、コ□ナを匂わせる描写も出てきます。私は予言とか予測というより、浦沢直樹は知っていたんじゃないかと都市伝説、陰謀論好きとして考えています。
ちなみに前述したとおり、作中でも現実と同じように2025年に大阪万博が開催されるわけですが、実はこの作品が描かれたときには大阪で万博が開催されることは決まっていなかったんです(怖)。それどころか開催候補地として名乗りあげていたわけでもないんですよ(このマンガの連載期間は1999年〜2006年)。
何なんだこのマンガ。。。
本当は3連休だしもう1泊くらいしたかったんですけど、そういうわけで事件が起こる前にそそくさと東京に帰りたいわけです(笑)。
それと早く帰りたい理由はもうひとつ。選挙がありますからね。
ここから本日の書き出しはちょっと「思想が強くなります」がお許しください(笑)。
このコラムは4月に入る前まで「コロコロニュース」というコーナーを設けていて、コーナーではコ□ナのウソや政治の欺瞞などについても語る「思想の強い」発言をしていました。
日本人には「政治の話を人前でするのはよくない」みたいな風潮がありますよね。「政治と野球の話はするな」みたいな。
私自身もずっとそう思って来ていました。なので、コ□ナ前までは、このコラムでは一切政治的宗教的な発言はしませんでした。
でも、そんなのやっぱり本当にダメだと思うよ。その結果が今の日本だもん。
ただ、4月頭からSNS規制が強まるという話が出て情報入手も困難になりそうだったし、なによりそのコーナーがあるだけで30分から1時間くらい余計にコラムの時間を食うので、5年くらいつづけていたコロコロニュースは3月末で終わらせました(疲れました)。
そんなコロコロニュースですが、選挙前ということでちょっと特別編。選挙について軽く、軽〜くお話します。
私は政治的なスタンスは「右」でも「左」でもなく、「上」と自分を定義づけています。俯瞰して物事を見ないとね。
俯瞰して政治を見ると、結局右も左も行きつく先は同じ「全体主義」なんです。わかりやすくいえば、ファシズムやナチズムと共産主義。どちらも全体のために個人を犠牲にしろという話ですよね。
右とか左って、数学で「100」と「−100」が同じ絶対値を持つようなもんですね。なので「上」が一番。
というわけで、今の左傾化した日本を少し右寄りにバランス取らないとな、と考えています。しかしその勢いが強すぎて右に大ブレするのもちょっと危険。
選挙、みなさん行ってますか?今回も行きますか?ネットでも言われているとおり、本当によく聞くのが「入れたい党がない」です。
なくていいんです。それでも行きましょう。今回の選挙の定義は「誰を当選させるか」ではなく「誰を落選させるか」です。
少なくとも自、公、維、立には入れないほうがいいと私は考えています。なので極論すると、今回に限ってはこれ以外ならどこでもいい。
政府や連立与党が裏金だとか汚いことをやっているから落選させるべき、という論調があります。もちろんそれもそうだと思う。
けど、百歩譲ってそれに目をつむってあげたとしても、日本はもう30年沈んだままです。これだけで自民を落とす理由は十分だと思う。
これ、普通に会社経営で考えてみましょうよ。30年結果出せない社長なんていないんですよ。会社経営ならもっと前にクビになります。経営陣退任です。実力がないんだから、トップを交代してもらいましょう、という話です。
とはいえ、この国を動かしているのは実は政治家じゃなく官僚とメディアなんですけどね。
日本が30年沈んだままなのは、国の舵取りが難しいからじゃないと私は思っています。わざとやっていると思っています。官僚が買収されているから。
だって、東大とか出ているような、あんなに頭が良い人たちの集まりですよ。できないわけないんですよ。世界中が30年沈んだままならわかりますが、ヨソの国はみんな経済成長しているわけです。
経営者がカネがない中、めちゃくちゃ頭を使って会社を伸ばそうとしているのに、頭のいい大学を出た奴らが「財源が〜」っていってカネがないと何もできないんだとしたら、もはや国家公務員の採用基準から見直すべきでしょ。
「官僚が原因なら選挙で政治家選ぶ意味ないじゃん」となりそうですが、やはりそこはそうじゃないんですね。つまり「官僚と戦える政治家」を選んで送り出さないといけないというわけです。
日本は選挙にいかない有権者が5000万人もいると言われています。なので「組織票」が勝ちやすくなってしまいます。この5000万人が「上」になって動いたら、国が変わると思うんだけどなー。
というわけで選挙前にちょっとしたお勉強も含めた動画をどうぞ。
もうね、本当に「国民の声を聴け!!」と叫びたくなりますよね。
というわけで、本日はかなり前置きが長くなりましたが、「お客さまの声を聴け!」というお話をしてみたいと思います(笑)。
お客さまの声を聞くことの重要性1:選ばれている理由を知る
今回の高知出張は、とあるお客さまのさらにお客さまにインタビューをするというお仕事が目的でした。
高知でいつもお世話になっている精肉店さまのお仕事です。三代目の社長は若くて新進気鋭、ブランディングにも非常に関心が高く、いろいろとお仕事をご一緒させていただいています。
昨日はそのお客さまがお肉を卸している焼肉店さんで会食。めちゃくちゃ旨い!私も経営者ですからそれなりにいろいろな焼肉屋さんに行きましたが、もしかしたら過去イチおいしかったかもしれません。
まあそれはいいんですけどね、日中はその精肉店のお客さまに話をお聞きしたんですよ。我々のサービスで「お客さまインタビューブック」というものがあるのですが、これをご依頼いただいてのお仕事というわけです。
第三者である我々がお客さまのお客さまにいろいろとインタビューさせてもらうことで、さまざまなことがわかります。
ここからわかることは、とりも直さずそのお客さまが「選ばれている理由」にほかなりません。また「どうすればもっと選ばれるようになるか」というヒントも盛り沢山です。
たとえば、和歌山の外壁塗装のお客さまは、お客さまインタビューブックを行ったことで、ご依頼いただく方のほとんどがホームページにある「社長のあいさつ」を見て発注を決めていることがわかりました。
詐欺や騙し、強引な営業みたいなものが多い業界と聞きます。おそらく一般の人もそのイメージを持っていると思います(少なくとも私はちょっと持っています)。
だから、信頼できる業者さんと出会いたかったのでしょう。そして「この社長のこのアツいメッセージなら間違いないだろう!」と多くの人が感じてくださったのでしょう。
これ、選ばれる理由ですよね。
私がコンサルしている秩父の携帯スマホ販売店さんは、機種変するときに必要な各種アプリの設定やデータ移行などをサービスで0円で行っています。そのお客さまからしたらこれが一番の「選ばれる理由」だと考えていました(私もそうでした)。
しかし、お客さまにインタビューしてみると、選ばれている理由はそれよりも「接客の良さ」のほうが強く出たのです。
自分たちが「これが選ばれている理由だ!」と思っていても実は違う、なんていうことも本当によくあることなんですね。
昨日の精肉店のお客さまも、インタビューしてみると選ばれる理由がわかりました。
第一は「圧倒的な質」。これは予想通り。でもそれだけじゃなかったんですよね。
また、お客さまがどうやってその精肉店さんを知ったのか、何ていうこともインタビューからわかります。
徹底的にお客さまに向き合えば、まだまだ伸びしろはあるということなんですね。
お客さまの声を聞くことの重要性2:お客さまに響く言葉で表現する
お客さまの声を聞くことの重要性の2つ目は、「聞いたことを表現に使える」ということです。
たとえば、我々の例でいえば、ロゴをご発注いただく前のお客さまの不安として、
- ロゴはほしいけど希望のイメージがない、それでも発注していいものなのか不安
というものが調査からわかりました。
これはお客さまからしたら当たり前の感覚なのかもしれません。「イメージがない」という不安を持たれている方がかなり多かったですから。
しかしながら、我々から見たら完全なる「盲点」でした。「あー、お客さまの発注前の気持ちってこれなんだー、なるほど」と唸りました。同じような不安を持っている人がこんなにいるのか、と驚きました。
で、すかさずこれを「お客さまが響く言葉」で表現し、ホームページに載せるわけです。
- イメージがある方もない方も、安心してご依頼ください。
こういったことを積み上げていくと、依頼が増えるわけです。
過去にはとある自動車修理工場さまのロゴと看板製作を行ったことがあります。そのときもその自動車修理工場さまのお客さまにインタビューを行いました。
その自動車修理工場さまは、ディーラーの下請け仕事が9割でした。ここから脱下請けしたい、なんとか自分たちで仕事を取れるようになりたいということで、1割の「直のお客さま」にインタビューを行ったんですね。
すると、なぜ1割の直のお客さまがその自動車修理工場さんを選んでいるかがわかりました。
それは、品質と価格のバランスがいいことでした。そりゃそうですよね、ディーラーの下請けをやっているんだから、品質はディーラーと同じ。でも直接依頼できるから価格はディーラーより安い。一方、安ければいいわけではないから、カーコンビニ倶楽部的なところに修理を依頼するのは不安がある。
つまり、「ディーラーは高くてイヤだけど、安いフランチャイズのところでやるのは品質が心配でイヤだ」、これがこの自動車修理工場さまが選ばれている理由でした。
そこで、この選ばれている理由を「言葉のデザイン」でキャッチコピー化し、看板に入れたわけです。
- ディーラー品質の修理を、工場直の価格でお届け
これにより、この自動車修理工場さまは直のお客さまの集客が2.5倍になりました。その後、我々がおつくりしたホームページとSEO対策がハマり、第2工場まで建設されました。
このように、お客さまの声の中には、「効くキャッチコピー」のヒントがたくさん潜んでいるわけです。
自分たちにとっては当たり前のこと(つまり価値はないと感じていること)でも、それがお客さまが自分たちを選んでくれる理由の一番だったり、ということが本当によくあります。
できれば、「これ」は社員全員が理解し、説明できるようになるべきでしょう。「これ」というのは、なぜお客さまが選んでくれているかを言語化したものです。
営業マンがこれをお客さんの前で話せるようになったら、めちゃくちゃ強い会社になると思いませんか?
お客さまの声を聞くことの重要性3:選ばれている証拠にする
お客さまに選ばれる理由を知り、それを言葉のデザインでコピー化しただけではまだ足りません。
なぜならそれは、その言葉が「自分たち発信」だからです。裁判で言ったら、原告や被告の主張であり、証拠能力がないわけです。
伝説のマーケッター神田昌典は、言いました。
そのくらい強力だということです。お客さまからいただいた言葉は、証拠としてどんどん公開するべきなのです。
我々は、ロゴをおつくりいただいたお客さまからの感想文をホームページに大量に載せています。その数は、2025年7月時点で2,858件です。
中には手厳しい感想文をいただく場合ももちろんあります。それもすべて載せます。
人間というのは「みんなと同じなら安心」「みんな選んでいるから大丈夫だろう」という心理が働きます。
「バンドワゴン効果」といいますが、選挙なんかもまさにこの効果が大きかったりします。SNSのフォロワーが多い人のいうことは正しい、と思ってしまったりするのもこの効果によるものです。
「バンドワゴン効果」はビジネスのシーンでいえば、
- 累計100万人が利用!
- 月間10万本売れてます!
- 売上ランキング1位
- Amazonベストセラー
- 東証プライム上場企業も多数ご利用!
- 申し込み殺到中!
なんていうふうに使われたりします。
お客さまからいただいた声を載せる、しかも大量に載せるというのはまさにこのバンドワゴン効果ですが、前述のとおり「自分発信」ではないので、証拠能力が超高く、強力なバンドワゴン効果を生むわけですね。
Webマーケティングがここまで発展する前は、さらに証拠能力を高めるため、お客さまに直筆で書いてもらうという手法もありました。Web上でもその直筆の感想文を画像にして載せるなど地道な活動をしている会社もありました。
さて、お客さまの声を聞くことの重要性をお話してきましたが、実は「ブランディング」的な理由だけではなく、もうひとつ重要な理由があります。
いや、正確にはこれもブランディングなんですが、今までお話してきたのはどちらかというと外に向けたブランディングでした。
もうひとつの重要な理由というのは、内側に向けたブランディング、つまり「インナーブランディング」です。
お客さまの声をもらうと、社員のモチベーションが上がります。
私はビジネスには使命感が必要だと思っています。まさに「ミッション」です。
しかし、いくら社長が「使命感を持って仕事に取り組め!」と言っても、やはりこれも「自分発信」なのです。使命感を強制されるって、まさに戦時中に近い感覚。なので、使命感というのは必要だけど社長が強制できるものではないのです。
使命感というのは、仕事を通してお客さまからいただくものです。お客さまが、がんばってくれている社員に対してくださるギフトなんです。
お客さまの声は、使命感の醸成に大きく貢献してくれます。「この仕事をやっていてよかった」と感じる瞬間を社員にたくさん感じさせてくれます。
もっといえば、採用応募にも超効果的です。たくさんのお客さまの声は、
- 「この会社はお客さんに感謝されている会社なんだろうか?それともクレームをもらってばかりだったり、もっといえば詐欺的な会社じゃないだろうか?」
という採用応募者の不安を一発で吹き飛ばしてくれます。
いかがでしょうか、お客さまの声をもっと聞きたくなったのではないでしょうか?
たくさんの「お客さまの声」を集めるのは骨が折れる作業です。しかし、今スタートしなければ「今のまま」です。
まずは、「お客さまインタビューブック」のサービスで、お客さまの声の重要性を「体感」してください。我々がお聞きします。そして、「御社が選ばれる理由」を発見します。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール

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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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