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  • 【第795回】この写真、見てどう感じますか?ー失敗している「言葉の表現」の実例を紹介ー

2025年11月28日 コピーライティング ブランディング メールマガジン 法則・ノウハウ 【第795回】この写真、見てどう感じますか?ー失敗している「言葉の表現」の実例を紹介ー

11月も終わりですね。。。そして来週からは2025年ラストの月。もう何十回も言ったセリフをここで。

「今年も早かった」

このままじゃあっという間に死にますね。急がなきゃ。

というか、歳を重ねて死ねるならまあいいんですけど、50も手前になるとその前に体調悪くて生きていけるのか不安になるときもあります(汗)。

平日の会食がなかなか減らないんです。今週も、昨日を除いて祝日の月曜日も会食が入っていました。

基本的に土日祝には会食を入れないようにしているのですが、今週の月曜日は中学校の同級生がオーストラリアのパースからやってきたもんで。

彼はイギリス人と日本人のハーフなのですが、おばあさんがパースにいた関係で今もパースに住んでいます。

私は彼を社会不適合者だと思っていたのですが(笑、だって40歳手前とかまで定職についてなかったし)、今はしっかりと企業に就職し、その企業が出展するイベントが幕張メッセであったため来日したのでした。

まあ、そうなると彼を含めた男4人、深酒することになっちゃいますよね。早めにスタートして早めに帰ろう、なんて言っていたのに、17時開始で結局23時過ぎまで呑んでいたので、逆に早く開始したのが仇になってしまい、いつもより呑んでしまいました。。。

というどうでもいい話でした。では、本日のお話です。

多くの会社やお店が、自分の会社やお店、商品を表す言葉を持っていない、または持っているとしても間違っていると思うことが多々ありまして。。。

本日は「自社を表現する言葉、ちゃんと考えてつくろうよ」というお話をしたいと思います。

 

イケてない展示会ブースの写真

このコラムでは口が酸っぱくなるほど言っているのですが、

  • とにかく「言葉と画(え)」の両方がめちゃくちゃ重要なんだよ
  • だって、「ブランディング」って「言葉と画(え)」を使ってすることだからね

という話でして、耳にタコかもしれませんが懲りずにまたこの話をしたいわけです。

その中でも今日はどちらかというと「言葉」にフォーカスを当てたいと思います。

冒頭でもお話しましたが、自社を表現する言葉の重要性を軽視している会社は思いのほか多いと感じています。

こちらをご覧ください。

こちらは、冒頭にお話した私の友人です(爆)。

彼は鉄道の検査をする会社に勤めています。今回幕張メッセで行われている「鉄道技術展」に出展するために来日したわけです。

さて、展示会といえば、お金持ちの会社が大きくて派手なブースを出してコンパニオンのおねえちゃんにレッドブルを配らせて「釣る」というイカレたイベントです(偏見)。

その一方で、資金が潤沢ではない企業は小さいブースで隅っこに追いやられながらもこじんまりと、そしてひっそりと活動しています。

大きい企業の大きいブースは、その効果を視覚情報に頼っています(言語的情報ではない)。

  • 大きいくて広い → 大きい会社、有名な会社だろう → だから技術もしっかりしているだろう
  • 大きいくて広い → 大きい会社、有名な会社だろう → 安心できる(騙されない)だろう

などなどです。「デザインの無拒否性©」が働くので、見ただけで多くの人がそのように感じます(無意識に思い込みます)。

これはこれでブランディングとしてはとても重要。なぜなら、

「うちの会社の技術はしっかりしています!」
「うちの会社は騙したりしない安心な会社です!」

と口頭で説明したらどうでしょう?逆に怪しいですよね(笑)。ここ、重要なのですが、

ブランディングにおいては【言葉で伝えてはいけないこと】がある

わけです。このように、「言葉で伝えてはいけないこと」がある場合は、以下の2パターンのどちらか、または両方ができていないといけません。

  • 第三者から言葉で伝えてもらう
  • 見た目からターゲットに【そう感じてもらう】

「第三者から言葉で伝えてもらう」は、主に「お客さまの声」などに代表されるものです。かんたんな話で「おれ、イケメンだから」という人はイタイですよね。でも周りの人が言う分にはいいじゃないですか。平たく言うとそういうことです。

見た目から感じてもらう、が今回の「大手企業が出すブース」です。

しかし、これには少し弱点があります。「メリコの法則」を使って考えてみましょう。これも何度もでていますが、「メリコの法則」は私の師匠の故伊吹卓先生が発案したもので、

  • メ=目立つこと
  • リ=理解できること
  • コ=好感が持てること

の頭文字をとって「メリコの法則」としています。優れたデザインを測るためのフレームワークというやつです。

大きくてきれいで派手なブースは、メリコの法則的には「目立つ」と「好感が持てる」には効果を発揮するでしょう。しかし、「理解できる」に関しては、大きくてきれいなブースにしたとしても効果を発揮するとは限りません。

たとえばその会社、商品の特徴や良さ、メリットみたいなところはやっぱり言葉じゃないと伝えきれないわけです。

 

この友人の会社、実は。。。

大きな会社の大きなブース、小さな会社の小さなブース、どちらもメリコの「リ」を伝えるには、展示会においては言葉が重要になります(もちろんブースの大小に限らず見た目も重要)。

先ほどの私の友人の写真、もう一度見てみましょう。

どうですか?率直にどんなことを感じましたか?

彼をディスっているわけではないのですが(当然彼が悪いわけではなく彼の会社の落ち度なんですけども)、率直に感じたことを挙げてみたいと思います。

  • 小さい会社なんだろうな
  • なんか小さいしパッとしない感じで不安かも
  • 小さい会社だから技術力もあまり高くなさそう
  • 社長が技術者でひとりで開発をがんばっていそう(町工場的)
  • 社員数もせいぜい5人くらいだろうか
  • 小さい会社だから導入したら何かあったときの対応面に問題がありそう
  • レール検測システムってなんだよ、「レールの何かを調べる」しかわからねーよ
  • ブースが小さいからちょっとでも興味持ったら絶対話しかけられるじゃん、イヤだな
  • 話しかけられたくないけど内容を知りたい気もする
  • いったいどんな特徴があるんだ?まあ、知らなくていいか(スルーしよ)
  • この人、そもそも日本語しゃべれんのかよ、英語とかで話しかけられたらこえーよ

という感じでしょうか(Nickゴメン笑)。

さて、冒頭でもお話しましたが、彼はオーストラリアのパースから来ています。会社もパースにあります。「そういえば」、と思いましたよね?

海外から来た企業、しかもアジアではなくオーストラリア、これだけでちょっと印象変わりませんか?

しかも世界中に展開しているので、ぜんぜん「町工場的」ではない(別に町工場がダメなわけじゃないですけども、町工場には町工場のブランディングがある)。

しかしどうでしょう?このブースから、それがわかりますか?少なくとも写真を見る限りではわかりませんよね?

しかも、この技術はどうやらこの会社の特殊な技術で特許も取っているそうです。つまり、ヨソの会社でも扱っている技術ではなく、この会社だけの技術なんです。

それ、このブースから伝わりますか?

さらには、この会社のシステムはJRでも採用されていると聞いたらどう思います?実際に採用されているんですよ。呑み会で直接聞きましたから。

「え?マジで?」と思いましたよね。このブースの印象からイメージしていた会社とはちょっと違いそうですよね?

しかし、それもブースからは伝わらない。

これなんですよ、多くの会社、お店が自分の会社や商品、お店をきちんと言葉で表現することの重要性を理解していないというのは。

こんなの、超絶機会損失ですよね。

 

言葉選びを間違えている例

ブランドとして認知がほぼされていない状態では、画(え)以上に言葉に力を入れないといけません(もちろん画(え)をおろそかにしていいわけではない)。

友人のブースでは、少なくとも以下のことが伝わなければなりません。

  • オーストラリアの企業であること
  • 世界中に展開していること
  • 特許を取っていること
  • JRでも採用されていること
  • 日本語がしゃべれること(爆)←意外と大事

もちろん業界関係者だったら見ただけで理解できることもあるかもしれませんが、わかりやすいに越したことはないのです。

これにちょっと近い話なのですが、私は15年前くらいから「売れない飲食店は店前に店内や店員の様子、料理の様子がわかるタペストリーを置け」と言っています。

人間は「接触せずに内容を把握したい」生き物なんです。特に日本人は。なぜなら売り込まれたくないから。

たとえば私なんかも「この店、どんな感じなのかな?入ってみるの怖いな」と思って入らなかったお店がいくつあることか。

たまにそのあたりの恐怖心がバグった友人が、中の様子のわからない店のドアを片っ端から開けては「また来まーす!」と言って去っていく姿を見かけますが(そういう勇者がいると店の開拓が進んでありがたい)。

とにかく、「その店はどんな店で、私にとってどんなうれしいことがあるのか?」が「人と接触する前に」わからないといけません。

飲食店の場合は少しだけ特殊で、言葉がなくても店内の様子、店員の様子、料理がわかれば入店確率はあがりますが、だからといって言葉が大事ではないわけではありません。「言葉選び」、「表現の仕方」が間違っている飲食店もやっぱり多くあります。

たとえば、「飲食店の言葉」でいうと、私は圧倒的に「メニュー名」に力を入れたほうがいいと思います。

飲食店のメニューの場合、「事実説明型ネーミング(ダメなネーミング)」が圧倒的に多い。「あさりの味噌汁」とか。みんな何の工夫もないメニュー名にしてるんですよね。工夫しちゃいけないという法律でもあるんですかね?(笑)

これが、

  • 知多半島直送 出汁がきいた肉厚大あさりの味噌汁(あさり5個入り)

とかだったらどうです?「あさりの味噌汁」とどちらが飲みたくなります?ちょっと長いですが、ただの「あさりの味噌汁」よりも情報量が多く、「ここでないと飲めないのではないか」と思いませんか?

あと、「意味不明型ネーミング」っていうのもあります。代表的なのが、専門用語が入っちゃってるやつとか。業界人だけがターゲットならいいけどね。

  • シャラン産窒息鴨のロティ

とかいわれると、もはや食べて大丈夫なのかすら不安です。ぐったりした鴨の画(え)しか浮かんできません。

まあ、私が無知なだけで、そういう人はターゲットにしていません、ということならいいんですけども。

言葉選びを間違えているケースには、他にも「食べ放題」なんかもあります。「え?食べ放題ってダメなの?」と思うかもしれません。

先日、TikTokを見ていたら「食べ放題」をめちゃくちゃ推すナレーションが入っている動画を見つけたんです。

しかし、実際の映像はというと、

  • 女性客が多い
  • 料理の種類が豊富

だったんです。これって「食べ放題」なんでしょうか?

女性で「量を食べたい人」っています?もちろんいるでしょうけど、どちらかというと「いろいろなものを食べたい」が本当のニーズじゃないですか?

「食べ放題」といわれて行って、7〜8品くらいしか種類がない店だと萎えませんか?同じものばっかりたくさん食べてもなー、学生じゃねえんだし、みたいな。

「たくさん食べたい」と「いろいろ食べたい」は別モノなんですよね。

このお店は「種類が豊富」という自社の強みを言葉で表現しきれていません。つまり、言葉選びを間違えている=言葉の重要性を理解していないといえます。

これが、

  • 全○○品!いくつでも選び放題食べ放題

だったらどうでしょう?もっとターゲットに響くと思うんだけどなー。

さて、御社は自社や自社の商品を「効果的な言葉」できちんと表現できていますか?

  • そもそも言葉で表現していない
  • 言葉で表現してはいるが、言葉選びを間違えていると思う

という場合は、すぐに私たちにご相談を!

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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