ロゴコラムLogo column
こんにちは。 ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です! https://www.biz-up.biz 新しい事務所に引っ越して およそ3週間。 スタッフのみんなは とてもよろこんでくれていますが、 なぜか自分は妙にそわそわしていました。 まるで親戚の家にでも 連れてこられたときの猫のよう。 でも、 やっとそわそわがなくなってきました。 環境が変わることの影響力って いろいろな意味ですごいと思います。 お客さまや経営者仲間から たくさんの移転祝いをいただきました。 今、 急ピッチでビズアップらしいお返しを 用意しているところでございます。 また、 移転案内も今急いでつくっています。 もう少しお時間をいただきます。 恐縮ですがもうしばらくお待ちくださいませ。 さて、 今日のお話です。 今日は半分自慢話です(笑) ● 先日、 居酒屋のお客さまのメニューを デザインさせていただきました。 お客さまは 横浜市青葉区市が尾にある 豚酒場豚匠さま。 豚肉へのこだわりをとてもお持ちの 豚串の居酒屋さまです。 はっきり言って、 今からご覧いただくメニューを見たら、 豚串が食べたくなるのでご注意ください(笑) 私は近いうちに 豚匠さんにいかなければと感じています。 メニューのコンセプトは 「雑誌のようなメニュー」です。 まずは写真をご覧ください。 こちら → http://bit.ly/2fmF8zk いろいろ話したいことはありますが、 ポイントだけお伝えさせていただきます。 まずは表紙。 雑誌の表紙のようになっています。 そして、 おいしさを感じるのに重要なのが写真です。 おいしさを臨場感をもって感じることを 「シズル感」といいますが、 串ものがもっともシズル感を出せるのは やはり焼いているところ。 豚匠さんは 豚バラはもちろん、尻尾まで 豚のすべてを味わえるお店なのですが、 そんなさまざまな味と歯ごたえを 感じられる豚串たちを焼いているシーンを 使っています。 表紙を開くと お店の写真と大将、女将さんの写真が 出てきます。 そして、 ここは雑誌のように目次になっています。 ここでは、 お店の雰囲気、お店の方々の人柄、 豚肉へのこだわりやお店の想い、 そして「読み物らしさ」を直感的に 感じてもらえるデザインと写真になっています。 ページをめくると豚串たちが出てきます。 一番目立つところで「豚串ベスト3」として 人気の豚串を紹介しています。 これには2つの意味があります。 ひとつは雑誌感を出すため。 もうひとつは お客さまの注文をアシストするため。 メニューに ランキングやおすすめ、 「一番人気!」「名物!」などを載せると その商品の注文数は確実に上がると言われています。 特にはじめて来店されたお客さまは 何を頼めばいいかわからない、 といったことがありますよね。 私なんかは 「一番人気はなんですか?」 「おすすめはなんですか?」 と聞いてしまいますが、 聞けない人もたくさんいます。 そうすると場合によっては 一番味わってほしい自信の商品を 味わわないで帰ってしまう可能性もあります。 お店が 一番PRしたいこと、体験してほしいことを 伝えられずに帰られてしまうかもしれないのです。 選びたいけど迷いたくない、 こんな心理が人間にはありますから、 おすすめや人気を伝えてあげるのは とても大切なことなんですね。 ちなみに 豚匠さんはメニュー名にも 工夫が凝らされています。 たとえば、生ビール。 生中より大きいサイズを 「生大」とするのではなく 「男前」 としています。そして、 「生中の2倍!!男前を見せよう!!」 というキャッチコピーが。 「大きいビールを呑む」=「男らしい」 というイメージは 多くの人にあると思います。 そのイメージをきちんと利用しつつ、 「生中の2倍!!」として 実際にどのくらいの量があるんだろう、 という疑問や不安にきちんと 先回りして答えています。 さらに生中の2.5倍の 「ごっつ男前」もあります。 最後にウラ表紙。 雑誌らしくバーコードや クレジットなどを載せつつも 宴会コースメニューを載せています。 雑誌のウラ表紙は 実際に広告が来ることが多いですよね。 なので ここで宴会の売り込みをしても 「ウラ表紙らしさ」はまったく損なわれません。 ● さて、私たちは 何かのデザイン制作物をつくるとき、 最も重要だとしていることがあります。 それは ★ツールミッション というものです。 そのツールの役割はなんなのか、 ということです。 同じホームページをつくるでも、 ものを販売するのか、 まずは問い合わせしてもらうのか、 採用をメインにしたいのか、 はたまた企業の印象をよくするためなのか、 などなどにより、 どのようなデザインにするべきかは 変わってきます。 ここ、とっても大切です。 多くのデザイナーやデザイン会社は ここを考えずにデザイナーの好きなもの、 「こうしたい」というものをつくってしまう。 これは、 はっきり言ってデザイナーの自己満足です。 そして、 「そうじゃないよ」 「それじゃイヤなんだよ」 と伝えると、 なぜかデザイナーは 「人格否定された」と捉えてしまう。 だからスネたり怒ったりするわけです。 これが デザイナーという人種が 高飛車だったり傲慢だったり気難しい人だと 思われてしまう一番の原因です。 これは、 「みんなで山に行く」というゴール設定に対し、 デザイナーだけ海に行こうとしているようなものです。 一見、 デザイナーのわがままに感じますが、 本当の問題は、 デザイナーが「山に行く」という ゴールを理解していないこと。 ツールミッションは この例で言えば「山に行く」ということを 明確にしてデザイナーに理解してもらうために 必要なわけです。 言うなれば お客さまとの「ゴールの共有」です。 今回のお仕事では 料理がおいしそうだ!と 感じてもらうことはもちろん、 豚肉へのこだわりや大将、女将さんの人柄、 地元への思いを感じてもらうことを 考えてデザインしました。 そしてそれを 自分から興味を持って読みたくなる、 そのために読み物型になっています。 無機質な商品の羅列でもなく、 押し付けがましいメニューでもない、 おいしさと人柄を感じるメニューです。 そして、 飲食店のメニューは写真が命といっても 過言ではありません。 ここは絶対にケチらずプロに頼むべき。 今回の豚匠さんも 我々の手配でしっかりとプロに 撮影をしてもらいました。 メニューに限らず、 写真は強烈なデザインツールです。 場合によっては 写真だけでデザインはほとんど いらない、ということもよくあるほど。 以前のメルマガでも紹介しましたが、 アメリカで8ヶ月間売れなかった家が プロカメラマンの撮影の写真に変えただけで 8日で売れてしまったそうです。 不動産屋さんが撮影した写真では 同じ素材(家)でもイメージが まったく違ったわけですね。 そこには、 家をきれいに見せたり広く見せたり、 そこから幸せな家庭をイメージさせる プロのしかけがいっぱいあります。 いつもメルマガでお話しますが、 デザインは「無拒否性」があります。 見たら必ず何かしらの印象を もってしまう、それは拒否できない。 そして人間は 好きや快楽よりもキライや不快に対して 何倍も敏感に反応するように 脳の構造ができています。 写真やデザインを見て ネガティブな印象を感じさせてしまうと それだけでこちらが意図したアクションを 相手にしてもらうことができなくなります。 それも一瞬で。 といいつつも 先ほどのメニューの写真は私がiPhoneで撮影したので 矛盾することをいうようで恐縮です(苦笑) ● さて、 ここからは僭越ながらさらにどうしたら お店の売上にデザインで貢献できるかを お話させていただきます。 飲食店はもとより、 店舗型のビジネス全般に お役に立てる話かと思います。 そもそも、 メニューのツールミッションは 「入店した人」に対してしか 果たすことはできません。 なので、 「新規来店数を増やす」 ということには効き目が薄いです。 ではどうすればいいか。 もし、 今回撮影した美味しそうな写真や お店の方々の人柄、こだわりが 店に入らずして伝わったらどうでしょう。 入ったことのない飲食店に入るのに 勇気が必要なことってありませんか? 誰かが予約してくれた、 一緒に行く人がすでに行ったことがある、 などを除けば、多かれ少なかれ感じると思います。 人間は キライ、不快に敏感と言いましたが そこには「失敗」も含まれています。 なので、 失敗の確率が少ないチェーン店が 集客に強くなります。 つまり、 居酒屋にしろファミレスにしろ 実はチェーン店のブランディングは ・すごく好き ・とてもハッピー といったポジティブなブランディングではなく ・不快を感じづらい ・失敗の可能性が低い といった ネガティブ排除のブランディングになっています。 これが 食べログなどの口コミサイトが流行る ひとつの(そして大きな)理由です。 であれば、 まずは入店してもらうためには 不快や失敗の可能性が低い、ということを 入店前に理解してもらえればよいわけです。 ですので、 ・どんなこだわりをもって ・どんな人がお店をやっているのか ・どんな料理がおすすめなのか ・美味しそうだ! こういったことを感じてもらうための 大きなタペストリーなどを店頭に掲げてみたら 集客に寄与する可能性が非常に高いです。 そして メニューを見てお客さまにより詳しく 知ってほしい、感じてほしいことを 伝えるわけです。 このように、 ツールごとに段階的に役割を持たせてあげると より効果が高い販促ができるようになります。 1点、注意が必要です。 これもいつもメルマガでお伝えしていますが、 デザインができることは実はここまでです。 あとはお店や商品、サービスの 「商品力」そのものへと役割が移動します。 つまり、 そのお店や商品、サービスのリピーターに なってくれるかどうかは商品力が決めます。 デザインの役割は (この場合はですが)一度体験してもらう。 つづけて体験してもらうのは 商品力の役割になってくるわけです。 だから デザインなどの販促にだけ力を入れるのも 商品力向上にだけ力を入れるのも どちらも片手落ちとなります。 このふたつを両輪で回すことが 大切なんですね。 さて、 ぜひともお近くにお住まいだったり 市が尾に立ち寄った際には豚匠さんに 美味しい豚料理を味わいに行ってください! 豚居酒屋豚匠さま 横浜市青葉区市ヶ尾町1055-18 市ヶ尾カブラキ1F TEL:045-342-7136 営業時間:17:00~0:00 定休日:毎月第一日曜日・年末年始 URL:http://www.tonshou.com/ E-mail:tonshou@tonshou.com 今回はここまでです! 津久井 好評いただいてます。 -------------------------------------- どんなことでもお聞きください!! ★デザイン無料相談フォームはこちら! → http://bit.ly/FOETmu ・お客さまの声 映像版! → http://bit.ly/1zoPxPe ・ビズアップFacebookページ → http://on.fb.me/tat0VW ・代表津久井Facebook → http://on.fb.me/xw0ezH ・ビズアップtwitter → http://bit.ly/xG4wHW -------------------------------------- ※メルマガやビズアップサービスについての お問い合せはこちらまでお気軽にどうぞ。 雑談レベルで構いません! 【連絡先】 ・お電話:03-5876-8656 担当:津久井 受付時間:平日10:00~18:00 ・メール:support@biz-up.biz 津久井宛 24時間メール受付中
投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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