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2009年11月20日 パッケージデザイン メールマガジン 人間の能力 法則・ノウハウ 【第12回】メリコの法則

2012年10月02日掲載開始

 

 

こんにちは!

 

 

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!

 

 

今回は、
デザインを決定する際の「基準」について
1つの指標をご紹介したいと思います。

 

デザインを決定するプロセスは悩ましいものです。

 

多くの人が感覚でデザイン決定を行っています。
デザイナーですら、その傾向があります。

 

結局は「なんとなく」でデザインが決まってしまう、
または、「決められないから保留」となって
そのままズルズル。。。

 

そんな時には、

「メリコの法則」

を活用ください。

 

まったく聞き慣れない言葉で、
「何だそれ??」
と思われたことと思います。

 

説明していきますね。

 

この「メリコの法則」は、
私のデザインの師匠である、
伊吹卓氏の提唱したものです。

 

伊吹卓氏は、
アサヒビールのスーパードライの
パッケージデザインをコンサルティングされた方です。

 

同氏は、デザインのノウハウだけでなく
商品開発や人材教育についてなど、
独自の視点からさまざまなノウハウを産み出しています
(もう80歳近いおじいちゃんです)。

 

●メリコの法則の「メ」は「目立つこと」

デザインは、
その存在を知らせなければ意味がありません。

 

より目立つこと、
例えば、スーパーの売り場で、
商店街の看板の中で目立ち、
その存在を知らせることが重要になります。

 

目立たないデザインは、
それだけで役割を果たしていないと言えます。

 

いくつかのデザイン候補があった場合、
より目立つ案はどれなのか、という視点を持ちましょう。

 

ただし、「出る杭は・・・」とはよく言ったもので、
目立ちすぎると嫌われる可能性もあります。

 

嫌われてでも目立つか、
なるべく多くの人に嫌われずに程よく目立つか、

 

この部分は、大きな話をするとその企業の戦略が
関わってきます。

 

10人中9人に嫌われても、
1人に溺愛されることを戦略として狙うのであれば、
存分に目立つことを意識されるといいと思います。

 

その場合は、高額商品を販売することが
絶対条件といえます。

 

●メリコの法則の「リ」は「理解できること」

 

その商品が、どんな商品なのか、
そのサービスがどんなサービスなのか、
そのお店が何屋さんなのか、

 

これらが理解できることが重要です。

 

これは、
「~~っぽい」
「~~らしい」
という言葉で置き換えられます。

 

例えば、
「オレンジジュースっぽいパッケージ」
「エステっぽいパンフレット」
「焼肉屋さんっぽい店構え」

 

などなど、
直感的に何かわかってもらえる、
ということが重要になります。

 

これをデザインで表すには、主に2つ
・具体的なモチーフを使う
・それを表している色を使う

 

という手法があります。

 

オレンジをモチーフにデザインしたり、
オレンジ色を使ってデザインする、
またはその両方をするとオレンジジュースらしくなる
(話をわかりやすくするためにかなり単純化しています)。

 

当たり前といえば当たり前ですが、
かなり重要です。

 

特に最近では、デザイナーもデザインを依頼する人も
かわったことをやりたがり、
この王道を無視してしまう場合が多いです。

 

しかし、日本人は定番が大好き。

 

ですので、この「理解しやすいかどうか」を
おろそかにするのは、実はとても危険です。

 

●メリコの法則の「コ」は「好感が持てること」

 

「メリコ」の中で一番重要なのが
この「好感が持てること」です。

 

これも当たり前といえば、
という話ではありますが、
では、問題はどうやって「好感度」をはかるか、です。

 

アメリカに、レイモンド・ローイという
有名なデザイナーがいました
(もう亡くなってしまいました)。

 

ローイは、よく知られているところだと

・シェル石油のロゴマーク(貝のロゴ)
・不二家のロゴマーク
・タバコのピースやラッキーストライクのパッケージ
・ナビスコリッツのパッケージ

 

などを手がけた人で、
彼がデザインをすれば売れないものはない、
と言われたくらいのものすごいデザイナーです
(どれも、いまだにマイナーチェンジしかしていません)。

 

当時の彼のデザイン料金は1億円以上です。

 

女性の方などはよくわかると思いますが、
口紅やリップクリームがひねると出てくる
あの構造をつくった人でもあります。

 

実は、伊吹卓氏は、ローイの最後の弟子でした
(伊吹氏自身はデザインはしません)。

 

そして、伊吹卓氏いわく、

ローイは
この「好感が持てるかどうか」を最重要視していた

とのことです。

 

彼の使った手法は、
たくさんのデザイン案の中から、
嫌いなデザインを排除していく方法。

 

ターゲットに対し、
複数あるデザイン案を見せて、
「嫌いなものをすべて排除してください」
とお願いしました。

 

「全部嫌い」

 

と言われれば、すべて捨てて
新しいデザインを作ったのでした。

 

これを、伊吹卓氏はローイ本人から学び
(というか目で盗み)、日本に持ち帰り、
何年か後に「不美人コンテスト」と名付けました。

 

このネーミングは天から降ってきたようだったと、
伊吹卓氏は語っています。

 

奇しくも、
伊吹卓氏がこの手法にネーミングをつけたその日に、
ローイはこの世を去りました。

 

ちょうど、伊吹卓氏がネーミングを思いつき、
ローイに日本から電話をしようとしたときに、
ローイの娘さんから伊吹卓氏に連絡が来たそうです。

 

ちょっと話が脱線しましたが、
それにしても、なんで嫌いなものを排除するのでしょうか?

 

前々号のメルマガをお読みいただいた方は、
おわかりになると思います。

 

「人間は、嫌いなものに1万倍敏感である」

 

伊吹卓氏がこれに気づいたのは、
まさにローイのデザイン手法があったからでした。

 

さて、この「メリコの法則」は
どれも難しいことはありません。

 

ただ、漫然と
「どのデザインにしようか」
「このデザインでいいんだろうか」
と考えるよりも、

 

「メリコ」という考えの軸をもって検討した方が、
スムーズにデザインを決められます。

 

「これは目立つだろうか」
「これは理解しやすいだろうか」
「これは好感が持たれるだろうか」

 

という質問を、自分や周りの人、
できればターゲットに対して行うだけで、
効果的にデザインを決定することができますので、
ぜひ試してみてくださいね。

 

 

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今回は以上です。

・感想
・質問

をお待ちしております!

 

またメールさせていただきます!

 

津久井

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