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2011年10月14日 メールマガジン 所感 【第105回】:スティーブ・ジョブズからのメッセージ

2014年01月20日掲載開始






こんにちは。





ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です。
https://www.biz-up.biz






先週のメルマガでも少し触れましたが、



アップルの創業者、
スティーブ・ジョブズが先日亡くなりました。



いちアップルユーザーでしかない私ですが、
先週も書いたとおり、彼の死には
大きなショックを受けました。



そこで、
過去に読んだ彼にまつわる本や雑誌、
ネットの記事などから触れた彼の情報を通して、
私なりの所感を書きたいな、と考えております。



今週は「所感」でしかないので、
つまらないな、と感じた方は
読み飛ばしてくださいね。




彼の死を受けて多くのメディアが
彼に最大級の賛辞を送っています。



以前、
メルマガでも紹介させていただいた
「サイモン・シネック」の動画
(ゴールデン・サークル)では、



「アップルの製品は世界を変える」



というwhyが、
ユーザーを突き動かすと解説していました。



スティーブ・ジョブズは実際に、
・パーソナルコンピュータの世界
・音楽の世界
・携帯電話の世界



を変えたに等しい功績があると私も思います。



これは間違いなく「偉業」であり、
最大級の賛辞を送られるべき所業であると思います。



しかし、
その反面、彼は「神」であるかのごとき
傲慢さ、身勝手さも持ち合わせていました。



たとえばこの本
「スティーブ・ジョブズ 神の交渉力」
http://amzn.to/pR44Rf




では、
著者はジョブズに何か恨みでもあるのか?
というほど彼の傲慢さ、身勝手さも
余すことなく書いています
(もちろん事実なのでしょうがないのですが)。



彼は一度、
自分が立ち上げた会社である
アップル・コンピュータ
(今は社名はアップルに改名しています)を
追い出されています。



しかも自分が引きぬいてCEOにした
ジョン・スカリーという人物に、です。



ジョブズはアップルが
企業として本格稼働し始めた80年代半ばに、
従業員全員に



「週90時間働け!」



とプリントされたTシャツを配布し、
着させました。



他にも
上場時にアップルのために尽くしてきたスタッフに
ストックオプションを渡さなかったり(汗



などなど
様々な(常識的には)ひどいことがありました。



結果、
スタッフの怒りが噴出、軋轢がMAXに。
見るに見かねたジョン・スカリーが
クビにした、というわけです。



その後、
アップル復帰を許しただけでなく、
破格の条件を出して引き戻してくれた
当時のCEOギル・アメリオを
復帰後なんなく裏切り、アップルから追放します。




話を少し戻して、
ジョブズがクビになってからの
アップルについて考えます。



私が読んだ本や情報の通りの見立てだと、
従業員との軋轢が大きくなりすぎたために
ジョブズが追い出されたのであれば、



ジョブズが去ったあとのアップルは
従業員をさぞかし大事にしたことでしょう。



その結果、
当時のアップル・コンピュータは
経営不振に陥ります。



なんと、
90年代初頭(ジョブズが去って5年やそこいら)には
経営陣は会社を売却することばかり考えていたそうです。



対して、



先に書いたとおり、
人としてひどいことばかり(常識的には)
していたジョブズですが、



「世界を変えるほどの偉業」を成し遂げたのは、
彼が亡くなったあとの世界中の反応を見れば明らかです。



この結果の違いはなんなのでしょう。。。



ここにどんな示唆があるのかと考えた時、
話は飛躍してしまいますが、
自分の経営者としての甘さを感じずにはいられません。



彼をまねて悪どいことをしたほうが良い、
ということではもちろんありませんが、



嫌われるのが怖くて直感に従えないのであれば、
彼のように「狂ったようにすごい」世界を
生み出せないのはもちろんのこと、



この競争社会の中では
経営者ですらいられなくなるでしょう。



私は創業してから5年、
まだまだひよっこですが
それなりの経験をしたつもりです。



しかし、
頭のキレキレ具合で考えると
創業当時の方がキレていたと感じます。



いつのまにか
情や嫌われたくないという思いが自分の中に蔓延し、
「会社ごっこ」を演じていたのかも知れません。



「やりたいこと」
「やるべきだと感じること」



はいくらでもあるのに(もちろん仕事で)やっていない。。。
それが今の自分です。



明日が人生最後の日だとしても、
ジョブズの死を考える前までの私であれば
そのまま死んでいったかも知れません。





ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で
スピーチをした時の動画を、
先週のメルマガでお伝えしました。



そこで最後に出てくる
「Stay hungry,Stay Foolish」
という言葉が好きだと書きましたが、



実は動画の中でもう一つ好きな言葉があります。



「connecting the dots(点を繋げる)」



です。



その時にやっていること(点)が
将来の自分にどのように活きてくるのか、
返ってくるのか、



その時はわからないけど
後で「バチバチッ」と音を立てて
つながるような感覚を私は知っています。



スティーブ・ジョブズは
生まれてすぐに養子に出されました。



しかも、
当初行く予定であった弁護士夫婦が
「女の子が欲しい」と言ったために
直前で今の養父母のところに行くことになりました。



生みの親は、
大学を出ていない養母と高校を出ていない養父に
引き渡すことを拒みつつも、



ジョブズを大学に入れるという条件のもと、養子を成立させました。



したがって、
ジョブズが大学に行くことは
彼の意思とは関係なく、
彼が物心付く前からの決定事項でした。



決して裕福な家庭ではなかったでしょう。
その両親のお金を使って大学に行ったのです。



その大学を中退。



動画の中でジョブズはこう語っています。



「(だから退学を決めたんです。)
 すべてうまくいくと信じることにして。」


「その時は怖かった。
 でも振り返ってみると最良の決断でした。」




乗り越えた恐怖や障害が大きければ大きいほど、
返ってくるギフトは大きい、
これはよくわいれている言葉で
頭ではわかっていました。



過去の自分を振り返ってみると、
そういった大きな決断をした時に、
必要な人が現れたり必要な状況が整い、



しかも
「点」にしか過ぎなかった
過去に乗り越えた大小様々な恐怖や障壁が
音を立てて繋がる、こんな経験が確かにありました。



これが今の自分を作っている。
「connecting the dots(点を繋げる)」です。



では、
今の自分は、恐怖や障害のリスクを自らとって
将来のための「点」を生み出しているのか。
非常に疑問です。



そして、世の中の多くの人
(たとえばジョブズがアップルを
追い出された時のアップルの従業員のような人)は、



人生における
「connecting the dots(点を繋げる)」
の重要性をきちんと理解しているのかも疑問です。




これについては、
作家の内田樹さんという方がツイッター上で
ものすごく良い言葉をつぶやいていました(@levinassien)。



ジョブスはconnecting the dotsという言葉で
「自分がなぜそのdotを選んだのかは事後的にしか知られない」
という卓見を語りました。自分の努力の報酬について
事前開示を要求する者はcreationともinnovationともついに無縁です。



本当にそのとおりだと思います。



リスクを取らない人、結果を出さない人は
そこそこのリターンで我慢するしかないのに、



それ以上のものを求めるから、
しかも事前に求めるから、
そして手に入らないことを人のせいにするから
おかしくなるのです。



多くを求めるなら、
それが手に入るかは事後的にしかわからない、
それがどうなろうと自分で責任を取る、
というリスクをとるべきなんです。



リスクをとらずに(≒他人任せで)
満足行く人生を事前に確定させようとする人は、
スティーブ・ジョブズがアップルで行なってきた
傲慢で身勝手な行為よりもはるかに悪質だと私は思います。



スティーブ・ジョブズは
大きなリスクをとってきたからこそ、
それが傲慢で身勝手な方法であろうと
世界を変えられたのだと思います。



そして、結果的に(事後的に)
世界中の人が彼に感謝の気持ちを伝えずには
いられないほどのwhyを生み出したのです。



さて・・・



彼は自分の死をもって、
最後の「点」をつなげ、
見事な人生を完結させました。



スティーブ・ジョブズの生み出した製品たちが
世界を変えたのは間違いありません。



そして今、
彼の「生き様」は私の頭の中という世界を
変えてくれようとしています。








今回はここまででです。





津久井




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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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