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本日は大阪に来ております。
昨日は、夜、お客さまと会食。その後、弊社が主催していたAIセミナーにご参加くださったお客さま方との懇親会に二次会から参加。
なんか、もう、すごいうれしい時間でしたね、どちらも。
我々が標榜しているのは、「出会いはデジタル、お付き合いはアナログ」です。なので、こうやって直接お会いしたり、お食事をご一緒させていただけるのは、本当に幸せです。
ちなみに昨日の1軒目の会食でご一緒させていただいたのは、株式会社Health FITさま。なんと、登録者19万人超を誇るyoutubeチャンネルを運営されています。
チャンネルはこちら(弊社で作成させていただいたロゴも載せていただいてます)
そう、「超」がつくダイエットのスペシャリスト。私も体重をもう少し落としたいので、動画を拝見してオートミールを食べようかなと考えております。
ちなみにそんな私も素人ながら恐縮ですが、先週1週間はファスティングなるものを行っておりました。「ファスティング」とは「断食」をかっこよく言ったものです(笑)
先々週の土曜日と日曜日は「準備食」ということで、「マゴハヤサシイワ(孫は優しいわ)」と玄米しか食べませんでした。
「マゴハヤサシイワ」は
マ:豆類
ゴ:ごま
ハ:発酵食品
ヤ:野菜
サ:魚
シ:しいたけなどのきのこ類
イ:イモ類
ワ:わかめなどの海藻類
で、月曜日から木曜日の夜まで、酵素ドリンクと水のみで食事は一切なし(3日と3分の2食抜き)。木曜日の夜から「スッキリ大根」なる、だし汁で大根を煮て梅干しを入れたものを食しました。
さらには金曜日と土曜日も回復食として「マゴハヤサシイワ」の魚抜きと玄米のおかゆをいただきました。
ちなみに土曜日の朝からサッカー(11人制フルコート)があったんです。
断食明けで食事もあまり取っていないし、なにせ動物性タンパク質は準備食(魚を食べた)をのぞく7日間、一切取っていませんでしたから、本当にサッカーなんかできるのだろうかと思って半信半疑でサッカー場に向かったのですが、逆に体がキレてました。2時間がっつりやってもまったく問題ないどころか、いつもより調子がよかった。不思議なもんです。
いずれにしても、ダイエットにご興味ある方は株式会社Health FITさまをご紹介できますので、いつでもご連絡ください!
さて本日のコラムは、先週、先々週と引き続いて、「能力」の話です。
先週、先々週のおさらい
まずは先週と先々週のおさらいから。
先々週のお話をまとめると、
- 能力とスキルは違う
- スキルは人から教わって身につけられるもの
- 能力は教えられない(教えたらバカになってしまう)
- 人の能力開発と経営にはある種の矛盾がある
でした。詳しくは
【第831回】人は教えるとバカになる −「スキル」と「能力」の違い−
をご覧ください。
そして先週は、能力は、大きなカテゴリとして、発見できているだけで9個あるとお伝えしました。以下のような能力でした。
- 能力を育てる能力(メタ能力)
- 自分に勝つ力
- 考える力(地頭)
- 感じる力
- 伝える力
- 実行力
- 仕事を進める力
- 人を動かす力
- 決断する力
【能力を育てる能力(メタ能力)】
能力は教えられず、経験(環境)を通してしか蓄積されない。その「経験からどれだけ吸収できるか」自体を左右する、土台中の土台となる能力。
誰かに、何かに勝とうとするなら、まず自分に勝たなければならない。目標達成の成否を分けるメンタルの推進力。
知識の量ではなく、知識を扱う頭の使い方そのもの。同じ情報を渡されても、そこから何を読み取り、どう組み立て、どこまで先回りできるかは人によってまったく違う。
言葉になる前の情報を本能で受け取り、見極め、答えを出す力。「考えるな、感じろ」の能力群で、伊吹先生の研究では名経営者はすべからくこの力を持つ。感じる(受け取る)→考える(処理する)→伝える(言葉で出す)の入り口にあたる。
アナログ(経験・本能でつかんだもの)をデジタル(言葉)に変換し、相手に届ける力。名選手が名監督になれるかどうかを分ける。
「百見は一験にしかず」——行動して「験(し)る」ことでしか能力は蓄積されない。その経験の量と速さを決める、能力収得の入り口。
結果をブラさずに物事を効率よく遂行する力。「プロは質を落とさずに手を抜く」を正しく実行できるかどうか。
人が動く理由——畏怖・魅力・信頼・好意——などをつくる力。地位や理屈ではなく、その人自身に対して人が動く。
情報が揃わない中でも決め、決めたことを正解にしていく経営者側の力。始める決断と、やめる決断。
で、先週はこのうちの
- 能力を育てる能力(メタ能力):4個
- 自分の勝つ力:10個
について解説しました。
【第832回】「能力一覧」(1)−根性も負けず嫌いも実は能力だった−
それでは今週も、他の能力について見てみましょう。
考える力(地頭)
知識の量ではなく、知識を扱う頭の使い方そのもの。同じ情報を渡されても、そこから何を読み取り、どう組み立て、どこまで先回りできるかは人によってまったく違う。
全体とその構成を捉える力
物事を体系的に捉え、上位概念・下位概念の抽象度レベル分けができる力。仕事では優先順位付けに直結する。
物事を体系的に捉える力というのは、たとえば、
- タマは三毛猫です
- 三毛猫は猫です
- 猫はネコ科です
- ネコ科は哺乳類です
- 哺乳類は動物です
- 動物は生物です
みたいなことがわかるということです。わかります?
この例だと「当たり前やん」となりそうですが、これが仕事になるとどういうわけか体系的に考えられず、枝葉末節に囚われてしまったり優先順位がつかなくなっちゃう人がいるんですね。「なんで今そんなことしてるん?」的な。
漫画家の江川達也さん(まじかるタルるートくんなどが代表作)が、「東京大学物語」という作品の中で書かれていたことが、とても印象的でした。
- 社会に出て使いもしない微分積分や歴史の出来事などを、なんで勉強する必要があるのか?それは、学校の勉強とは物事を体系的に捉える訓練だからだ。
たしかこんなようなこと。唸りました。まさに、と思いました。このことからも、やはりこの能力は学生時代の勉強が物を言いそうです。
つまり、学校の勉強は、学んでいることが全体の中においてのどんな部分でどんな意味があるのか、そういう体系化ができるようになるということです。
学んでいることそのものよりも、全体と部分を捉える力を養っているんだと。
文章や状況を読み解き、そこから答えを導く力。数学の文章題が実は「国語の問題」であるように、読み解いて筋道を立てる力。
これは文字通り、「物事を論理的に考える能力」です。
「論理的」というのがちょっと抽象的ですが、考え方に筋が通っていたり一貫していることだったり、逆にある事柄からその一貫性を見出したりとかと言い換えられそう。まだちょっと抽象的だけど。。。
これ、ニアリーイコール「国語力」でもあるんですよね。まあ、「国語力」だと相手の感情を読み解く力とか(小説など)も入ってくるので、国語力のひとつ(下位概念)でしょうかね。
説明書きにもありますが、子どもが算数の問題を解けないのは、算数がわからないのではなく国語力がないから、ということが往々にしてあります。
みんな、計算ドリルなら解けるんです。つまり、計算の方法がわからないのではない。文章題の意味がわからないんです。だから「国語力」。
つまり、論理的思考能力は国語力によるところが大きいです。なので、文章をたくさん読んだことがある人などはこの能力を有している可能性が高い。
あと、個人的には子どものころに「口ゲンカ」を友だちと良くしていた人も、論理的思考能力が高い気がする。
どうすれば一貫性を持って相手を口だけでやり込められるかを考えるわけなので。「負けず嫌い」という能力があることが前提になりますが、口ゲンカは論理的思考能力を高めると思う。
私は小学校から高校まで、教科書以外の本をほとんど読みませんでしたから、どちらかというと口ゲンカ派かもしれません。イヤなヤツ(笑)。
「1を言ったら10理解できるかどうか」という能力。上の2つの能力を土台とする。低い人にはマニュアルと仕組みが必要で、それを整えれば活躍できるかは会社次第。
ご自身の部下やまわりには、以下のような2種類のタイプの人がいると感じませんか?
- 1から10まで言わないと仕事ができない人
- 1言ったら10理解して行動できる人
前者は自分で考えて仕事をするということができません。一言一句間違えないようなマニュアルがないと、仕事にならない人です。
対して、後者はゴールを明確にしてさえあげれば、足りない情報を自分で集めたり優先順位を自分でつけたりして臨機応変に仕事を完了させます。場合によってはゴールを明確にする必要すらないです(自分でゴール設定できる)。
つまり、「1から10まで言わないと仕事ができない人」は曖昧さ耐性が低く、「1言ったら10理解して行動できる人」は曖昧さ耐性が高い、ということになります。
曖昧さ耐性が高い人と低い人の違いは、「質問」に出ると考えています。
たとえば、スーパーにお使いを頼むとしましょう。ネギを買ってきてもらおうと。
曖昧さ耐性が低い人は、根掘り葉掘り聞きます。「そのネギはどんなネギか?どこ産か?何という種類のネギか?長ネギ?白ネギ?わけぎ?九条ねぎ?いくらのネギを買えばいいか?」などなど。
曖昧さ耐性は「どの抽象度で理解できるか」ということなので、曖昧さ耐性が低い人は抽象度が低く、より具体的な質問をして答えを引き出そうとします。
逆に抽象度が高い人の質問は、「そのネギは何の料理に使うのか?」を質問します。言い換えるなら「なぜネギが必要なのか?」を質問するわけです。
それをベースに考えれば、こまごまとした質問をしなくても目的(この場合、料理に合うネギを買って帰る)を達成できることがほとんどです。
これも、おそらくではありますが勉強を通して身につけるべきだった能力。ゲシュタルト能力の一種だと思う。
ちなみに、説明がうまい人と下手な人の違いを紹介した動画をご紹介。ちょうど曖昧さ耐性の高い人と低い人の違いを説明するうえでもわかりやすい。
@baitono.akun ♬ オリジナル楽曲 - ばいとのえいくん - ばいとのえいくん
「これは数学の問題だ」「答えは教科書にあるはずだ」といった思い込み・隠れた前提を疑える力。論理を正しく積む力とは別物で、積みはじめる前の土台を疑う側の力。
先ほどもお伝えしましたが、算数の文章題が解けないのは、算数が苦手だからではなく国語が苦手だからです。
でもみんな、算数の授業で問題を出されるもんだから、「わたしは算数が苦手なんだ!」と思い込んでしまいます。
ここで、「わたしは本当に算数が苦手だから問題が解けないのだろうか?」と前提を疑うことができる人が、考える力がある人、中でも「疑う力」がある人です。
この力がある人は、ある仕事を任せられたとき、「本当にそのやり方が最短なんだろうか?」と疑い、より良いやり方を見つけようとします。
競合他社と価格競争になったとき、「本当に価格で勝負するしかないのだろうか?」と疑い、他社とは違うプレゼンを考えようとしたりします。
つまり、クリエイティブな人とは、疑う力を持っている人ともいえます。
これを「クリティカルシンキング」と言ったりします。
もっとも、「疑う力」は能力ですが、「クリティカルシンキング」はテクニックです。学ぶことができます。
つまり、この能力はある程度テクニックでカバーできると考えます。グロービスというビジネススクールにいくと勉強できます。週20時間くらい勉強しろって言われますけどね(汗)。
感じる力
言葉になる前の情報を本能で受け取り、見極め、答えを出す力。「考えるな、感じろ」の能力群で、伊吹先生の研究では名経営者はすべからくこの力を持つ。感じる(受け取る)→考える(処理する)→伝える(言葉で出す)の入り口にあたる。
眼力・着眼力・目利き力
観察して物事を見極めたり法則性や新しい何かを発見する力。お客さまの顔つきや佇まいから好みを「感じる」など、言葉での伝達以上の情報を得る力。伊吹先生の「着眼法」に通じる。
ワタクシ、この能力にはちと自信があります。まあ、仕事柄というのもあるのでしょうけれど。
たとえば、このデザインだと見た人がどう感じるかとか、このお客さまはきっとこういうデザインが好きだろうな、とか、そういうのがある程度わかります。
もうだいぶ前ですが、ロゴの提案で苦戦しているディレクターから相談を受けたときに真っ先にすることは、提出したデザインを見ること。
当たり前っちゃ当たり前なのですが、ディレクター側は意外とその当たり前に気付いておらず、どんなお客さまか、どんなことで苦戦しているかの説明はあるのに、デザインを見せずに口頭だけで相談してくるんです。
なので、必ずデザインを見せろと言います。見るとわかるんですよ、なんでうまく行っていないか。
コンサルのお仕事をご依頼されたときも、必ず現場を見ます。現場を見るとわかること、気づくことって本当に多いです。
この能力がどうやって身についたかは、ちょっとわかりません。でも、観察は最強の勉強だと思っているので、観察によって身につけた能力なのかもしれません。
私がブランディングなどについて世に語られている理論の上をなぞるようなことをあまりしないのは、性格的に人のものを真似したくないのもありますが、教科書を読むより観察するほうを選んでいるからです。
蓄積された経験が、理屈を介さず一瞬で答えを返してくる力。当てずっぽうではなく、験(し)った量に比例して精度が上がる。直感が出した答えを採用するのは「決める力」の仕事で、そこは別の能力。
ワタクシ、直感にも自信があるほうです。
しかしながら、どんどん鈍っている気もする。一番直感が働いていたのは、起業前後ですかね。当時は本当に頭がキレていたなと思います。
もちろん、直感を外すこともあります。大きな決断を直感だけで決める自信がないことで、結果、失敗したこともあります。直感を信じきれず、決断できないこともあります。
そういった経験から、今では「直感だけで判断する」ことに恐怖心があるのかもしれません。
「あの件はどうだった?」「過去にあんなこともあったな」とか、余計な情報(ノイズ)が入ってしまい、純粋に直感のみで判断するというケースが減ってきている。
その結果、昔に比べて直感が鈍っているのかもしれません。
直感はどうやったら身につくのでしょうか?これは非常に難しい。ややもすれば、若干スピリチュアルっぽいし。
ただ、上記にあるように、どれだけのことを験(し)っているかは重要かもしれません。
私は「知る」と「験(し)る」を使い分けていて、直感に限らず、すべての能力は験(し)ることで開花すると思っているのですが、直感もまさにそう。
どうやったら身につくかと言われても、それ以外に説明のしようがないな。。。
伝える力
アナログ(経験・本能でつかんだもの)をデジタル(言葉)に変換し、相手に届ける力。名選手が名監督になれるかどうかを分ける。
自分の経験や観察からくるものを言語化して人に伝える能力。結果を出す人でもこの能力がないと長嶋茂雄のようになる。
自分の気持ち、やってほしいこと、部下への指示、主張など、なんでもいいのですが、「言葉に置き換える能力」が言語化能力です。
言語化能力は、アナログ→デジタル変換そのものです。経験や直感といった、まだ言葉になっていないものを言葉に置き換える。この段階では相手すらいなくて構いません。
長嶋茂雄は天才だったでしょう。しかし名監督かと言われると、もちろん日本一など実績はあれど、う〜んどうでしょう?
プロ野球の名監督は?と聞かれて、「長嶋茂雄」と答える人は、おそらく少ないと思います。
よく言われていましたが、「長嶋茂雄は天才すぎて何を言っているかわからない」という評価の人でした。感覚派とやんわりと表現する人もいましたが、言語化能力が足りなかったのだと思います。
なので指導は擬音が多かったようですね。「ズバっ!」とか「ギュッ!」とか。
「わかりやすさとは何か」を理解していることが前提の、内容を設計する力。相手の知識量に合わせて構成や表現を選べる。
言語化能力が「変換する力」だとすると、「わかりやすく伝える能力」は「設計の力」と言えそうです。
「伝える」とあるとおり、言語化能力との一番の違いは「相手がいること」。
「わかりやすさ」とは、「相手がどう受け取るか、どう感じるか」を考えて、どういう言葉で伝えるかを「設計」することで生まれます。
相手の理解力に依存しません。どんな相手でも、わかりやすく伝えます。相手に合わせて、わかりやすく伝えます。
よくいるんですよね、何を言っているかわからない人。こういう人は、ほぼほぼ「相手の理解力に依存している」人です。
相手が頭が良ければ、「あ、きっとこの人はこういうことが言いたいんだろうな」と勝手に理解してくれ、それによりコミュニケーションが成立します。
子どもと会話していると、よくあるじゃないですか。「えーっとね、〇〇ちゃんがね」と子どもが話しかけてくるけど、こちらは「〇〇ちゃん」を知らない、みたいなこと。
でも大人だから、「きっとそういう友だちがいるんだろうな」と理解してあげて話を聞きます。聞き手の理解がなければ話が通じないわけで、相手の理解力に依存している状態。
これが、「わかりやすく伝える能力」がついてくると、「えーっとね、〇〇ちゃんっていうお友だちがいるんだけどね」と、相手が〇〇ちゃんを知らないこと、そのまま話すと聞き手が「??」となってしまうことを理解し、そういう友だちがいるという前提合わせをするようになります。
なお、この能力が必要なのは、相手に口頭で説明するシーンだけではありません。メールを書く、指示書を書くなどでも、この能力は必要です。話す・書く・資料をつくるなど媒体を問わない力がこれです。
もっといえば、言葉に限った話とも限りません。画(え)を使ったほうが相手に伝わるということは、よくあることです。図や表で表現するのはそのためです。
わかりやすく伝える能力は、これらすべてを含む、いわば「表現力」とも言い換えられるわけです。
なお、うちの会社は、社員一人ひとりがお客さまにとっての「表現代理人」ですから、相手の理解力に依存した話し方をしている人は、めっちゃ怒られます。
わかりやすく話す力や、相手を引き込むように話す力。何を話すか(わかりやすい、面白いなど)やどう話すか(声が聞きやすいなど)など多岐にわたる。話術ではない。能力。
「わかりやすく伝える能力」とは違い、話力は、口頭・ライブ限定での力です。
声、間、テンポ、抑揚、場の空気を読んで乗せる、脱線して戻る。同じ原稿を渡しても、聞かせられる人と聞かせられない人が分かれる。
その差の部分です。落語家や漫才師が持っている力で、内容の設計とは独立に存在します。だから同じネタでも演者で面白さが変わるわけです。
「話術」は「術」とあるとおりテクニックです。それである程度補える部分もあると思いますが、「話力」はその向こう側の力というイメージ。
「声」なんて、能力以外の何物でもないですよね。ギフテッドですよね。
「なんかしらんけど、この人の話は心地良いな〜」
「なんでかわからんけど、この人の話は聞いてまうな〜」
みたいな人、話力を持っている人です。
話力がない人は、「相手がどう感じているか?」よりも「自分がきちんとしゃべれているか?」に意識がいってしまっています。
簡単にいえば、自分のことしか気にしていない、ある種のナルシストちゃんなわけです。
なので、こういう人は、すぐに「それ」とか「あれ」とかの指示代名詞を多用したりします。しかも「それ」とか「あれ」が何を指しているのかが分かりづらい。
なんでこんな「凡ミス」をするかというと、自分のことしか考えていないから。なので、相手にとってわかりづらいことに気づかず、自分が理解しているからと無意識でスルーしてしまうわけです。
先日も、オンラインでとある講習を受けていました。講師は2名いたのですが、その2名の話力には雲泥の差がありました。
なんでこんなことが起こるんだろうと不思議だったのですが、そこで気づいたのが上記のようなことだったわけです。
話力がある講師は、我々がきちんと理解していそうか、話に集中していそうか、引き込めているか、といった機微を見逃さず、リアルタイムでチューニングしながら話していました。
一方、話力がない講師は、我々のリアクションに無頓着でした。一生懸命やってはいるんです。でもわかりづらいし、聞き苦しいわけです。
その講師は何に一生懸命になっていたかというと、「自分がうまくしゃべれているか?」でした。自分にしか意識がいっていない。
「これも能力だな」と感じ、「話力」という新しい能力の発見に至ったというわけです。
言葉に限らず、絵・音・身振り・デザイン・演出も含めて、相手の心を動かすアウトプットの力。このコラムによく出る「感じる言葉®」はその言葉版。受け取る側の「感じる力」と対をなす。
これ、我々がやっている仕事そのものと言い換えてもいいわけです。我々はまさに「見た人、聞いた人に狙ったとおりの何らかを感じさせる」ということを生業としています。
もうちょっと違った言い方をすると、「相手の感じるをコントロールする仕事」ともいえます。
どういう服装で商談にいけば「クリエイティブな会社の人っぽい」と感じてもらえるかとかもよく考えます。
何を、どういう言葉で、どういうテンションで伝えれば、相手が自分を好きになってくれたり信用してくれたりするかを考えながら話したりすることもよくあります。
私の友人経営者は、「相手を威嚇できる車がほしかった」と言っていました。その「威嚇車」に乗っているときに教えてくれました(笑)。
まあ、これだけ聞くとちょっと問題人物っぽい発言です(笑)。
でもどうすれば相手が威嚇されるか、ビビるか、つまり「そのように感じるか」を理解している。
しかも「どの車に乗れば達成できるか」ということも理解していますから、感じさせる力があると考えられます。
実行力
「百見は一験にしかず」——行動して「験(し)る」ことでしか能力は蓄積されない。その経験の量と速さを決める、能力収得の入り口。
すぐに行動に移す力。とりあえずでもいいからやってみる力。ノウハウコレクターにならず、良いと聞いたら即実践する。
経営者って、わりとこれが備わっているので、実践力(行動力)がないという状態そのものにあまりピンと来ないんですが、たしかにやればいいのにうだうだしているヤツいますよね。
せっかく学んだのに実践しないの人、いわばノウハウコレクターみたいな人って本当にもったいない。
しかも、さらにこじらした人だと「学ぶのも面倒だし、学んだら実践しないといけないから学ばない」みたいなヤツまでいますからね。
日本人は特にこの能力がない人が多いですね。起業家が少ないことにも関係していると思う。
失敗が怖いんでしょうね。失敗を許さない風潮も日本は特にありそうだし。
やっぱり幼少期に「とりあえずやってごらん」といってチャレンジを許容してもらえていたかは、この能力を育むうえで大切だと思う。
「あれしちゃ危ないからダメ」「これしちゃ汚れるからダメ」とか、子どもに対してすぐに「ダメ」っていう親、いるじゃないですか。
こういう親に育てられちゃうと、実践力って身につきづらいと思うんですよねー。
着手と完了が早いこと。実践力が「やるかどうか」なら、スピード感は「どれだけ早くやるか」。
スピード感がない人、経営者からしたらイライラしますよね。
「スピード感」という能力がない人は、「スピードが遅い」ことが問題なのではないと考えています。
「スピード感」という能力がない人は、自分のペースでは遅すぎるということに気づけていないということに、その問題の根本があります。自分がスピード感がないと思ってないわけです。
また、締め切りの重要性にも気づいていません。15分で終わる仕事を3日後に完了報告してくる(しかもそういう人に限って、お願いした仕事が間違っている)とか。
なので、私はそういう人にはなるべく「これは15分で終わる仕事だから」という基準値を与えたりします。まあ、それでもなかなかスピード感は改善されないですけどね。だから「能力(人から教われない)」なわけですけどね。
大阪人に代表されるような能力。ビズアップの社内も、業績が良い社員は度胸がある。恥をかきにいける力でもあり、恥を乗り越えるたびに自尊心が強くなる→さらに度胸がつく。
上記に書いたとおり、ビズアップの中でも業績の良い社員は、お客さまに対して物怖じせずに言うべきことをしっかり言う傾向にあります。
逆に、あまり業績が良くない社員は、言いづらいことを言わずに帰ってきたり、きちんとクロージングしなかったりします。
私の近くで仕事をしてパフォーマンスが落ちない社員は、やはり度胸がある人です。
度胸がない人は、わたしと仕事をするとパフォーマンスを落とします。萎縮しているんだと思います。そんなに怖いかな(笑)。ちなみに、度胸がある社員からは、私は「優しい」と言われます。
ヤンキーとかって、やっぱり度胸がある人が多いじゃないですか。なので、ここに「考える力(地頭)」まで備わっていると、カンタンに大きな会社を経営できちゃったりします。元ヤン社長のできあがりです。
この能力、ことを成すうえで私はかなり大切な能力だと考えています。私もそんなに度胸があるほうではないですけども。。。
というわけで、相変わらず長い。そんな「能力シリーズ」も次回で最終回です。次回もお楽しみに(ちなみに来週のこの時間は北海道にいますわ)。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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