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Logo column

2026年10月23日 お客さま事例 公開する 80年の歴史を新たな一歩へ。KOKONOE株式会社さまが全員で描いた社名とロゴの物語

KOKONOE株式会社 / 代表取締役 / 𠮷村 岳史さま

創業80年を迎える食品メーカー、KOKONOE株式会社さま(旧・九重化成株式会社さま)。
事業のほぼすべてが他社からのOEMであり、粉末を粒状に加工する「造粒」を専門としています。他社では対応が難しい依頼にも技術力で応え、確かな信頼を積み重ねてこられました。

代表取締役の𠮷村さまは、「企業は従業員のためにある」という信念のもと、従業員とそのご家族の幸せを第一に考える経営を実践されています。今年の社名変更とロゴ刷新も、従業員全員が参加して社名を決めるという、同社らしい歩み方で実現しました。

今回は、KOKONOE株式会社の代表取締役である𠮷村さまに、事業への想い、ロゴ制作の裏側、そして今後の展望についてお話を伺いました。

目次
    1. 従業員の幸せを第一に考える「造粒のプロフェッショナル」
    2. 80周年を機に全員で選んだ新社名とロゴ刷新への歩み
    3. 大まかなイメージから思いもよらないデザインに。驚きとともに即決定へ
    4. 新しいロゴがもたらしたポジティブな変化
    5. 光る門から名刺まで、話題を広げるロゴの活躍
    6. 造粒の枠を超えた未来へ向かう、全員参加の会社づくり
    7. ロゴ制作を検討している企業へのアドバイス

従業員の幸せを第一に考える「造粒のプロフェッショナル」

――御社の事業内容や具体的な取り組みについてお聞かせください。

弊社は今年でちょうど80周年を迎える食品メーカーです。事業のほぼすべてが他社さまからのOEMであり、食品の造粒加工を行っています。
粉を粒にする造粒の工場と小分けの工場の2つを持っており、基本的にはこのOEMがメインの事業です。

――同業他社にはない特色や強みを教えてください。

弊社の特色は、粉を粒にする「造粒」の技術力にあります。その中には、他社さまでは対応が難しい案件も少なくありません。
そうしたご相談をお受けして、なんとか形にしていくところが弊社の役割だと考えています。まずはご相談をいただき、研究室で試作を重ねながら、お客さまと一緒に作り上げていくような形ですね。

――お仕事の中で特に大切にしている想いや、企業理念について教えてください。

これは個人的な考えでもあるのですが、「企業は従業員のためにある」と考えています。従業員と、そのご家族の幸せをつくるためにはどうするべきか。そこを常に理念に掲げて経営しています。

事業において特定のこだわりに縛られるのではなく、時代に合わせて柔軟に変化していけばいいと思っています。

――その想いを持つに至った背景に、原体験はあったのでしょうか。

代表になる前から感じていたことですが、会社は人がいないとどうにもなりません。どれだけ機械やシステムがあっても、人がいなければ成り立たない。そのことを常に実感していました。

ですから、自分が経営する立場になったら、そこを重点的にやろうと考えていたんです。
みんなが喜ぶような会社になれば、人も集まってきますし、いい人材も入ってくる。そうすれば会社もさらに良くなっていく。プラスしかないと思っています。

80周年を機に全員で選んだ新社名とロゴ刷新への歩み

――今回、ロゴを制作しようと思われたきっかけを教えてください。

今年で80周年を迎えるということと、この4月に社名を変更することになったのが大きなきっかけです。それを機に、ロゴもすべて一新しようということになりました。

もともとは「九重化成」という名前で事業をしていました。ただ、この「化成」という言葉が工業系でよく使われるため、お客さまから工業系の会社だと誤解を受けることが多く、食品会社だという印象がなかなか伝わりにくかったんです。
そこで、これを機に社名を変えようという話になりました。

実はこれは突然出た話ではなく、先代の社長の頃からの想いでもありました。以前から社名を変えたいという構想を聞いていましたので、私が社長になったタイミングで、いよいよ実行しようと決めたんです。

――新しい社名は、どのように決められたのですか。

この「KOKONOE」という社名は、実は従業員全員で考えて決めました。まず変えたい名前の候補を全員から募集し、そこから投票で絞っていったんです。

最初は120個ほどの候補が集まりました。そこから全員で7、8回と投票を重ね、最終的に過半数以上の票が集まったものが、今回の「KOKONOE」という名前です。
せっかくなら、大多数の人が納得できる名前にしようという想いがありました。ちなみに、私の出した案は見事に却下されてしまいましたね(笑)。

この名前を考えて応募してくれたのは3名だったのですが、その3名には社名決定の賞金もお出ししました。一人で30も40も候補を出してくれた社員もいて、みんな熱心に参加してくれました。

――数あるデザイン会社の中から、ビズアップを選んでいただいた理由を教えてください。

きっかけは、担当者がインターネットで見つけてくれたことでした。新しいロゴを作るにあたり、「そもそも他社さまはどういうことに注意して、どんな想いをこめて作るものなのだろう」とリサーチしていた際に行き着いたのが、ビズアップさんのコラムだったそうです。

その記事を私も読ませていただく中で、この会社にお願いするのがいいのではないかと考えるようになりました。

――ホームページをご覧になって、印象に残ったことはありますか。

料金プランが明示されていたのが良かったですね。これぐらいの費用で、こういうプラン内容で、こういうものが含まれている、というのがはっきり示されていました。
そのため、担当者が私に「ここの会社に頼みたいと思います」と提案してくれる際も、非常にプレゼンしやすい状態だったと聞いています。

デザイン会社というと、「ロゴも作れますよ」というスタンスのところはいくらでもあるのですが、ロゴ専門で、かつ細かい料金やプラン内容まで載せている会社さんはほとんどありませんでした。
ロゴを作る際の注意点までしっかり説明されていて、必要な情報がすべてまとまっているなと感じました。

大まかなイメージから思いもよらないデザインに。驚きとともに即決定へ

――最初にどのようなロゴを作ってほしいとオーダーされたか覚えていらっしゃいますか。

「とりあえず、赤を入れたい」ということはお伝えしました。メインカラーは最初から決まっていたんです。
それ以外は私たちもよくわからなかったので、業務の説明だけをして、あとはプロにイメージしていただくという大まかなスタートでした。

――コーポレートカラーの赤には、何か理由があるのですか。

食品業界では、青などの寒色系よりも、食欲を刺激する暖色系が好まれる傾向があります。業界内で他社さまのロゴを広く検討する中でも、やはり赤が一番映えるという結論に落ち着きました。

――採用されたデザインは、最初のご提案の中にあったものですか。

はい、最初のご提案の中にありました。ただ、そこから少し修正はかけています。色味が最初はえんじ色に近かったため、もう少ししっかりとした赤にしてほしいと調整をお願いしました。

また、別の案にあった「造粒」の要素を反映したパターンや、赤以外の色、2色の組み合わせなども一度見てから判断したいと、いくつかリクエストをさせていただきました。

――最終的に、今のデザインを選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

他の案は、比較的「造粒(粒)」を意識したデザインが多かったのですが、今回決定したものには、あえてその要素が省かれていました。

もともと旧社名の「九重化成」に漢数字の「九」が入っているのですが、それを取り入れたデザインを持ってきてくださったんです。
漢字の「九」とアルファベットの「K」を掛け合わせたデザインで、私たちには思いもよらない発想でした。これが出てきたときの驚きは大きく、ほぼ即決だったように思います。

他の案がどこかしらに造粒のイメージを入れている中で、この案はまったく違ったアプローチで、見た瞬間に目を引かれました。

――制作過程でのビズアップのヒアリングや進行の対応はいかがでしたか。

スピード感があって良かったと思います。また、色々な方向性の案をご提案いただけたので、とても納得感がありました。

特に印象に残っているのは、心理テストのようなヒアリングです。膨大な制作実績の中から、「これがいいな」と思うロゴをいくつかピックアップして、好みの傾向を絞っていくというものでした。

「自分はこれが好きで、こんな感じがイメージに近いんだな」ということが視覚的に見えてくるんです。一番最初にやっていただいたのですが、とても面白く、強く印象に残っています。

新しいロゴがもたらしたポジティブな変化

――ロゴが完成して、社内ではどのような反応がありましたか。

最近のことなのですが、本社とは別にあるもう一つの工場から嬉しい反応がありました。

事務方の社員が、展示会用に作ったロゴ入りのTシャツを普段の仕事中にも着ていることがあり、それを見たパートさんたちから、「かっこいいから欲しい」「普段でも着たい」という声があがったんです。

作業員は決められた作業着がありますので、そのTシャツはあくまでイベント用なのですが、「かっこいいから着たい」と言ってもらえるだけでも、大きな変化だと感じています。

――お客さまやお取引先からの反応はいかがでしたか。

評判はかなり良いですね。「漢数字の九が入っていて、Kと混ざっているね」「この右側が突き抜けているのがいいね」と、ロゴのデザインも含めて興味を持っていただけます。名刺交換の際もとても好評です。

それから、工場の入り口の門を、社名変更と新ロゴに合わせて新たに作り直しました。赤いロゴマークと社名が夜には光る、おしゃれな門にしたんです。
製造の立ち会いや見学でいらっしゃったお客さまが「すごくいいですね」と喜んでくださって、ある会社さまは、なぜかその門の前に並んで記念写真を撮って帰られたほどなんですよ。

名刺一つとっても色合いからガラッと変わっているので、「いいですね」と言っていただけて、会話が広がる良いきっかけになっています。

光る門から名刺まで、話題を広げるロゴの活躍

――新しいロゴはどのように活用されていますか。

現在活用しているものですと、名刺、封筒、会社案内、そして先ほどお話しした工場の門ですね。ウェブサイトも全面的にリニューアルしました。
ほかにも、展示会でお配りするノベルティとして、タブレット菓子にロゴを印刷したものや、展示会で社員が揃えて着るためのTシャツも作りました。

特に反響が大きかったのは、やはり光る門です。展示会に出展した際にも、「そこに会社があることは知っていたけれど、どんな会社かわからなかった。門ができて調べるきっかけになった」というお声をいただきました。
周りが暗い場所なので、夜11時ぐらいまで光るようになっていて、この辺りを夜に通られる方は一目で「何か変わった」と気づいてくださるようです。

ウェブサイトも評判がいいですね。「インパクトを求めたい」という私の指示のもとで作ったので、特に採用サイトは思い切って派手なものになりました。
トップページから弊社の社員が覗いているようなデザインで、ご覧になったお客さまからはとても評判がいいです。

実は私からの最初のオーダーが「むちゃくちゃにしてくれ」というものだったので、依頼を受けた制作側も驚かれたのではないでしょうか。1年ほどかけて、スタジオ撮影まで行うという初めての試みでした。

造粒の枠を超えた未来へ向かう、全員参加の会社づくり

出典:KOKONOE株式会社公式サイト

――今後、完成したロゴを活かして「こんなことをしてみたい」というアイデアはありますか。

追加で新しいノベルティができたらいいなという想いがありますし、営業車が何台かありますので、そこにロゴを入れることができれば、より良い宣伝になるのかなと考えています。
ロゴがついていれば「あの光る門の会社の車だ」と認知していただけますし、どんな会社かなと調べてくださるきっかけになれば嬉しいですね。

――今後、新たにロゴを作成する予定はありますか。

今のところ予定はないのですが、冒頭で申し上げたように「従業員ファースト」でやっていますので、今後何をやるかは全く未知の世界なんです。もしかしたら、新事業のロゴ作成などがあるかもしれないですね。社内から要望があれば、ぜひやってみたいと思います。

――今後の事業展開や、会社としてのビジョンをお聞かせください。

私たちは約80年、造粒という仕事に従事してきました。これは今後も強みとして継続していきたいと思っています。ですが、それだけにとどまらず、何か他に新しいことができないかということも常に考えています。

その一つとして、もう一つの工場では、全く別の分野に重点を置いた事業を立ち上げ、より広がりを見せています。
今後も、造粒にこだわらない何か新しいアプローチができるのではないか。それを従業員全員で考えて、形にしていきたいと思っています。

ロゴ制作を検討している企業へのアドバイス

――改めて「ロゴ制作」を行って良かったと感じる点をお聞かせください。

どんな会社か分かりにくかった状態から、視覚的に伝わりやすくなったことが大きいですね。展示会などでも見栄えがとても良くなりました。
以前は「九重化成」と社名が書いてあるだけで、何をしている会社なのか伝わりにくい状態でしたが、赤をメインにした横断幕を作ったことで、非常に目立つようになりました。赤はやはり目に留まりますので、展示会ブースの明るさや存在感がかなり変わったと感じています。

反響は想像以上に良く、驚いているほどです。展示会でも、以前は素通りしていった方々が足を止めてくださって、「どんな会社なの?」と聞いていただけるようになりました。以前より、かなり好印象を持っていただけていると感じます。

――今回のプロジェクトを「ビズアップに依頼して」良かったと感じる点があれば、ぜひ教えてください。

「これがいいな」と思えるデザインをピックアップするためには、質の良い提案がいくつもあってこそだと思うんです。いろいろな可能性を見せてくださったところが、とても良かったと感じています。
複数のデザイナーによる提案があったからこそ、今の納得のいくデザインに出会えたのだと思います。

――最後に、ビズアップをひとことで表すと、どんな言葉がしっくりきますか?

「想像を超えてくる会社」ですね。「こういうロゴにしたい」という明確な正解があったわけではない状態から、見事に良い形へ導いてくださいました。
自分たちで作ろうとしたら生まれなかったであろう、発想のなかった切り口を提案してくれたんです。そこをプロとしてしっかり形にしてくださるところが、まさに私たちの想像を超えてきたという感覚でした。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

KOKONOE株式会社さまの、80年にわたって培われた造粒の技術力、そして「従業員とその家族の幸せ」を第一に考える経営姿勢は、私たちに多くの学びを与えてくださいました。𠮷村さまが語ってくださった、全従業員で新社名を選び抜いた歩みや、ロゴにこめられた想いは、これからロゴ制作を検討する方、また、自社のブランドを見つめ直したいと願う方にとって、きっと大きなヒントになることでしょう。

私たちビズアップは、ロゴを形にするだけでなく、お客さまのご要望、理念や想いを深く理解し、ロゴを通してお客さまの事業の価値を高めることこそが使命だと考えています。
今回のロゴ制作を機に、KOKONOE株式会社さまがますますご発展されますことを、心より応援申し上げます。

投稿者プロフィール

バビー
バビー
ビズアップ専属ライター。仕事が早くて質が高く、ビズアップスタッフからもビビられる。主にお客さまへのインタビュー記事や「ロゴtips」の記事を担当。

過去には六本木あたりでちょっと名の知れた時期もあったとか。。。今は初台から笹塚の間を電動自転車でひた走る。

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