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2013年04月26日 デザイン メールマガジン 印刷 【第180回】注!◯◯の知識がないデザイナーは意外と多い。

2014年02月04日掲載開始

 






こんにちは。




ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz






1週間が早いです。



もう4月も終わり。
今年の3分の1が終わろうとしています。



このままでは年末まであっという間。
毎日しっかりと1歩ずつでもいいので成長し、
今年の忘年会もおいしいお酒を呑みたいものですね。



なんて、
忘年会の話などを出したりして
どれだけ楽しみにしているんだとツッコミが入りそうですが、



実は今、忘年会と言わずその前に
ビズアップのお客さまとの交流を図る会をやりたいな、
と画策しております。



ところで
6月5日は何の日かご存知ですか?
そう、【ロゴの日】です。



きちんと
日本記念日協会に申請していますので
6月5日は我々が制定した記念日【ロゴの日】です。



この日に
お客さまとの交流イベントができないかな、
と勝手にひとりで妄想しているというわけです
(このメルマガを読んだスタッフは初耳かと思いますが)。



もう少し固まったら
またご連絡させていただきますね。



さて、
今日のお話です。



今日は以前にもメルマガで書いたのですが
デザインと親和性の高いテーマとして
「印刷」について書いてみたいと思います。



ネット社会、ペーパレスが
言われるようになって久しいですが
まだまだ紙やその他の「印刷物」も必要とされています。



そういう意味では
過去の記事を読んだことがない方もいらっしゃいますし、
あらためて書かせていただこうかな、と。



一度読んだことがある方はおさらいの意味で、
ご覧くださいませ。




あなたは「印刷」と聞いてどう思われますか?



印刷物をつくる際、

・どんなことがポイントになるのか?
・どこに発注すれば間違いないのか?
・業者から見積りをもらったけど、
 高いのか安いのかよくわからない



などのお悩みを持つ方は多いようですが
印刷について語るとメルマガの誌上だけでは全然足りません。



なので、
ここでは以下についてのみお話させていただきます。



●印刷する色の数で、印刷料金はかわるの?
●印刷物のサイズで印刷料金はかわるの?
●印刷物の材質で印刷料金はかわるの?




●印刷する色の数で、印刷料金はかわるの?



お客さまの中でも
「印刷料金を下げたいから、色数を減らしたいんだよね」
という方がいらっしゃいますが、



結論から言って、
今は色数の多少による印刷料金の差はほとんどありません。



それどころか、
中途半端な色数の印刷物は逆に高くなります
(何が中途半端な色数かは後述します)。



少しだけ専門的な話しをさせていただくと、



色というのは

・C(シアン)
・M(マゼンタ)
・Y(イエロー)

の3色さえあれば、
理論的にはすべての色が再現できます(色の三原色)。



ただ、
「黒」だけはCMYであまりキレイに印刷できないので
(もちろん再現はできるのですが)、



・K(ブラック)



として特別に三原色に仲間入りを許さていて、
「CMYK」などと呼ばれます。



これ、プリンターのトナーやインクと同じですね。



インクの種類は違いますが、
印刷の現場でもCMYKが用いられます。
「フルカラー印刷」というやつですね。



で、
昔は色数によって印刷コストが大きく変わりました
(今でも特殊な印刷物はかわります)。



昔は印刷機や版(はん)の技術、精度が高くなかったため、
CMYKで印刷してもあまりキレイに印刷できませんでした
(すごい昔の話です)。



ですので、
「CMYK」の4色ではなく「特色」というものを使っていました。



茶色なら茶色の特色インクを、
緑なら緑の特色インクを、
ピンクならピンクの特色インクを



職人さん(印刷工の方)が作って、
つまり調合して印刷機にセッティングするわけです。



こうしてきれいに印刷して
印刷物のとしてのクオリティを保っていました。



しかしこれですと、印刷物のデザインに合わせて
色々なインクを手配しなければならなりません。
機械のセッティングも使いたい色の数だけ面倒になります。



したがって、
色数が増えるたびに印刷工賃を上げる必要がでてきます。



この名残が、
「色数が多いと値段が高い」
という印刷の常識を産み出してしまいました。



ところが、
今は(というかわりと前から)機械や版(はん)の精度が非常に高く、
特色を使わず、CMYKでの印刷でも綺麗な印刷物に仕上がります。



そうすると印刷の現場では、
いちいちインクを調合したり、そのインクを
機械にセッティングする必要がなくなります。
(CMYKの4色だけを機械に補充し続ければいい)。



だから、
どんな案件でもCMYKを使う限り工賃はかわりません。



これが、
色数によって値段がほとんど変わらない理由です。



ただし、
1色の印刷物とCMYK4色とでは差が出ます。
やはり使うインクの量が少ないので1色のほうが安いです。



整理すると、
次の順番で安い→高いとなります。


1.1色の印刷物
2.CMYK(フルカラー)の印刷物
3.2色または3色の印刷物
4.5色以上の印刷物


「2」ですべての色は理論的には再現できますので、
今や「3」「4」で発注する理由はほとんどありません。



名刺の色数をカラー4色にすることに迷っている方、
下手に2色、3色にするよりも4色のほうが安いですよ!



※注
・シール類などは印刷方式によって色数による金額の上下がでます。
・フィルム類への印刷(食品の包装フィルム等)も色数による金額の上下があります。 




●印刷物のサイズで印刷料金はかわるの?



結論から言いいますと、



「変わります」。



ただし、
単純にサイズが大きくなれば高くなり、
小さくなれば安くなる、ということではありません。



これも少し専門的になりますが。。。



たとえば
A4のチラシを印刷しようとしたときに、
印刷の現場では、印刷機にA4の紙を
セッティングするわけではありません。



印刷機にはもっとうんと大きな紙をセッティングし、
その中にいくつもA4サイズの印刷物を並べ
(面付といいます)、



印刷し終わった後にA4サイズに断裁するのです。
その大きな紙の余った部分は捨ててしまいます。



印刷物の料金は、
この大きな紙に印刷物をいくつ面付けできるか、
で決まります。



たとえば、
大きな紙1枚印刷すると100円かかるとします。



そこに
10枚分のチラシを面付けできれば、
1枚あたりの印刷代は【100円÷10枚】で10円です。
5枚しかつければければ【100円÷5枚】で20円です。



このように、
サイズが大きくなったり変形になっても、
その大きな紙にキレイにたくさん
面付けできれば安くなりますし、



サイズをせっかく小さくしても、
面付けできる数が変わらなければ料金は安くなりません
(小さくした意味が無いということです)。



このあたりのことをしっかり
教えてくれる印刷会社は少ないですね。



DMなどは、
「変形」にすると反応率が上がるケースがあります。



しかし、
どんなサイズのどんな形にすれば良いかは
「面付」の知識がないとわからないため、
ものすごいコスト増になることがあるわけです。



先ほども書いたとおり、
大きな紙の余った部分はどんなに余っても捨ててしまいますから、



印刷料金のうちの何%かは
「捨ててしまう紙にかかっているお金」
となります。




●印刷物の材質で印刷料金はかわるの?



これも変わります。



素材の料金は需要と供給で決まりますから、
たとえばオーソドックスな「コート紙」と言われる紙は
大量に市場に出回っているので安くなります。



逆に一風変わった材質のものは、
それを使いたいと思う人が少ないため、
非常に高額になってしまいます。



またこの際、
紙の素材だけでなく印刷物に後からする「加工」も
広い意味で「材質」と考えてみたいと思います。



「加工」とはたとえば、



★二つ折りにする、三つ折にする
★変形にする(=型抜する)
※一般的な印刷物は型抜きではなく断裁する=安い
★表面にラミネートをする
★表面にニスを塗る
★製袋(せいたい)する
★製本する
★その他



などものすごく多岐にわたります。



これはどうしても
印刷とは別工程での作業になってしまいますから、
その分、印刷料金は上がってしまいます。



なのでまとめると、

・一風変わった材質を使いたい
・印刷だけでなく何かしらの加工を加えたい

という場合は、
印刷コストがアップすると考えてください。



少し話はそれますが、
封筒の印刷料金が「高い」と感じている方は多いようです。



これについてもお話しましょう。



そもそも
封筒の印刷方法は2種類あります。



1.「大きな紙」に面付けし、
  印刷してから袋状にする(製袋する)方法

2.封筒の形にすでになっている無地のものに
  後から印刷をかける方法



それぞれメリットデメリットがあります。



1のメリットは、
多彩なデザインに対応できるということです。
デザイン上の制限はほとんどありません。



ただし、封筒の形にするための加工

・変形にする(=型抜する)
・製袋する(袋状にする)


がありますから、
コストがアップします。これがデメリット。



印刷の量が多くないと(1,000枚以上が目安)
ものすごく割高感を感じると思います。



2のメリットは価格がとにかく安い。
100枚などの小ロットでもそれなりに安く印刷できます。



しかし、
作れるデザインにはかなりの制限があります。



たとえば、
・「ベロ」の部分には印刷できません。
・封筒のウラ面への印刷もできません。
・封筒の際(きわ)1cm幅くらいも印刷できません。



クオリティをとるか、価格をとるか、
というお話になってくるんですね。



さて、
ここで1点注意です。



印刷に関してはデザイナーですら
実はあまりきちんと理解していない人がたくさんいます。



なので、
個人のデザイナーに直接頼むとか、
ネットで見つけた適当な人にデザインをさせる、
という場合は要注意です。



デザイナーから来たデータをそのまま印刷屋さんに渡して
印刷を失敗した、余計な印刷コストを払うことになった
というケースも散見されます。



デザイナーだから
印刷に詳しいだろうと思ったら実は大間違いというわけです。



ビズアップの場合は、
デザイナーを集めての勉強会を開いたり
(先日も弊社の印刷協力工場で行いました)、
私自身が印刷の知識を持ち合わせていますので
そういったミスが少なくなっています。



ホームページでは
多少の誤字脱字はすぐに直せてしまいます。



そのせいか、最近デザイナーの緊張感がなく
印刷物も同じようにチェックが甘くなる人がいます。



なので、
みなさんも印刷前に必ず原稿チェックをすることをおすすめします。
印刷物ができ上がってしまってからでは遅いですからね。




今回はここまでです!




津久井





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   津久井・菊池宛
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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