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2020年04月24日 マーケティング メールマガジン 所感 【第524回】コロナで死ぬ人、コロナ騒動で死ぬ人

こんにちは。

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz


もうコロナの話題に触れるのも個人的には飽きてまいりましたが、本日ももれなくコロナ(汗)。

テレワークがはじまってビズアップではおよそ3週間が経過しました。基本的には会社に来るのは私と幹部の芳村だけです。。。

そんな私も昨日、自分のパソコンでネットバンキングの操作が可能になりましたので(今までは会社の違うPCでやっていた)、判子をつくときくらいしか会社に来る必要はなくなりました。

ただ、我が家ではヨメにソーシャルディスタンスを求められていますので、いくらテレワークの体制が整ったとしても毎日出勤することになると思います(汗)。

ただでさえ学校や幼稚園が休みでヨメはもう気が狂いそうだと申しております。そしてまるで無心で仏像でも掘るかのようにミシンで延々と布マスク「ヨメノマスク」を縫っています。

最近ではどうしてもひとりになりたいのか、ヨメが風呂からなかなか出てこなくなり、昨日はついに我が家で「風呂で死んでいるのではないか説」が囁かれました。生きていました(当たり前だろ 笑)。

さて、せっかくですから今日もコロナの話題と絡めてコロナだけのお話で終わらないような内容を目指してみたいと思います。

マーケティング的な考え方を使って問題解決をする(打ち手を考える)。これをコロナ対策に置き換えてみるとどうなるか。



基本的には打ち手というのは数字を見極めて、つまり事実を見極めて行わなくてはいけないです。直感的に打ち手を考えると危険なケースが多いです(ただ、直感はとても大切です。直感を活用すべきパターンは3つあると私は考えています。これは後述します)。

数字を見極めるというのは、例えばですが、同じ商品を扱っているA社とB社があるとします。どちらもホームページでのみ販売しているとしましょう。その際にA社は月に平均5個売れ、B社は50個売れるとします。この場合、A社とB社は明らかに差があります。

この「売れ行きに差があるという事実」を見つけて、それはなぜなのか、という因果関係を考えます。その結果、ホームページのデザインに原因があるということが発見できれば、打ち手は「ホームページをリニューアルする」ということになります。

とても単純化していて現実はこんなに簡単ではありませんが、でも基本的にはこれが問題解決のスタンダードです。

ここからもう少し話を発展させてみましょう。WEBマーケティングの話をしてみます。

たとえば、ホームページであるサービスを販売しているとしましょう。ホームページでサービスを売る上でポイントになるのは、以下の数字たちになります。

・検索ボリューム
・アクセス数
・問い合わせ数

検索ボリュームというのは、そのサービスやサービスに関連するキーワードがインターネットでどのくらい検索されているかを表す数字です(ネットで調べられます)。アクセス数はホームページにアクセスした数。問い合わせ数はそのホームページから問い合わせが入った数です。

これに適当な数字を試しに入れてみましょう。

・検索ボリューム:10,000回
・アクセス数:500回
・問い合わせ数:5件

そうすると、アクセスされる率(割合)は5%(500÷10,000)、問い合わせが入る率(割合)は1%(5÷500)ということがわかりますね。では、問い合わせを倍の10件にしたい場合はどうなるでしょうか。

1.母数を増やす
検索ボリュームが単純に2倍になれば、アクセスする率と問い合わせする率が変わらなくても問い合わせ数は10件になります。

2.割合を増やす
アクセスする率と問い合わせする率がそれぞれ1.4〜1.5倍ずつになると、検索ボリュームは10,000回のままでも問い合わせ数は10件になります。

では、1の母数を増やすほうはどんな打ち手があるでしょうか。把握したい事実としては現状は10,000回の検索ボリュームがあることに対し、さらに10,000回増やさなければならないということです。これはちょっと難しくはあるのですが、たとえばメディアにたくさん出る、SNSなどで拡散されるような行動をする、広告を出稿する、出稿量を増やす、SEO対策をするなどの打ち手が考えられます。それぞれの打ち手が目標達成にどれくらい貢献するか、そういった施策があといくつ必要かを実行しながら計測、考案していきます。

つづいて2ですが、アクセスされる率を増やすには、検索したときにクリックしたくなるタイトルと説明文を検索画面に表示させる、つまりタイトルと説明文を変更する、という打ち手になります。どんなふうに変更すれば1.4〜1.5倍になるかを計測しながらいろいろと試してゴールを目指します。

また、問い合わせする率を上げるにはホームページの出来が関係してきます。ホームページの出来はさらに分解できます。言葉と画(え)です。どんな言葉のメッセージを出すか(ライティング)とどんな画(え)のメッセージを出すか(デザイン)を考えて、こちらも計測していきます。

ここもだいぶ単純化した話になっていますが、本質的にはこうなります。

とても大切なことが「その打ち手は何のためにやるのか、どの部分に効果があるからやるのか」を見失わないことです。

たとえばホームページの出来を良くするのは何のためなのか?アクセスされる率を増やすためではなく、問い合わせする率を増やすためです。こうやって単純化すると当たり前に感じるかもしれませんが、多くの人が「その手段はそもそも何の効果のためだったか」を見失いがちです。これは整理して(言語化して)常に意識なければなりません。またこの話は後半でするコロナの話にも大きく関係します。

さて、ここで難しいのが「数字の差や違いに目を向ける」という点です。先ほどのホームページ、つまりWEBマーケティングではポイントになる指標が明確ですが、会社を経営しているとどんな指標が問題解決のキーファクターになるかがわからないときがあります。

それでもやることは徹底的に数値を分解して見つめることです。ただ、それでも見つからないことがある。

ここで活躍するのが直感だと個人的に考えています。

直感が活躍するの場面は3つあるとお伝えしましたが、ひとつ目がこれです。数字を突き詰めても突き詰めてもわからない。でもさらに諦めずに見ていくと、はたと「あれ?もしかしてあの数値を見てみたら何かわかるんじゃないか?」と感じることがあります。そして実際にその数値を分析してみると直感が正しかったことがわかり、打ち手が見つかる、問題解決になる、こんな感じです。

直感が活躍するもうひとつの場面が、「データが間違っている」です。特に中小企業は正しくデータが計測できていなかったり、社員に数字出しを依頼したらバイアス(計測違いや思い込みなどによりデータが偏ってしまうこと)かかりまくりの数字が出てきた、なんてことが多いと思います。その違和感に気づくときにも直感が役に立つと私は考えます。

最後が新しいものをつくるとき。音楽でもアートでもなんでもいいですが、たとえばビジネスではソニーのウォークマンの話がわかりやすい。ウォークマンは当時の会長だった盛田さんが社内の反対を押し切って開発しました。ポータブル音楽プレイヤーは今では一大市場ですが、当時は市場はないに等しい。ないのだからデータ(数字)もない。そんな中開発に踏み切った。これは直感以外の何物でもないですね。

さて、今回のコロナをこのようにマーケティング的に考えてみるとどうなるでしょう。


まずゴールを明確にします。ゴールは「コロナにより死なない、死なせない」ということになると思います。

世の中の人がなぜこんなに神経質になるのか、それは「怖い」からです。何が怖いのか?自分が死ぬ、または身近な人が死ぬのが怖いわけです。結局死ぬのが怖いんでしょ?と言う話なのですが、先週もお話したとおり人は命の危険があるとたいていIQが下がりますので、「伝染るのこわーい!!」となります。感染っても治りゃいいじゃん、と思うのですが、もう伝染ることと死ぬことの境界線がなくなってきている。問題が切り分けられなくなってきている。

本当は「いつまでに何人」という数値の目標にすべきですが、話をわかりやすくしますと「死なない、死なせない」がゴールとなる。そうすると以下の2つの大きなポイントが見えてきます。

1.感染者数を増やさない
2.死者数を減らす

検索ボリュームが増えれば、アクセスされる率、問い合わせする率が増えなくても問い合わせ数は増えます。それと同様に、感染者数が増えなければ死者数は増えません。この場合、感染者数を増やさないことは死者数を減らすための手段であり、目的そのものではありません。

では1の感染者数を増やさないためにはどうしたらいいでしょうか?

今は国の緊急事態宣言により自粛が求められています。東京都ではその前から週末の不要不急の外出を防ぐ声明が小池都知事から出ていました。つまり、国や東京都は「感染者数を増やさない」ための打ち手は「自粛」だと考えているわけです。もちろんそれもあるでしょう。

打ち手がひとつではないとしたらどうでしょうか?

たとえば海外渡航者の入国禁止なども当たり前ですが「感染者数を増やさない」ための打ち手のひとつですね。さらにはたとえばひとりひとりの免疫を上げる、なんていうのもあるかもしれませんよ。免疫を上げることが「感染者数を増やさない」ことに有効だとしたら、どんなことをどのように国民や都民に行動してもらうかが打ち手となるわけです。

ここで重要なのは検証が必要になるということです。「それらの打ち手は本当に正しいか」。打ち手は試してみなければわからないのですが、だからこそある程度のデータが溜まったらその打ち手を見直す必要が出てきます。

たとえば今回の外出自粛要請は本当に「感染者数を増やさない」ということに有効なのか。

細かい検証が必要ですので一概には言えませんが、必ずしもそうではないという結果が出ているエリアもあるというのが現状です。たとえば先週のメルマガでご紹介したスウェーデンのコロナの現状などは、ロックダウンをしているイギリスよりも少しマシです。しかも経済を停めずに、です。

スウェーデンは50人以上の集会の禁止、70歳以上の人の家にそれより歳下の人が滞在することの禁止の2つしか国として制限しておらず、学校も飲食店もナイトクラブもほぼ通常稼働です。それでも100万人あたりの感染者数も死者数もロックダウンをしているイギリスほどではありません。

ただし、日本はスウェーデンよりもはるかに良い数字ですから、まあ「今の段階では」外出自粛は打ち手としては必要そうですね。

つづいて、死者数を減らすという点です。ここも分解して考える必要がありそうです。

そもそも「コロナで死ぬ」ということの定義を見直したいと思います。「コロナで死ぬ」は2つあると考えています。

(1)コロナが直接的な原因で死ぬ
(2)コロナが間接的な原因で死ぬ

直接的な原因は、まさに「コロナに罹ってしまい死んでしまう」ということです。間接的な原因は「コロナに自分は罹っていないけど死んでしまう」ということです。「そんなことあるんかい!」と疑問に思われたでしょうか?

ここで振り返りますが、みなさん「死にたくない」んですよね。「コロナで死にたくない」んじゃなくて。。。「あぶねー、コロナで死ぬところだったけど何とか交通事故で死ねた〜、よかったー」という人はいませんよね?(笑)ここも境界線がありそうで実は多くの人が見失っていると私は思います。だから「感染すること」に過敏になりすぎている。

コロナが間接的な原因で死ぬケースは私は2つあると考えています。ひとつは医療崩壊です。今騒がれていますね。医療の現場が混乱すれば、コロナに感染っても死ななくてすんだ人が死んでしまう、というケースが現れます。コロナが直接的な原因というよりは、医療崩壊により適切な処置が受けられなかったことが原因ですから、この場合コロナは間接的な原因となります。

そして、コロナによる医療崩壊が原因で、自分はコロナではないのに適切な処置が受けられずに死んでしまう、という人も出るでしょう。これも間接的な原因です。私個人としてはこれが非常にキツイというか、やりきれないと思います。

今でも遅らせられる手術は遅らせる、などの処置がされていますがいつまでもつのか。また突発的な何かがあったときにコロナで対応できないとなってそのまま死んでしまう、なんてことがあったらどうなるのか。私がもしもそれで大切な人を亡くしたりなんかしたら、コロナで過敏に騒いでいる人たちを恨みますね。なので緊急事態だからといってコロナに過敏になりすぎている人は加害者になる可能性だってある。だからみんな落ち着けってことです。

さて、コロナが間接的な原因で人が死ぬケースはまだあります。自殺です。

先週もお話しましたが、失業率と自殺率には明確な相関関係があります。こちらのページ「失業率とシンクロする自殺率の推移」をご覧いただければわかります。「コロナで死ななくてもコロナで死ぬ」可能性があるんです。



ここで大きな問題があることがわかります。外出自粛は「感染者数を増やさない」ということに関しては今の段階ではおそらく有効だろう(検証が必要ですが)、しかし「死者数を減らす」ことに関しては寄与していないかもしれない、今後しなくなるかもしれない、ということなんですね。

ここが打ち手を考える上ですごく難しいところです。外出自粛は本当に死者数を減らすのか。

大切なのは「感染者数を増やさない」は「死者数を減らす」ための手段でしかないということをきちんと理解することです。言いかえるならば、もしものときは感染者数を増やさないことよりも死者数を減らすことを選択肢しなければならないわけです。ここにはコロナが間接的な原因で死んでしまう人も当然含まれます。

つまり、自殺者や医療崩壊による死者がコロナの死者を上回るようなことがあれば(おそらくすぐ上回ります)、「コロナに感染ってください」ということになるかもしれない、ということです。

そんな状況の中、どんな打ち手が考えられるでしょうか。

個人的にはひとつは薬だと思います。ワクチンはまだまだ時間がかかると言われていますから、治療薬のほうを早急になんとかすべきだと。アビガンも効果が実証されはじめていますし、今日の朝のテレビでは練馬区のさんくりにっくというクリニックさんがカモスタットという30年前くらいからある薬がどうやら効きそうと話していました。感染症を得意とした先生です(当然責任は取れないとのことですが)。他にも有効そうな薬の話題がいろいろと出てきています。薬があれば直接的な原因にも間接的な原因にも有効な打ち手になるのではないでしょうか。「死ななければいい」のですから。

さて、こうやって考えてみると「外出自粛は本当に有効なのか」とか「他に有効な打ち手はないか」と思えてきませんか?私個人としてはそう思ってもらいたくてこのメルマガを書きました。なんとなくでも思ってもらえたら成功です。もちろん「今すぐ外出自粛を解除すべきだ!」なんて言うつもりはありません。しかしそれしか見ていないと今後大変なことになるよ、ということです。

今はコロナウィルスの恐怖で日本人全体が思考停止状態だと私は思っています。

先日、世田谷区の世田谷公園や駒沢公園が外出自粛中にも関わらず賑わっていたというニュースがやっていました。もちろん「けしからん」的な論調で。私もまあ「こんなときくらいはガマンしたほうがいいかもね」とは考えました(ちなみに私も世田谷区民)。

ただ、本当に恐ろしいのはSNSなどでそのニュースのリアクションをしていた人たちです。公園に出向いている人たちを「人でなし」呼ばわりしていました。「バカ」だとか「子どもじゃないんだから」とか「情けない」とか「恥ずかしい」とか「想像力がない」とか「何も考えていない」とか。。。もっと強烈な言葉もありました。

まあ、そう言われても仕方がない人も公園の中にはきっといたでしょうね。でも個人的にはこういった批判をしている人たちのほうに私は違和感を感じました。外出自粛を信じ切っていて思考停止している人が謎の正義感に駆られて人を批判する。恐ろしいです。

そういった人たちの中でどれくらいの人が冷静に検討、検証してその上で「外出自粛は有効だ」として批判をしているのか。。。もしあなたの大切な人、両親や配偶者や子ども、親しい友人などが失業を苦に自殺したとしましょう。「コロナじゃなかったからまあよかった」となりますか?私だったら盲目的に外出自粛を信じ切って人を批判している前述のような人たちを恨んでしまうかもしれません。

もう一度いいますが、このままでは経済が壊れて失業者が増えます。失業者が増えれば死ぬ人が増えます。ここまではデータを見れば明らかです。そしてそれはアフターコロナまたはウィズコロナとしてすぐそこまで迫っています。思考停止して他人を批判している場合なのでしょうか。コロナに関わらず「死なないため」に私たちひとりひとりができる打ち手は何か、そろそろ考えはじめないととんでもないことになると思います。

なんだか最後の主張がしたいだけでマーケティングだとかだいぶ回りくどい話をしてしまいました(汗)。しかもいつになくマジメモードで。まあそれにしても今回のコロナ騒動でつくづく思いますね。人間はひとりのときよりも大衆になったときのほうがよっぽど操りやすいって。。。

最後になりますが、また直感の話に戻ります。これも私の経験則ですが、直感が間違っているときというのがあります。それは恐怖に囚われた心理状態のときに出てくる直感です。人間はそんな状態では生命維持のためにIQが下がりますから、そんなときに出てくる直感は役に立たなかったり、逆にチャンスを潰すというのが私の経験からくる考えです。

コロナの「恐怖」からくる直感、それは本当に信じるに値するものでしょうか?


今回はここまでです!


津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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