ロゴコラムLogo column
お店や会社の立ち上げの際にシンボルとしてロゴマークが必要になりますが、近頃はロゴマークを作成するアプリが多数あることをご存じですか?
でも、店舗や会社で使えるクオリティのロゴマークが本当にアプリでつくれるのか…気になりませんか?
今回のロゴコラムは、ロゴのプロであるビズアップのデザイナーが実際にアプリを使ってロゴマークを作成し比較しました!
【検証方法】
appストアやGoogle playで人気のアプリ7つを厳選して実際にロゴを作成し、その特徴や使用感をまとめました!
無料ロゴ作成アプリをダウンロードして課金ゼロの条件のもと、ビズアップのデザイナーの手でどんなロゴが作れるのか検証します。
今回はつくるのは、手作りチーズケーキが看板商品の架空のお店「カフェ津久井」のロゴマークです。
無料の機能でも使えるものは使ってデザイン性の高いものを目指して作成しました!
①Canva - デザイン作成&動画編集&写真加工
Canvaは各ストアで随一の人気を誇る無料ロゴ作成アプリです。
ロゴマークだけでなく、名刺、チラシ、ロゴ、SNS投稿画像、ポスター、カード、写真、動画、文書、など様々なデザインを作成することができます。
最大手なだけあってしっかりと作り込まれた使い易いユーザーインターフェースが魅力です。
使いやすいデザインのテンプレートが多く、色・フォント・大きさ・位置変更などにも柔軟に対応しています。
無料の場合は背景透過が使えないので、店舗での利用やグッズ展開、印刷物のことを考えると課金は必須になるかと思います。
有料課金 |
月額1,250円 年間11,600円 |
日本語フォント | 使用可能(有料プランはフォントデータのインポート可能) |
キャッチコピー | 使用可能 |
保存形式 | PNG、 JPG、PDF、GIF、MP4(有料プランは背景透過、SVG対応) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・タッチ操作がしづらい印象
・マーク(イラスト)の色変更ができないのが残念
・テンプレートは全体的にシンプルな印象
・無料で使える日本語フォントが豊富なのが嬉しい
・キャッチコピーも挿入可能なので使い勝手が良い
・所々翻訳がおかしいが、日本語の利用規約でサポートもしっかりしている
②ロゴメーカー - ロゴデザイナー
こちらはGoogle playでの人気の高いアプリです
有料になりますが、業種・社名・キャッチコピー・フォントを入力して作成する「デザイナーツール」という自動作成機能が特徴です。
日本語フォントは選べないですが、英語フォントは豊富にあるので社名が英語の場合は使ってみてもいいかもしれません。
有料課金 |
730円(デザイナーツール) 860円(全部)買い切り |
日本語フォント | なし |
キャッチコピー | 使用可能 |
保存形式 | JPG(HD JPEGは有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・チュートリアルがなく簡素な作りのアプリで使いこなすことが難しい
・グラフィックの種類が少ないので人と被りそう
・日本語対応フォントがない為、デザインとしてどうなの?という仕上がりに…
・翻訳が変なので使っていて不安。利用規約やヘルプが全部英語。
③ロゴメーカー - アイコン作成&ロゴ 作成 アプリ
こちらはappストアで人気のアプリです。
10種類のテーマから選べるデザインテンプレートや、「カスタマイズ」という自動作成機能が特徴のアプリです。
シンプルでデザイン性の高いテンプレートが豊富にありますが、無料で使えるテンプレートは少ないのでテーマに合ったデザインがなかった場合は課金がおすすめです。
有料課金 |
月額280円 年間1550円 |
日本語フォント | 使用可能(有料版) |
キャッチコピー | 使用可能(自由にテキストの追加ができる) |
保存形式 | JPG(PNG、HD JPEGは有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・文字の拡大縮小が使いにくいのが残念
・素材のほとんどが有料なので無料ではデザインに限りがある(コーヒーカップがありませんでした)
・無料版は日本語フォントが変えられないのでデザイン性が低くなる
・翻訳に違和感を感じる、サポートや利用規約が中国語なのも不安
④ロゴ 作成 アプリ!
テキストとカラーを入力すると自動でテンプレートに入力してくれる「カスタムデザイン」という自動作成機能が特徴のアプリです。
無料で使えるデザインテンプレートが豊富で、日本語フォントもしっかり搭載。スローガンをオンにするとキャッチコピーの入力も可能になります。
無料で名刺、看板、紙袋、Tシャツといったモックのプレビューも見れるので、グッズ等の展開を考えている人にもおすすめです。
使い勝手の良いアプリですが、作成したロゴの保存は低解像度JPEG以外有料なので課金が必須になるかと思います。
有料課金 |
月額1600円 買い切り5140円 |
日本語フォント | 使用可能 |
キャッチコピー | 使用可能 |
保存形式 | 低解像度JPG(PNG、HD JPEG、SVGは有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・カテゴライズされていないので、モチーフを見つけるのが難しい
・無料で使えるテンプレートが少ない
・翻訳が変で、利用規約やサポートが英語なのは不安
・保存が課金制なのがネック。低解像度のみ保存無料だが広告を見ないとできない
⑤ロゴ作成 アプリ - 簡単にロゴそして アイコンを作成
水彩画、ゲーム水彩画、eスポーツ、香水、漫画、宗教的など他ではみられない豊富なテーマのテンプレートが特徴です。
無印素材、Free素材、課金素材の3種がありますが、Free素材を使おうとするとインスタのフォローを促されます。
無料版は必ず右下にアプリの透かしが入るので、ロゴマークとして使うには課金をおすすめします。
有料課金 |
月額1380円 年間4300円 買い切り9000円 |
日本語フォント | 使用可能(数は少ない) |
キャッチコピー | 使用可能(自由にテキストの追加ができる) |
保存形式 |
JPG、HD JPEG(PNG、背景透過は有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・デザインの自由度が低く使いにくい印象
・無印素材のみだと簡素になってしまう
・フォント数が少ない
・無料版は必ずアプリの透かしが右下に入るのがネック
⑥ロゴ作成アプリ.
こちらはappストア内で広告を出している為、ダウンロード数の多い人気アプリです。
ロゴマークだけでなく、名刺・ポスター・インスタグラム投稿用画像やストーリー、Twitter投稿用画像、YouTubeのサムネイル、チラシ、など様々なサイズのデザインが簡単に作れます。
素材が豊富で凝ったデザインを手軽に作ることが可能です。
有料課金 |
週間550円 年間3200円 |
日本語フォント | 使用可能(有料) |
キャッチコピー | 使用可能 |
保存形式 | JPG、(PNG、PDFは有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・チュートリアルが丁寧でわかりやすい
・日本語対応フォントは有料なので日本語を使う場合は課金必須
・課金しないと背景に会社ロゴの透かしが入るのが残念
・サポート、規約が英語なのが不安要素
⑦ロゴショップ : デザイン作成, ポスター, ロゴ作成
ベーシック、バッジ、アイコン、レターベース、丸、イニシャルベース、ビンテージ、落書き、動物、アブストラクト、カラフル、手書き、キュートの13種類のテーマから選べるテンプレートが魅力のアプリです。
テンプレートはとても豊富ですが、ほとんどが有料のデザインなので課金は必須になるかと思います。
有料課金 |
課金:月額1400円 年間4300円 |
日本語フォント | 使用可能(有料) |
キャッチコピー | 使用可能(自由にテキストの追加ができる) |
保存形式 | JPG、(HD PNG、背景透過は有料) |
▽無料でロゴを作ってみた感想
・丁寧なチュートリアルがあるので安心できる
・なぜか内臓キーボードが使えず文字入力がものすごく使いにくい(海外で作られているので互換性がないのか?)
・保存する際長方形になってしまうので正方形で使いたい場合別途サイズ調整が必須
・規約、サポート共に英語なのが不安
総評
【メリット】
どのアプリもテンプレートが用意されているので、デザインの詳細なイメージが決まっていなくても気に入ったデザインのテンプレートで簡単にロゴマークが作ることができました。
無料版の中で作成したので制限はありましたが、スマホ1つで手軽に作れる上に、感覚的に操作できるというのが1番の魅力に感じました。
【デメリット】
・画素数の低いデータでしか保存できない
ロゴの用途がSNSのアイコンやブログのアイキャッチであれば問題なく使用できますが、ポスターや看板、リーフレットなどに印刷して実店舗で使用したい場合は、それに耐え得る画質で出力できることが非常に重要です。
有料課金することでHD JPGやPNGに対応するアプリはありましたが、PDFやSVGで保存できるアプリは少数でした。
・日本語のフォントにあまり対応していない
海外製のものが多いということもあり、日本語のフォントに対応していないアプリも多くありました。
日本語の入力はできてもフォントが変更できないのでシステムフォントをそのまま使用することになり、これでは格好良いロゴが作れないなという印象です。
・翻訳が変でサポートが不安
どのアプリも制作元が海外のため翻訳が荒いです。
また、ほとんどのアプリで利用規約やサポートが外国語なので安心して利用できないなというのが正直な印象です。
・似たようなデザインになる
7つのアプリを比較し1番気になったのがデザインの被りです。
著作権フリーの素材を組み合わせてテンプレートを作っているのか、どのアプリでも同じようなデザインを見かけました。
課金をしても似たような素材が使われているのでオリジナリティに欠ける上、人とデザインが被るリスクが否めません。
このように、ロゴ作成アプリにはメリットもある反面デメリットもあり、実店舗や企業で使うのは難しいというのが正直な感想です。
また、作成していて感じたのは「デザインする」というより「それっぽいものをつくる」といった感覚でした。
会社の象徴となるロゴマークをそのような感覚でつくって、そこに思い入れが持てるのか・・・と考えると、やはり人の手でデザインして作り上げてこそのロゴマークだと私たちは考えます。
立ち上げた会社や店舗には、そこに至るまでは様々な物語や想いがあったと思います。
私たちビズアップはそんな物語や想いを御社の象徴としてロゴデザインにするお手伝いをしています。世界にたった1つ、自分だけのロゴマークを作ってみませんか?
⇒詳しくはこちら
投稿者プロフィール

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ビズアップ専属ライター。仕事が早くて質が高く、ビズアップスタッフからもビビられる。主にお客さまへのインタビュー記事や「ロゴtips」の記事を担当。
過去には六本木あたりでちょっと名の知れた時期もあったとか。。。今は初台から笹塚の間を電動自転車でひた走る。
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